まんまるポタジェ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『まんまるポタジェ』とは集英社の漫画雑誌『YOU』で2015年2月号から連載されていた漫画で、家族の物語。作者はあいざわ遥。主人公の塔子はバリバリのキャリアウーマンだったが、過労で倒れた。夫のヒロは家族のために田舎に引っ越す。夫婦・親子、そこで出会う様々な人達との関係が深まっていく様子が描かれている。ほのぼのとした家族愛や人の優しさが感じられるのがこの作品の魅力である。全12巻。完結。

こばと幼稚園に通うハナと同じクラスの男の子。眉毛よりも短い前髪でまっすぐ切りそろえている。眼鏡を掛けている。ハナにかまってほしくて、たたいたり、「バカ」と言ってみたりするが、やりすぎてしまい、太一に怒られる。運動会のリレーの補欠に選ばれていたが、骨折した太一の代わりに第1走者で走ることになる。バトンを渡す直前に転んでしまい、「ぼくのせいでまけちゃったらどうしよう」と泣いていた。結局アンカーのハナが追い抜き、1位でゴールしたのでホッとしていた。運動会を終えて、ハナたちとも仲良くなった。

小松 (こまつ)

こばと幼稚園に通う年少児、小松ひなた(こまつひなた)の母。もっくんと呼ばれている生後7ヶ月の弟がいる。目の上の長さの前髪で、セミロングヘアを後ろで一つにまとめて結んでいる。産休に入る前は膨大な量のデータ管理をしていたので、パソコンが得意。二人の子育てで手一杯で忙しい毎日を過ごしている。アパートに住んでいるので、騒音とならないよう、下の階の人にも気を使う日々である。そんな中、役員に任命されてしまい、できないと泣いてしまうほどだった。水上尚美を含む先輩ママたちに話を聞いてもらい、立ち直る。育児にも前向きになることができ、役員もやりたいと思い直すことができた。

紗江 (さえ)

三橋奈緒の後輩。目の上の長さの前髪で、内巻きのボブヘアスタイル。大学の寮で生活しているが、大学と寮の往復の日々にうんざりしていて、遊びに行ったり買い物に行ったりしたいと嘆いていている。せめてバイトでもしたいと思っていたところ、三橋に誘われて、カフェきのはらのバイトをすることになった。2日間のみのバイトだったが、若い女性がいるだけで店内が華やぎ、テキパキとした働きぶりはヒロやお客さんにとって好感だった。そこで手が足りなくなりそうなオープンカフェの日程にもバイトに入ることになった。紗江は卒業後はハイヒールをはいて都会でバリバリ働くことを夢見ているので、バイトの間もヒールのある靴を履いていた。ヒロから塔子もバリキャリだったことを聞いて驚く。田舎の何がそんなに楽しいのかと考えていたら、庭にタヌキが入ってきたと騒ぎの声が聞こえたので庭に出る。タヌキが侵入したと思われる柵の穴を、地域の人達がすぐに直してくれた。それを見た紗江はその連帯感に心が動く。ここで暮らすことに少し楽しみな気持ちが芽生え、ヒールを履くこともやめた紗江なのであった。三橋奈緒の彼氏つながりで、彼氏の地元の友人と付き合うことになった。

ゆうき

ハナが年長に進級した年に入園してきた年少児。ママと離れるのが嫌で大きな声で泣いていた。しかし、ママが見えなくなるととたんに泣き止む。次第に泣くこともなくなっていった。はだしになって遊ぶことを好み、遊び方も豪快。元気は良いが、人の気持ちを考えずに行動してしまい、友達を傷つけてしまうことがある。泥を人に投げたり、泥団子を壊してしまったため、ハナに叱られた。叱られたあとは泣いたものの、すぐにケロッとしている。

高橋 いつき (たかはし いつき)

ハナが年長に進級してから、こばと幼稚園に入園してきた年少児。目の上の長さの前髪で、短髪。同じクラスの子がママと離れて泣いているのに、いつきだけ泣かずに離れることができていた。しかし、それは幼稚園は毎日通うところとは認識しておらず、ほんの少しだけ預けられている場所だと思っていたからだ。また、いつきは潔癖気味で靴が汚れることを嫌がっていた。幼稚園に数日通っていても馴染めずにいたいつきだが、ハナに泥団子を作ろうと誘われる。試しに作ってみると、上手に作ることができ、ハナに褒められる。しかしせっかく作った泥団子をゆうきに壊されてしまい、泣いてしまう。それをハナが叱ってくれた。ハナと一緒に泥団子を作り直し、はだしで遊ぶようにもなった。この出来事をきっかけにいつきは幼稚園に通うことが楽しくなった。

佐藤 トシオ (さとう としお)

「さとう陶工房」で働く陶芸家。短髪にバンダナを巻いている。性格は無愛想で良く怒っている。一人でいることが好き。食器などを作っており、道の駅でも販売している。以前は展覧会に何度も入選していたが、最近は思うように作れなくて行き詰まっていた。普段から気に入らない作品や失敗作は、割っていたのだが、その勢いでハナと塔子が体験で作った作品を壊してしまったことがあった。お詫びにハナのお茶碗の見本を作っているうちに、子供用食器を作ることに夢中になり、以前のように楽しく仕事ができるようになった。佐藤ユリ(さとうゆり)の夫で、男の子の佐藤タク(さとうたく)が生まれ父親となる。自分のできることをできる範囲でしかやらない主義で、育児は頼まれた時にただ見ているだけという状態。

佐藤 ユリ (さとう ゆり)

ひとりで食べるご飯が嫌で田舎暮らしを始めた女性。前髪をあげておでこを出し、ロングヘアをお団子にしている。役所の地域振興課に勤める。地元の職人さんをもっとPRしようという企画で、陶芸家の佐藤トシオ(さとうとしお)と出会う。一緒に活動しながら、親しくなり、一緒にご飯を食べる仲になった。そのまま結婚した。産休に入り、出産を経て佐藤タク(さとうたく)の母親となる。初めての育児が始まるが、夫のトシオは全く子育てをしない。ユリは一人で子育てをしているとここでも孤独な気がしてならなかった。そんな中、ユリの母親が手伝いに来てくれて、助けてもらううちに気持ちに余裕が戻ってくる。母と話すことでトシオの子供への愛情も実感できた。もっと人に頼って良いと思い直したユリは塔子に誘われ、オープンガーデンに参加することにする。

さえ

こばと幼稚園の先生。ハナが年長のときの担任の先生。眉毛の上で前髪を短く切っていて、ストレートのボブヘアスタイル。ハナの年長クラスは初めての担任で、あまり要領が良いとは言えない仕事ぶりだった。幼稚園の仕事が終わらず、家に持ち帰っていたが、本人としては前向きに頑張っていた。同棲している彼氏がいるが、彼氏は無職。さえにご飯を作ってもらい、お金を借りて、自分はゲームばかりしている。片付けも洗濯もしないので、さえが全部やっていた。そんな彼氏に対してもやもやしている中で、仕事では経験不足から保護者からクレームを受けてしまったり、運動会の練習が思うようにいかなかったりする。さえが落ち込んでいても、彼氏の態度は変わらない。そこでさえは彼氏を捨てることを決意する。さらに、クレームに誠実に対応したり、同僚からのアドバイスを素直に聞き、運動会を成功させたのだった。

るりは

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