鵺の陰陽師(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『鵺の陰陽師』(ぬえのおんみょうじ)とは、陰陽師と幻妖の戦いを描いた川江康太によるファンタジー漫画。青春ラブコメ要素も多く、迫力あるバトルパートとギャグ調子の日常ラブコメパートの緩急が読者を引き込む。バトルシーンは細部まで書き込みがされており、迫力も満点。「次に来るマンガ2024」のコミックス部門で第7位となるほど人気がある。
主人公の矢島学郎は、学校で鵺という幻妖(妖怪のような存在)と出会う。封印されて思うように発揮できない鵺の代わりに、矢島は幻妖との戦いに身を投じることになるのだった。

人の怒りや悲しみといった負の感情に呼び寄せられる化け物。妖怪のような存在であり、人に害をなすものがほとんどである。一般人が目視することはできないが、集合して実体化すると人にも見えるようになる。『鵺の陰陽師』の舞台である篝弥市(かがりやし)には多く存在するが、他の地域にはあまりいないとのこと。1,000年以上に亘って陰陽師との戦いを繰り広げている。レベル1、レベル2と段階があり、数字が上になるほど強い。長い歴史の中でも確認されたことがあるのはレベル2まで。レベル3以降の存在は主人公・夜島学郎の時代まで発見されなかった。

レベル1

人の周囲を漂う不定形の幻妖。一般人は目視することができない。人に害を与えるものは少なく、害を与えるものは目に印がある。稀に合体できる個体がおり、合体するとレベルが上がる。

レベル2

レベル1の幻妖が16体以上合体すると生まれる幻妖。合体できる幻妖自体が稀であるため、個体数は少ないとされている。一般人でも目視可能。手や足など、人体を模した部位を持つのが特徴で、物理的な殺傷能力を持つ。

鏖(ひょう)

幻妖の祖と呼ばれる強大な力を持つ幻妖。鵺を含めて6体が存在している。全員が篝弥市に封印されている状態。幻妖はこの鏖からしか生まれないとされている。

陰陽師(おんみょうじ)

幻妖と戦う力を持つ人間。1,000年にも亘って幻妖と戦ってきた。幻妖が多く存在する篝弥市にほとんどの陰陽師が集結している。令力(れいりょく)と呼ばれるエネルギーを使って幻妖と戦う戦闘員の他、負傷した人間の治療や破壊された建物の修復、幻妖を目撃した人間の記憶の消去など様々な役割を持つ陰陽師がいる。二大旧家(にだいきゅうか)と呼ばれる古くから存在する陰陽師の名家が存在。独自の情報網や高い影響力を持っている。1つは主人公・矢島学郎(やじま がくろう)の仲間である藤乃代葉(ふじの しろは)の家・藤乃家。

戦闘員は6つの部隊に分かれており、隊長、副隊長を筆頭に編成されている。それぞれが「鏖(ひょう)」と呼ばれる強大な力を持つ幻妖の封印されている場所の守護をしている。

霊衣(れいい)

陰陽師の戦闘員が着用する衣服。令力を使って生成する服であり、換装するようなイメージ。陰陽師が最初に覚える術で、換装中は人からその姿が見えなくなる。

霊殻(れいかく)

「霊衣(れいい)」をパワーアップさせたものであり、「霊衣」の上から鎧のように纏う。陰陽師によって霊殻の形状は異なり、人型とも限らない。換装よりは変身というイメージになる。

盡器(じんき)

陰陽師や一部の幻妖が持つ固有の武器。解放されると最初に現れる「盡器」は錆だらけの状態。そこから鍛錬により錆を落としていくことが能力向上に繋がる。錆を落とすには幻妖を倒す必要があり、数多の幻妖と戦わなければならない。

篝弥市(かがりやし)

『鵺の陰陽師』の舞台となっている町。幻妖が発生する都市であり、そのため全国のほとんどの陰陽師が駐在している。

北高

主人公・夜島学郎が通う学校で、鵺が封印されている場所。鵺が封印されている影響もあり、幻妖が発生しやすい。

『鵺の陰陽師』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

夜島学郎「俺に力を下さい 俺があいつを倒します!」

幼い頃に父・夜島拓郎を目の前で幻妖に殺されてからとても臆病な性格になってしまった主人公の夜島学郎。鵺と出会って自分の代わりに幻妖退治をしてほしいと頼まれたのも矢島は一度断っている。そしていざ友達が目の前で幻妖に殺されかけていた時、夜島は力がなければ何も選べないことを痛感する。その時夜島は父の死を乗り越え、鵺に「俺に力を下さい 俺があいつを倒します!」と強い決意を口にするのだった。

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