荒くれKNIGHT(吉田聡)のネタバレ解説・考察まとめ

『荒くれKNIGHT(ナイト)』とは、吉田聡の漫画作品。1995年から2005年まで『ヤングキング』誌で連載され、2006年に『月刊荒くれKNIGHTマガジン』誌で再開。吉田の人気作品『湘南爆走族』と同じく、湘南を舞台にした暴走族をテーマにしつつも、生々しい暴力やセクシー場面がふんだんに盛り込まれ、より過激でアダルトチックな点が特徴だ。暴走族”輪蛇(りんだ)”の激しく残忍な闘争に背筋を凍らせながら、女子100人斬りを狙う輪蛇のリーダー、善波七五十(ぜんばないと)のお調子者的な言動も楽しめる。

総長・足立(あだち)が統治する横須賀を拠点とする暴走族。喧嘩で輪蛇の3代目リーダー・善波に病院送りにされた私怨を持つ、副総長の伊地知(いちぢ)がかつて、取り巻きを連れて、輪蛇襲撃を試みたが、返り討ちにされた。この件に関して、足立は善波に対し夜行蟲本体は無関係を強調したが、近い将来の本格衝突をそれとなくほのめかしている。

ハイドロプレーン

濡れた路面を高速で走っている際、タイヤと路面が水によって分離してしまうこと。豪雨の夜に輪蛇のリーダー、善波七五十とバイクで走りの勝負をしている虎武羅のリーダー、伊武恋二郎のバイクがこの状態に陥ったことがある。焦って体勢を立て直そうとする伊武だったが、目の前に捨てられた空き缶を踏んで、そのまま派手に転倒した。

『荒くれKNIGHT』(吉田聡)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「敵を作らなきゃてめぇを確かめられねぇ弱虫だから 俺らは淋しい思いをしてきたんじゃねぇか!」(善波七五十)

風邪で倒れた輪蛇の木下喜一を助けようと、野呂ら仲間がスズメバチの焼酎漬けやら男性ホルモン剤やらスタミナドリンクやらを飲ませた結果、木下が悪魔と化してしまい、その仲間たちも引き込まれる。そして、善波に対して「輪蛇の力を外に向けて試してみよう。外の世界にはなんでも揃ってるぜ」と、これまで湘南に留まり続けた輪蛇の力で、より大きな世界に喧嘩を売って領土拡大を図っていこうとけしかけるが、それに対して、善波が言い放ったセリフ。一同、目が醒める。

敵の大軍をハッタリで撃退する巨漢・野呂定治

敵の暴走族チーム”百目小僧(ひゃくめこぞう)”に単身突っ込み、アタマの福士を仕留めた輪蛇2代目リーダー木原篤(きはらあつし)だったが、深手を負う。激昂した百目小僧の兵隊たちが手負いの木原を工場跡に追い詰めるが、輪蛇の総数を掴めず、外から様子を伺っていた。その時、実際はほとんど輪蛇のメンバーは揃っておらず、善波の知り合いとして部外者で身長195cmの巨漢・野呂定治(のろさだはる)が表に出て、輪蛇のジャンパーを借りてメンバーの”ふり”で、堂々迎え撃つ”ふり”で仁王立ちした。敵は野呂のあまりにも堂々とした姿に警戒心を強めて、突っ込むことができず、千載一遇のチャンスを逃してしまった。

絶体絶命でも冷静に回避する悪魔の電卓・牧紅音

情報屋細野の口車に乗って、誘い出された牧紅音(まきあかね)。木刀を持った6〜7人の暴漢に囲まれ、いきなり地面に倒された。そして、上から男たちに強引に押さえつけられそうになった絶体絶命のピンチに陥った刹那、牧は地面の小石を拾って周りの民家に投げつけガラス窓を割った。すると周囲の住民が「警察呼ぶわよ!」と怒り出して、暴漢たちは慌てて逃げ去った。

『荒くれKNIGHT』(吉田聡)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『荒くれKNIGHT(ナイト)』という作品タイトル

吉田聡の人気作品『湘南爆走族』外伝の中で、暴走族チーム”湘南爆走族”親衛隊長・石川晃(いしかわあきら)が、暴れ回って誰も手に負えず孤立していた中学時代を描いたエピソードタイトル”荒くれKNIGHT”に由来する。

『荒くれKNIGHT』(吉田聡)の主題歌・挿入歌

OVA版『新・湘南爆走族 荒くれKNIGHT』(東映Vアニメ)

OP(オープニング):ヒルビリー・バップス「夢見る頃を過ぎても」

作詞:谷穂ちろる
作曲:久保田さちお
編曲:HillBilly Bops

挿入歌:朝倉ゆかり「エメラルドの恋」

作詞:YUKARI
作曲:菊池賢次
編曲:LITTLE BROWN JACK

ED(エンディング):笠原留美「Stand by U」

作詞:山下裕美子、空地亜也
作曲:羽場仁志
編曲:平井光一

※EDを歌っているのは、輪蛇4代目リーダー候補である春間勇樹の恋人、花沢小梅の声を担当している笠原瑠美。

実写版『新・湘南爆走族 荒くれKNIGHT』(東映Vシネマ、監督:成田祐介 主演:大滝純)

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