ビヨンド ザ ビヨンド 〜遥かなるカナーンへ〜(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビヨンド ザ ビヨンド 〜遥かなるカナーンへ〜』とは、1995年に「プレイステーション1周年記念RPG」としてソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation用ゲームソフトである。本作はPlayStationシリーズ初の王道RPGで、主人公が魔族の侵略から世界を救うという物語となっている。制作はキャメロット、プロデューサーは『シャイニング・シリーズ』を手掛けた高橋秀五、キャラデザは漫画家の柴田亜美、音楽は桜庭統が担当し発売当時は話題を呼んだ。

カナーン

魔界と地上界の通り道となる神殿

魔界と地上界の通り道がある聖地とされている。魔界と地上界はお互いに干渉しないよう神々の契約が交わされた「約束の地」でもある。ここに魔界と地上界の代表者が呼ばれ、世界の番人として代々通り道を守らされてきた。しかし、シュタットが魔族に乗っ取られたことで神々により番人のシステムを見直され、人間ではなくドラゴンが番人の役割を担うことになった。

『ビヨンド ザ ビヨンド 〜遥かなるカナーンへ〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

当時の攻略本に書かれていたガセ情報

フィールド移動画面

本作にはプレイヤーがボタンを連打する心理を利用した「APS(アクティブ・プレイング・システム)」が採用されている。これは戦闘時のクリティカル発生率や防御成功率に関わるほか、フィールド上でも敵とのエンカウント率を下げるとも言われているが、実際にはフィールド上でボタンを連打しても敵とのエンカウント率は下がることがない。フィールドでのエンカウント率ダウンの情報元は攻略本であるが、ガセ情報が記載されていたということになる。

幻となった続編

ガラハッド家から魔界に旅立つフィン(画面下)

本作はプレイステーションリリース1周年記念作品として販促されていた。しかしキャラデザ原画と実際のグラフィックが似ていないことやエンカウント率の高さ、戦闘のバランスの悪さ、バグの多さなど総じて問題がある作品に仕上がっている。物語の最後のシーンでは続編の開発を匂わせているが、問題点が多いことでプレイヤーから不評を買っていたことや当時の開発チームのキャパオーバーを認めざるを得ない状況にあり、1995年の発売以来2024年に至るまでの29年のうちに続編は出ていない。

非売品アイテムの買戻し

買い物の画面

本作は非売品であるアイテムを売ってしまった場合でも買い戻せる仕様となっている。ただし武器や装備品は一度売却すると買戻しは不可能になってしまう。

9zyasuyuki
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@9zyasuyuki

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