LIMBO THE KING(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『LIMBO THE KING』とは、田中相による近未来SFアクション漫画。2016年から2018年にかけて『ITAN』にて連載後、「コミックDAYS」に移籍し、2019年まで連載された。
2086年、海軍での事故で片足を失った軍人のアダム・ガーフィールドは家族を養うため、かつて「ゴールデンゲートの英雄」と呼ばれたルネ・ウィンターと相棒となる。2人は「眠り病」と呼ばれる奇病の感染者の記憶にダイブし治療を行う一方、その謎に迫る。ルネとアダムが徐々に信頼し合う相棒となっていく様子が魅力の作品。

CNAS関係者

アーサー・トラヴィス

アメリカのJSOC(統合特殊作戦コマンド)において、作戦担当司令官を務める中将。初老の男性で、眼鏡を着用している。高圧的な態度で、自分の思い描く通りに進めるためならば人命も犠牲にする非情な一面を持つ。アダムをルネのコンパニオンとしてスカウトした人物でもあるが、想定外のことばかりするルネとアダムのコンビには度々手を焼いている様子である。

セス・コバヤカワ

CNASに所属するコンパニオン。元軍人で坊主頭に迷彩服、細身ではあるががっしりした体型である。現在はトラヴィスの手足となって働いており、時には殺しも行う。パートナーであるゾエにはとても紳士的に接しており、彼女からの信頼も厚い。以前はアンジェラ・ホールの部下として働いていた。後にダイブ中のアンジェラを殺そうと提案したことを告白している。

ゾエ

ルネと同じLIMBO内に干渉できる特殊なダイバー。幼い長髪の少女で、引っ込み思案でオドオドしている。パートナーであるコンパニオンのセスとは臆せず話すことができる。生体コネクトは狼の姿をしておりシリウスと呼んでいる。複数人を一度にLIMBOにダイブすることができるなど、ダイバーとしては優秀である。

アンジェラ・ホール

CNASにかつて所属していた研究員。ルネとの適合率が非常に高かったことからルネのコンパニオンに就任する。コンパニオンを信用できていなかったルネからは当初、冷たくされる。しかし5年間苦楽を共にすることで徐々に距離が縮まる。「眠り病」に対抗するワクチン的存在である「スパイスコード」が開発されると、オーバーワークにより廃人同然となったルネと一線を退く。その後、回復したルネと交際を開始、2人の娘アナを出産する。CNASを退職しようとするも、トラヴィスに最後だと乞われルネとダイブし帰らぬ人となった。

ジョージ・シュタイナー

「CNAS」直下の増殖分化機構研究部門の部門長で髭をたくわえた男性職員。当初はアダムにダイブに関するトレーニングを行う名目で接触してきた。祖父は眠り病研究の第一人者でウイルス学者であるエトムント・シュタイナーである。幼少期に祖父エトムントの邸宅でルネと出会い、祖父からの体罰をルネが肩代わりしたことがきっかけでルネに執着するようになる。当時、過酷な状況下でダイブさせられていたルネを救い「苦しみのない世界」で2人で暮らすため研究に没頭していた。ルネとの2人きりの世界で暮らすためには人殺しも厭わないが、ただ幼い時の口約束を守ろうとする純粋さも持ち合わせている。

クレア

理学療法士の女性で事故で負傷したアダムのリハビリを担当した。長い髪をポニーテールにしており、既婚者の証であるプラチナの指輪はネックレスにして身につけている。「回復に必要なのは覇気」だとし、アダムに気が合うと言わしめた。

その他

ドミニク・ウィルソン

近代感染学の教授。口髭、顎髭を蓄えた初老の男性である。ルネとは旧知の仲で、彼がCNASに隠していた妻の妊娠についてもこっそり教えた。ルネのことを大切に思うが故に、彼をLIMBO内に閉じ込めるコードをCNASの命令で作成する。

クリス・ガーフィールド

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