鬼の花嫁(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『鬼の花嫁』とはあやかしと人間が共存する世界での物語である。
平凡な高校生の柚子(ゆず)は両親から不当な扱いを受けて育ち、妖狐の花嫁に選ばれた妹の花梨(かりん)は溺愛されていた。ある日、柚子は優しく接してくれる祖父母からの誕生日プレゼントのワンピースを、花梨に破かれてしまう。そんな花梨に柚子は手を上げてしまい家を飛び出す。そして、あやかしの中で最上位に位置する鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜(きりゅういん れいや)と偶然出会う。そのとき柚子は玲夜から「会いたかった、俺の花嫁」と告げられる。

鬼龍院 沙良(きりゅういん さら)

玲夜の母親。鬼龍院家当主夫人で、政略結婚だが夫との夫婦仲は良好である。幼げな容姿と雰囲気を持った女性で、夫同様にかなり明るく軽い性格をしている。息子の玲夜だけでなく、義理の娘となる柚子にも優しく愛情を注ぐ。彼女も生まれた時から始まる婚約者争いを制した政略結婚の妻で、霊力の高さも実力も桜子並み。

狐雪撫子(こせつ なでしこ)

妖狐一族の本家・狐雪家当主で九尾の狐。あやかしで二番目に発言力が高い。白銀の髪が輝く人形の様に整った美女。古風な言葉遣いをしていて一人称は「妾」。見た目からは想像できないが、千夜よりも年上である。そして千夜からは「撫子ちゃん」と呼ばれている。

『鬼の花嫁』の用語

あやかし

かつては人間と争っていたが、花嫁と呼ばれる人間女性との異類婚をきっかけに人間と友好関係を結ぶことになった。しかし、一族内でも本家や分家といった序列が定められており、結婚は親より霊力の高い子を作るための政略結婚が大半を占めている。霊力と権力を軸にした階級社会で、最高位は鬼である。容姿は髪や瞳の色が人間離れしている者が一部いるが異形の要素はなく、人間離れした美形である。男性のあやかしのみ、霊力を持っていない人間の女性のから花嫁を本能で選んでいる。女性のあやかしは花嫁が見つかると一方的に婚約破棄や離婚されるほど立場が弱いためか、男性のあやかしに比べてドライで、霊力の高さと経済力で伴侶を選ぶ傾向にある。

あやかしの本能

花嫁はあやかし本人が自分で恋をして選ぶのではなく、本能と呼ばれるあやかしにしか備わっていない感覚で自分の花嫁を見つけている。そのため年齢差が離れすぎていたり、好みとかけ離れた女性が花嫁になることもある。しかしすぐに年の差や好みがどうでもよいほど見つけた瞬間から死ぬまで溺愛し、異常なほどの執着と独占欲を抱くという呪いのような感情に支配されることになる。花嫁が見つかると常に一緒に行動して離そうとせず、交友関係や言動が花嫁中心になって性格が変貌してしまう者もいる。花嫁と同性の友人や飼っているペットに対しても嫉妬心を抱くほどである。

花嫁

人間の女性の中からごく稀にあやかしに選ばれる結婚相手。数自体が非常に少ない上に、あやかし本人が花嫁と接触しないと分からないので花嫁が見つかるのは奇跡と言われる。花嫁は霊力が無いにもかかわらず相手のあやかしより霊力が高い子供を産めるという稀有な能力を持つ。そのためあやかしは婚約者と婚約解消して花嫁と結婚する。下位のあやかしほど政略結婚では霊力の弱い子しか生まれないため花嫁が見つかると喜ぶ。しかし上位のあやかしは政略結婚でも十分霊力の高い子が生まれるため、実務能力や霊力の無い花嫁を侮り、花嫁との結婚を反対する派閥が出やすい。あやかしと違って無条件で相手を溺愛する本能が無いため、花嫁の中には、相手のあやかしを好きになれず結婚を拒むケースも存在する。

かくりよ学園

あやかしと花嫁の大半、富裕層の人間が通う初等部~大学部までの教育機関。庶民は借金しないと子供を通わせられないほどの多額の学費と寄付金がかかることから、私立と思われる。大学部はあやかしと花嫁は軽い面接のみで受験免除と特別待遇で進学できる。しかし花嫁以外の人間は高い偏差値の一般受験を経ないと入学できない仕組みになっている。花嫁学部という花嫁しか入学できない専用学部があり、就職ではなくあやかしの妻になるためのお嬢様教育といった授業科目が大半を占めている。あやかしからは自分の花嫁にちょっかいをかける男がいない、一緒に学校に通えるとして、花嫁にかくりよ学園の転校を強制する者も少なくない。

『鬼の花嫁』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

『見つけた 俺の花嫁』

玲夜が柚子を見つけたときの一言。

『お前を苦しめる奴を俺は許さない』

玲夜があやかしの本能により柚子以外は見えていないという様子。

柚子が自分の意思を伝えたシーン

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