変な家(雨穴)のネタバレ解説・考察まとめ

『変な家』とは雨穴による小説を原作とした、監督・石川淳一による実写映画作品。
普通のホラーとは一風変わった独自の世界観で、公開初日から話題を呼び、ホラー・サスペンスジャンルでは異例の大ヒットとなった。
主役雨宮を間宮祥太朗、雨宮と共に不可解な家の間取りの謎を解明していく設計士栗原を佐藤二郎が演じる。
物語は雨宮がマネージャーから引っ越し予定の家の間取りが変だと相談を受けた事から始まり、変な家の謎に迫っていく姿が描かれている。

片淵重治の親戚。柚希を監視するなどの不可解な行動を取る。話を聞きにきた雨宮達を殺そうとする。

宮江恭一(みやえきょういち/演:森廉)

片淵夫婦の近所に住んでいたが、心臓発作で亡くなった。

桃弥(とうや/演:浅井陽人)

左手供養の儀式を行わなければならない子供。片淵夫婦に引き取られ一緒に暮らす。

片淵浩人(かたぶちひろと/演:黒石波琉/鈴木惟冬)

慶太と綾乃の間に生まれた息子。

『変な家』の用語

間取り図

今作において一番重要となる変な家の間取り図。
マネージャーから相談を受けた一軒家から始まり、様々な違和感のある間取り図から謎を解いていく。

左手供養の儀式

片淵柚希の実家、長野にある本家で代々行われていた儀式。
時は明治時代。片淵家にはタカマウシオという女中がおり、当主との子供を身ごもるが、そのことで正妻からの激しい暴力にあい、子供を流産してしまう。座敷牢に幽閉されてしまったウシオは錯乱状態になり、自分の左手を切断し、自害する。
その後、片淵家で左手がない子供が生まれる。霊媒師はウシオの呪いだと言い、解くためには左手供養が必要だと助言する。左手供養は、片淵家に生まれた左手のない子供を人目に触れずに育て、10歳になったら他人を殺し、その左手を切断し捧げる行為を3年行うというものだった。
呪いや言い伝えを信じ、片淵家は家族全員が洗脳状態になっていた。

隠し通路

東京の物件にあった謎の空間。
殺人を行うために作られたと思われていたが、片淵本家の人間が桃弥を連れ戻しにきた時に、隠れられるようにと作られたシェルターの様なものだった。

『変な家』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

栗原が気付いた間取りの違和感

雨宮がマネージャーから相談を受けた東京の一軒家には多くの違和感があった。一階の台所とリビングの間に謎の空間、二階の子供部屋に窓がなく、2重扉でトイレが備え付けられている。まるで監禁されているかのようだ。子供部屋以外には多くの窓があり、全ての配置が子供部屋を隠すような間取りになっていた。この間取り図を見た栗原は「私なら絶対に買わない」と言う。
栗原がいくつかあった間取りの違和感に気付き、そこから語るストーリーは、ゾッとさせるものがある。

潜入した東京の物件

雨宮と柚希は間取りの謎を解明するため、東京の物件に潜入する。間取り図の一階と二階を重ねたとき、一階の謎の空間と二階の子供部屋の棚と重なることに気付き、この部分に穴があり、人が通り抜けられるような隙間なのではと仮説を立てていた。そして実際にその仮説通り、子供部屋の棚を動かすと穴があったのだ。
雨宮が持つカメラの主観映像を挟みながら進行していくため、まるで自分がそこにいるかのようなリアルな世界感となっている。

片淵家の呪いと洗脳

この一連の事件と変な家の間取りは全て柚希の実家である片淵家の儀式が関係していた。昔起こった事件をきっかけに、呪いを信じ、一家全員が洗脳状態にあり、ありもしない事に怯え殺人を犯すほどになっていた。本家が焼失した後も、洗脳は解けておらず柚希の母と姉が次の儀式の話をしていた事から、まだ殺人は続いていくと思われる。

『変な家』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

間宮祥太朗と佐藤二朗の息の合ったコンビネーション

映画では間宮祥太朗演じる雨宮と佐藤二朗演じる栗原が協力して間取り図の謎を解いていく姿が描かれている。
撮影現場でも同様に2人で色々なディスカッションや相談をして、合ってなさそうだけど、合ってるという変なバディを目指す共通認識があったそう。

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@masaki1225a9

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