防御力ゼロの嫁(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『防御力ゼロの嫁』とは矢野トシノリが2017年、PIXIVとニコニコ静画に掲載した4コマ漫画から始まったWEB漫画である。主人公である柳瀬川朱里は、1歳年下の高坂攻輝と同棲期間を経て夫婦となった。毎日全力かつ元気な朱里は大好きアピールを攻輝に送るものの、攻輝もまた朱里が大好きなのでそれを上回る言葉や行動で厚意のカウンターを繰り出す。想定外の愛のこもった言動により、いつも朱里は悩殺されている。新婚である高坂夫妻のラブラブな様子を描いた日常系作品だ。
巻末の書き下ろしエピソード
単行本の巻末には、書き下ろしのエピソードが掲載されている。本編に直接関係ないストーリーだが、登場キャラクターの掘り下げや意外な一面を見る事が出来る。同人誌作品では描かれておらず、知っておくことで本編のストーリーをより深く楽しむことが出来るエピソードだ。
同じ職場だった朱里と攻輝の出会いから始まり、結婚までのエピソードを描いた「防御力ゼロの彼女」編。貴重な朱里の女子高生時代の話には姉の朱美も登場する。異性に奥手な朱里と正反対で、自由奔放で活発な朱美との性格の違いが明確に描かれている。
そして主要人物だけでなく、攻輝の上司である真咲についても深堀されている。普段はキリっとした目つきで怖い印象を与える彼女だが、実際は逆で可愛いものに囲まれて生活を送っている。部屋の置物やベッドの装飾、パジャマまで可愛いもので統一されていて普段の雰囲気から想像がつかない。そんなギャップがより魅力的に感じるのである。そして攻輝の幼馴染の成美は、学生時代の泣き虫だった攻輝が立派に成長して家庭を持っていた事。そして奥さんである朱里がかなり美人だった事に驚いていた。それというのも、攻輝の事が好きで仕事で自立出来たら結婚しようと考えていたからである。当時の面影が無いぐらいしっかりした男になって安心した反面、少し寂しいと感じる成美の本音が描かれている。
真咲の恋愛模様を描いたスピンオフ作品
高坂夫妻に影響されてマッチングアプリから婚活をスタートした真咲の恋の行方をスピンオフで描いている。タイトルは『これからだんだん幸せになっていく怖い女上司』で単行本も発売されている。『防御力ゼロの嫁』に登場するキャラクターは個性が強く、本編以降の動向が気になるキャラクターも多い。その中でも真咲とまどかは結婚による変化を間近で感じている為、心境の変化も気になる所だ。
作者の矢野トシノリは『水曜どうでしょう』の大ファン
『水曜どうでしょう』は俳優の大泉洋とマルチタレントである鈴井貴之出演の北海道のローカルバラエティだ。奇抜な企画と同行ディレクターの強い個性も相まってローカル番組でありながら全国で根強い人気を誇る。作者がたまたま奥様にオススメされたのをきっかけに見て大ファンとなった。マンガ内の背景やアイテムのパッケージに『水曜どうでしょう』の名シーンやキャラクターらしきものが散りばめられている。
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目次 - Contents
- 『防御力ゼロの嫁』の概要
- 『防御力ゼロの嫁』のあらすじ・ストーリー
- 高坂夫婦の新婚生活
- 高坂夫婦の心境と生活の変化
- 防御力ゼロの嫁から防御力ゼロの母へ
- 『防御力ゼロの嫁』の登場人物・キャラクター
- 高坂夫妻
- 高坂朱里(たかさかじゅり)
- 高坂攻輝(たかさかこうき)
- 成増夫妻
- 成増みずほ(なりますみずほ)
- 成増一郎(なりますいちろう)
- 職場の上司と同僚
- 鶴瀬真咲(つるせまさき)
- 志木まどか(しきまどか)
- 富士見野勇吾(ふじみのゆうご)
- 高坂一家
- 高坂響子(たかさかきょうこ)
- 高坂進(たかさかすすむ)
- 高坂攻子(たかさかこうこ)
- 柳瀬川一家
- 下赤塚朱美(しもあかつかあけみ)
- 下赤塚歩(しもあかつかあゆむ)
- 柳瀬川治(やなせがわおさむ)
- 柳瀬川さや(やなせがわさや)
- その他
- 朝霞大(あさかひろし)
- 池袋成美(いけぶくろなるみ)
- 『防御力ゼロの嫁』の用語
- 厚意のカウンター
- 嫁フォルダ
- 嫁ブースト
- 泣き虫こーくん
- 高坂式マッサージ
- 攻輝の女装
- カンパンマン
- 『防御力ゼロの嫁』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 楽しみにしていたクリスマス
- 思い出のシュシュ
- 攻輝「俺が愛するのは朱里さんだけですっ」
- 攻輝の入院
- 『防御力ゼロの嫁』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マンガのコマを生かしてキャラクターの魅力アップ
- 巻末の書き下ろしエピソード
- 真咲の恋愛模様を描いたスピンオフ作品
- 作者の矢野トシノリは『水曜どうでしょう』の大ファン