鬼の花嫁(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『鬼の花嫁』とはあやかしと人間が共存する世界での物語である。
平凡な高校生の柚子(ゆず)は両親から不当な扱いを受けて育ち、妖狐の花嫁に選ばれた妹の花梨(かりん)は溺愛されていた。ある日、柚子は優しく接してくれる祖父母からの誕生日プレゼントのワンピースを、花梨に破かれてしまう。そんな花梨に柚子は手を上げてしまい家を飛び出す。そして、あやかしの中で最上位に位置する鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜(きりゅういん れいや)と偶然出会う。そのとき柚子は玲夜から「会いたかった、俺の花嫁」と告げられる。

柚子の両親

柚子の実の両親だが、幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。それは花梨が瑶太の花嫁に選ばれたことでさらに加速する。しかし柚子が鬼龍院家の花嫁になったことを知ると、鬼龍院家からの資金援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする。その行動で玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助も打ち切られてしまう。

柚子の祖父母

柚子の父方の祖父母。柚子を幼い頃から気にしていて、優しく接する。傲慢で強欲な息子夫婦に失望している。祖父が柚子に贈った誕生日プレゼントのワンピースが物語の発端となる。柚子にとっては数少ない心を許せる存在である。玲夜に出会うまでは週末は祖父母の家に避難している。玲夜の提案で養子縁組をして柚子の両親となった。

透子(とうこ)

声(大森日雅)
柚子の親友で、幼稚園からの幼馴染。柚子のことを一番に思う存在で、柚子にとっては頼りになる存在。柚子の境遇を心配し、柚子の家族を嫌っている。猫又のあやかしの次期当主・猫田東吉の花嫁でもある。柚子同様に平凡な女子高生で庶民出身。男勝りの気が強い性格もあって花嫁としては侮られることもある。しかし花嫁になることがメリットばかりではないことを理解した上で、相手のあやかしを心から愛している。

猫田東吉(ねこた とうきち)

声(大河 元気)
猫又のあやかしで次期当主。花嫁の透子を溺愛し、尻に敷かれている。透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と呼ばれている。
猫又は地位の低いあやかしのため、花嫁を甘やかすばかりではなく柚子や透子に花嫁に必要な常識やあやかしの知識を教える役回りもしている。花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友の柚子を心配している様子を見せる。花嫁をあやかしの生活に合わせる(転校や同居)のが当然というあやかしの価値観の中で、透子の「柚子と同じ公立校に通いたい」という願いを受け入れている。そして、自分も一緒に通学したいからとわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性を持っている。

荒鬼高道(あらき たかみち)

玲夜の秘書。荒鬼家の跡取り息子。鬼の上位分家で代々当主の側近を務めている。冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、桜子(さくらこ)に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されるほどの主従関係である。玲夜を神聖視するため、平凡な柚子を不釣り合いだと思っていた。

小鬼(こおに)

鬼龍院玲夜が柚子のために作り出した使役獣。白髪と黒髪の二匹の小さな鬼で人間の子供のような愛らしい姿をしている。柚子の手に収まるサイズで、頭には角がひとつある。柚子のボディーガードとして、いつも一緒に行動している。柚子を守るために攻撃力は高いが、言葉は「あいあい」としか話せないため意思疎通は難しい。

鬼山桜子(きやま さくらこ)

一族で決定された玲夜の元婚約者。柚子の2学年上。玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となる。非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子。玲夜と高道が恋人同士だと勘違いし、玲夜と高道の恋を応援していた。

鬼龍院 千夜(きりゅういん せんや)

玲夜の父親。鬼龍院家当主で、あやかしで最も発言力があり、霊力も最も高い。当主としての実力は玲夜を圧倒的に上回る。玲夜同様に黒髪赤目の美形である。しかし、柔和で優しげな面立ちで年齢不相応に若い外見をしている。全てのあやかしを取りまとめる最高位にあるが、かなり明るく軽い性格をしている。しかし本性は玲夜以上に冷酷で腹黒く、鬼龍院に仇名す者は一切の容赦をしない。妻の沙良とは一族の決めた政略結婚だが、仲睦まじくノリも非常に似ている。玲夜からは苦手に思われており、両親の子ではないのではと未だに思われている。花嫁になった柚子の後ろ盾になり「僕の娘になる子」と可愛がっている。当主としての実力は玲夜を圧倒的に上回る。

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