ACMA:GAME(アクマゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ACMA:GAME』(アクマゲーム)は、『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2013年19号から2017年14号まで連載された原作:メーブ、作画:恵広史による日本の漫画作品である。
ひょんなことから悪魔が執り行う「アクマゲーム」に巻き込まれた主人公・織田 照朝は、持ち前の頭脳を持って、世界征服を目論む組織と戦っていく。
2024年4月にはテレビドラマ化もされ、同年10月には映画化も予定されており人気の作品となっている。

『ACMA:GAME』3巻での出来事。突如自分の元を訪れた上杉潜夜にアクマゲームを挑まれた照朝。

自身の快感のために勝負する潜夜と会社や家族、全てを背負い戦う照朝。「自分のために」戦う潜夜と「家族のために」戦う照朝のいわば、プライドの戦いであった。

自らの責任を放棄する潜夜に照朝が放った言葉がこの言葉である。最後の「男が下がる」という言葉が父親・清司がよく照朝に言っていた言葉であり、この言葉から照朝の責任感の強さ、父の遺志を受け継ぐという確固たる決意が感じられる。

「切り札は切らないことでも効果がある」

照朝の修正のライバル・上杉潜夜の言葉である。

アクマゲームトーナメントの初戦。照朝の仲間である眞鍋 悠季と戦う潜夜は、切り札である悪魔の能力の存在をあえて「切らない」ことで、悠季の心に常に猜疑心を抱かせ、勝利を掴んだ。

常人ならすぐに使いたくなる切り札をあえて使わないという、潜夜のトリッキーな戦術を感じられる名言である。

「俺達はお前が勝つと思うからついて来たんじゃない、お前の出した結果なら悔いはないからついて来たんだ」

照朝の仲間であり、ライバルでもある斎藤 初の言葉。

先導者との最終決戦。人知を超えた頭脳を持つ先導者に圧倒される照朝。自身の決断に迷う照朝に初が語りかける。この言葉により、照朝はもう一度奮い立つこととなる。

以前は自分以外の人間を凡夫と嘲っていた初の成長が感じられるとともに、ライバルである彼が発した言葉だからこそ、照朝はもう一度奮い立つことが出来た。

『ACMA:GAME』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ACMA:GAME』の登場人物は戦国武将がモチーフ

『ACMA:GAME』の登場人物は戦国武将がモチーフとなっている。例えば「織田」照朝や「上杉」潜夜などである。

ここで注目したいのが、グングニルのナンバー2であり、最後清司を裏切った崩心 祷である。「ホウシン」は「豊臣」の音読みと捉えることもでき、豊臣と言えば織田信長の忠臣である豊臣秀吉である。

「織田」を殺し、天下を取ろうとしたのが「ホウシン」であったというこの流れは、歴史に基づいた構成であったことがうかがえる。

『ACMA:GAME』に盛り込まれた『BLOODY MONDAY』の要素とは

今作の作画を担当している恵広史は、週刊少年マガジンで連載された『BLOODY MONDAY』でも作画を担当していた。この作品をリスペクトしてのことなのか、『ACMA:GAME』でも『BLOODY MONDAY』の要素を少し感じられるシーンが感じられる。

『ACMA:GAME』のラストシーン。先導者の悪魔の能力名が明かされた。能力名は「ファルコンクジョー」。能力内容は自身と相手の脳内を入れ替えるというものである。

『BLOODY MONDAY』の主人公は「ファルコン」と呼ばれる天才ハッカーであり、ラスボスの能力名にこの名前が使われている。また、相手の脳に干渉するという能力がハッカーという性質に非常に酷似している。

7年の歳月温められたドラマ『ACMA:GAME』

『ACMA:GAME』の連載は2017年で完結しており、ドラマ『ACMA:GAME』は2024年に放映されている。7年の歳月温められた理由はどこにあるのだろうか。このドラマは今作のプロデューサーの一人である大庭佑理プロデューサーがアシスタントプロデューサーのときから提案していた企画だったそうで、当時は悪魔やゲームの要素をどう現実化するのかなど、非常に難易度の高い企画だったそう。

しかし、7年の年月を経てCG技術の向上や参加者の努力により、実現することに成功した。

ドラマ『ACMA:GAME』は好評を博し、2024年10月には映画化も決定している。

『ACMA:GAME』の主題歌・挿入歌

UVERworld『MEMORIES of the End』

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