鬼の花嫁(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『鬼の花嫁』とは、クレハのライト文芸およびそれを原作とした富樫じゅんによるコミカライズ作品である。略称は「鬼花」。
あやかしと人間が共存する世界での物語である。平凡な高校生の柚子(ゆず)は両親から不当な扱いを受けて育つ。しかし、あやかしの中で最上位である鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜(きりゅういん れいや)と偶然出会ったことで全てが変わっていく。愛されることを知らなかった柚子が愛されることを知り、自分を認めていくシンデレラストーリーである。

声 2021年11月に行われた朗読劇にて、大河 元気が担当した。
猫又のあやかしで次期当主。花嫁の透子を溺愛し、尻に敷かれている。透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と呼ばれている。
猫又は地位の低いあやかしのため、花嫁を甘やかすばかりではなく柚子や透子に花嫁に必要な常識やあやかしの知識を教える役回りもしている。花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友の柚子を心配している様子を見せる。花嫁はあやかしの生活に合わせる(転校や同居)のが当然、という価値観がある中で東吉は、透子の「柚子と同じ公立校に通いたい」という願いを受け入れている。そして、自分も一緒に通学したいからとわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性を持っている。

柚子の家族

花梨(かりん)

声 2021年11月に行われた朗読劇にて、18日影山灯,19日千本木彩花がそれぞれ担当した。
柚子の一つ下の妹である。社交的で愛想がよく、容姿端麗であるが傲慢で我儘な性格。親に期待され、学費の高いあやかしの学園に入学する。そこで妖狐のあやかし・狐月瑶太に見初められ、花嫁に選ばれる。花嫁になったことで狐月家から多額の援助も受けており、両親はさらに花梨を優先するようになる。自分は特別な存在だと信じ、柚子を下に見ており、優越感に浸っている。その柚子が自分よりも地位の高い鬼の花嫁となり、自身を甘やかしていた両親が今までの柚子への態度を一変したことが気に入らない。あやかしの会合の最終日に再度柚子に危害を加えたことで花嫁の地位を剥奪され、両親共々遠い土地へ追放される。

柚子の両親

柚子と花梨の実の両親。自分たちのためなら、子供も利用するという考えを持っている。幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。それは花梨が瑶太の花嫁に選ばれたことでさらに加速する。しかし柚子が鬼龍院家の花嫁になったことを知ると、鬼龍院家からの資金援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする。その行動で玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助も打ち切られてしまう。

柚子の祖父母

柚子の父方の祖父母。柚子を幼い頃から気にしていて、優しく接する。傲慢で強欲な息子夫婦に失望している。祖父が柚子に贈った誕生日プレゼントのワンピースが物語の発端となる。柚子にとっては数少ない心を許せる存在である。玲夜に出会うまでは週末は祖父母の家に避難している。玲夜の提案で養子縁組をして柚子の両親となった。

玲夜の家族

荒鬼高道(あらき たかみち)

玲夜の秘書。荒鬼家の跡取り息子。鬼の上位分家で代々当主の側近を務めている。冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、玲夜の元婚約者である桜子(さくらこ)に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されるほどの主従関係である。玲夜を神聖視するため、平凡な柚子を不釣り合いだと思っていた。

小鬼(こおに)

鬼龍院玲夜が柚子のために作り出した使役獣。白髪と黒髪の二匹の小さな鬼で人間の子供のような愛らしい姿をしている。白髪がソウ、黒髪がアオである。柚子の手に収まるサイズで、頭には角がひとつある。柚子のボディーガードとして、いつも一緒に行動している。柚子を守るために攻撃力は高いが、言葉は「あいあい」としか話せないため意思疎通は難しい。

鬼山桜子(きやま さくらこ)

一族で決定された玲夜の元婚約者。筆頭分家の令嬢であり、玲夜と年齢が釣り合う一族の女の中で、一番の霊力を持つ。柚子の2学年上。玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となる。非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子。玲夜と高道が恋人同士だと勘違いし、玲夜と高道の恋を応援していた。

鬼龍院 千夜(きりゅういん せんや)

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