鈴木入間/イルマ(魔入りました!入間くん)の徹底解説・考察まとめ
鈴木入間(すずき いるま)とは西修による漫画『魔入りました!入間くん』の主人公。アホな両親によって生まれた時から振り回された挙句、悪魔のサリバンに人身売買されてしまい、悪魔学校バビルスへの入学を余儀なくされる。幼少期から危険な目にあい続けて身に付いた圧倒的危機回避能力と、かねてから孫が欲しかったサリバンからの溺愛による十分なサポートで、凶暴な悪魔たちの集まるバビルスで生活を送る。極度のお人好しな性格が功を奏し、学内の様々なイベントで活躍し、バビルスの仲間達からの信頼を得ていく。
弓矢
弓矢での攻撃は、収穫祭に向けて入間が手に入れた新たな技である。担当教師のカルエゴらの提案によって依頼された臨時教師バルバトス・バチコが弓矢の師匠。これによって、幻覚を見せられて恐怖で動けない魔術を打ち破る事に成功した。
鈴木入間の来歴・活躍
魔界に人身売買
鈴木入間(すずき いるま)14歳。いい加減な両親の間に産まれたこの少年は、ろくな教育も受けられずに様々なアルバイトや危険な目に遭うサバイバルのような生活を送っていた。ある日、遂に両親はお金欲しさに、入間を悪魔に人身売買してしまう。入間が売られた先は、魔界の権力者で悪魔学校バビルスの理事長を務めるサリバンのところであった。サリバンを見て恐怖する入間であったが、サリバンは意外にも入間を孫として迎えたいと懇願する。到底受け入れられない入間は断ろうとするが、お願いされると断れない入間の極度のお人好しの性格によってサリバンの願いを渋々受け入れた。
悪魔学校バビルス入学式
入間はサリバンが理事長を務める悪魔学校バビルスに特待生として入学した。サリバンの計らいによって入間が新入生代表の挨拶をする。入間は手渡された紙を読むと、周囲が突然慌ただしくなる。実はそこには読み間違えると四肢が爆散する禁忌呪文が書かれていたのだ。入間は意味を知らなかった事もあり、緊張せずに読み上げることができたが、式に出席した悪魔たちからは一目おかれるようになる。元々新入生代表挨拶をする予定であった主席入学者のアスモデウス・アリスは入間に敵対心を持ち、入学式直後に決闘を申し込む。
悪魔の中でも強者であるアスモデウス家のアリスは炎を操る家系の悪魔で、猛烈な炎を次々と入間に向かって放つ。通常の人間であれば簡単に焼き払われるような攻撃であったが、入間はこれまでの人間界での過酷な生活を生き抜くために圧倒的危機回避能力を手に入れており、アリスの攻撃を全て躱す。アリスが接近戦で入間に攻撃しようとした時、入間が攻撃を躱したことによって無関係の生徒にアリスの攻撃が当たりそうになる。入間がアリスを止めに掴みかかると、入学式で唱えた禁忌呪文の効果である「その日一日転ばなくなる」が発動し、偶然アリスをジャーマン・スープレックスする形となって入間が決闘に勝利した。アリスの家系は敗れた相手に仕えるのが習わしとなっており、決闘の翌日からアリスは勝手に入間の配下になる。
使い魔召喚の儀式
バビルスでは各生徒の使い魔を召喚する事が通例行事となっている。担当の教師のナベリウス・カルエゴは、理事長のサリバンに優遇されている入間の事が気に入らないようで、高圧的な態度を取る。次々と生徒達が魔獣を召喚していき、入間の番がやってきた。本来魔獣は悪魔が召喚するものだが、入間は人間。ただ召喚とは人間が悪魔を使役する儀式でもあり、入間はカルエゴを召喚してしまう。カルエゴは小さい魔獣の形態に変身し、入間の使い魔になった。翌日からカルエゴはショックでしばらく休んだ。
問題児クラスに入る
入間は変人と言われていじめられていたウァラク・クララを助けて仲良くなり、アリスとクララの3人で行動を共にするようになる。学校ではあまり目立ちたくないと言う入間を、サリバンはもっと目立つ生徒が集まる問題児(アブノーマル)クラスに入れる。入間の友達アリスとクララも一緒に問題児クラスに入れた。問題児クラスではサリバンの言う通り個性豊かな生徒たちが集まり、教室も学校の奥にある部屋であった。担任はカルエゴとなった。
位階測定
最初の位階(ランク)測定では、すでに終えている使い魔召喚と飛行テストの結果で決まる。飛行テストは怪鳥の住む谷を悪魔の羽で飛行してゴールに向かうテストである。最高位階10(ヨド)になり、魔王になる事を夢見る問題児クラスのサブロック・サブロは、本来決められたコースを外れ、怪鳥を退治しようとして返り討ちにあっていた。
飛べない入間は怪鳥の子に捕まって餌にされようとしていた。入間は怪鳥の子が怪我をしている事に気付き、手当てをしようとする。この時、偶然入間の血が怪鳥の子の傷口にかかると、「人間の血」の効能でたちまち傷口が治癒した。怪鳥の子は傷を治してくれた入間に感謝し、入間をサブロックが闘っている怪鳥のもとに運んでいった。サブロックに止めを刺そうとする怪鳥の前に入間と怪鳥の子が現れ、入間が怪鳥の機嫌を治した事でなんとかサブロックは命拾いし、入間とサブロックは怪鳥に運ばれてゴールにたどり着いた。凶暴な怪鳥を手名付けた入間にサブロックは感謝し、実力を認めた。
入間の位階測定の結果は、測定する魔獣のフクロウの魔獣が入間に恐怖するように逃げ出してしまい測定不能。本来位階の記されたバッチを各生徒に渡すはずが、入間の場合はフクロウに「悪食の指輪」をつけられるという異例の現象が起きた。悪食の指輪は周囲の学生の魔力を吸い、さらにカルエゴを威嚇する。粛清対象と判断したカルエゴが入間の腕ごと切り落とそうとした時、サリバンが現れてカルエゴを止める。サリバンを威嚇する悪食の指輪であったが、サリバンは悪食の指輪に膨大な魔力を注入し鎮めた。サリバンによると十分な魔力を注入しておけば無害であると語った。これまでの試験の様子から、入間はひとまず最低位階1(アレフ)となった。
生徒会長アメリとの出会い
バビルスの生徒会は、数多の悪魔が共存する学内の秩序を保ち監督する集団で、高潔にして冷血悪魔のエリートといわれる。生徒会長アザゼル・アメリは、カリスマ性と戦闘力で全校生徒から尊敬の眼差しを受ける優秀な悪魔である。魔界では全く日頃から目にする事がない人間は、本当は存在しないと考えるものが多い中、アメリは人間の存在を全く疑っていない。なぜならアメリの家系に代々伝わる禁書には、人間界の事象が記されているからである。この禁書は人間界でいう「少女漫画」。アメリの秘密はこれを1人こっそりと見る事なのだが、人間界の文字が読めない。ただ、絵を見るだけで大まかな内容を理解して楽しんでいた。アメリが落とした少女漫画を入間が「初恋メモリー」だと分かってしまったため、アメリは入間が人間だと確信する。しかし、アメリは入間が人間かどうかより、まず大好きな「初恋メモリー」を入間に読み聞かせてもらうことを優先する。この時間が至福となったアメリは、ひとまず「初恋メモリー」を全巻読んでもらってから入間の処遇を考える事とした。
師団披露
師団披露(バトラパーティー)とは、人間界で言う部活対抗の催しを競い合う大会の事である。「魔具」である悪食の指輪を持つ入間は「魔具研究師団」に興味を示し、入部することにした。魔具研究師団の先輩アミィ・キリヲは、魔力も体力も弱い悪魔であったが、実は魔界の英傑たちで構成された13冠の1人バールの協力のもと、魔力を首輪の魔具にためており、師団披露の日に学校を破壊しようと企んでいた。師団披露当日、キリヲが魔力を解放し生徒の動きを封じる。魔具研究師団で作った花火で学校を爆破しようとしていたところを、入間が止めに入った。サリバンに教わった悪食の指輪に注入してある魔力を全部解放する呪文「パンドルーラ」で花火を空に飛ばし、空中で爆発させる。学校の破壊を阻止し、花火まで打ち上げた結果となった。
アクドルのイルミ誕生
魔界の「アクドル」とは、人間界でいうアイドルのような存在ある。入間とアリスとクララは3人でアクドルの「くろむ」のライブを訪れる。入間がくろむとの対談権利を手に入れて対面すると、くろむの正体がクラスメイトのクロケル・ケロリだと気付く。入間が対談の中でくろむに失言をした事をきっかけにショックで倒れてしまう。
なんとかライブを始めなければならない中、苦肉の策で入間は「イルミ」と名前を変え、女装してステージに出る。アリスとクララも魔術のパフォーマンスで協力し、観客を盛り上げる。くろむが復活し、イルミ達は「イルミと愉快な仲間達」として前座の役を終える。くろむが登場してからは4人でステージを盛り上げ、見事ライブは成功した。入間の女装姿「イルミ」はこのライブ以降も注目されるようになってしまい、アクドル関連のイベントにはイルミとして度々登場する事になる。
ロイヤル・ワンの解放
師団披露での活躍を称えられ、入間は位階3(ギメル)に昇級した。このタイミングから悪食の指輪が具現化し、入間と会話できるようになった。名前は「アリクレッド」で、入間からは「アリさん」と呼ばれている。なぜか魔界の事に詳しいアリさんは入間の相談役として活躍していた。ある日、入間は魔界について知らない事が多すぎるとアリさんに相談する。アリさんは入間の性格を変える魔法をかける。すると翌日、入間は今までの優しい雰囲気とは真逆の強気な性格と顔つきに変貌してしまう。
学校に行くと問題児クラスの扱いが不当だと言って、現在は使われていない元々魔王が使用していたとされる「ロイヤル・ワン」という豪華な教室の使用をカルエゴに申請する。カルエゴはバビルス教職員全員の許可証を3日以内に提出する事を条件とした。入間達は教員の署名を集めたものの、カルエゴはギリギリで教職員とは用務員など教師以外にも大勢いると言って、入間達の集めた署名では不足と判定した。しかし、日頃からの入間の行いの良さから教師以外の署名はすぐに集まり、ロイヤル・ワン解放の条件を満たした。ロイヤル・ワンに問題児クラスが入室する頃には通常の入間に戻っていた。
収穫祭
ロイヤル・ワンを使用する問題児クラスはそれに相応しい実力が必要と言うカルエゴ。さらに、2年生になるまでに位階を4(ダレス)に昇級しなければ、ロイヤル・ワンから退去するよう問題児クラスに命ずる。ダレスは本来6年間で取れれば及第点とされており、実は問題児クラスがいかに期待されているかが分かる。残る昇級行事は収穫祭と音楽祭であり、カルエゴは特別講師を用意して収穫祭に向けた修行をする事になった。
入間は師匠バルバトス・バチコに弓を習った。バチコは今まで修行をつけてきた者が例外なく全て逃げ出してしまった程の厳しい人物である。バチコは入間に対しても全く期待しておらず、指導を忘れて、ただこき使うだけの状態になっていた。サリバンに軌道修正されて本格的な修行が始まると、バチコの予想に反して入間は逃げ出さなかった。最後はバチコが驚くような自身の弓を作り上げて修行を終えた。
収穫祭では同級生のリードとタッグを組んだが、なかなか魔獣の退治が出来ずにポイントが稼げない。「伝説のリーフを咲かせる」という高得点のミッションがあり、それで一発逆転を狙う2人であったが、オロバスとオチョの襲撃を受け、オロバスの幻覚を見せる魔術で入間は恐怖に押しつぶされそうになる。ギリギリのところで恐怖を乗り越えて、修行した弓で術を打ち破った。同時に入間は魔界で生きていく決意を新たにする。入間とリードは見事伝説のリーフを咲かせ、収穫祭の優勝者の称号である若王(じゃくおう)を手に入れた。そして入間の位階は4(ダレス)に昇級した。
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目次 - Contents
- 鈴木入間の概要
- 鈴木入間のプロフィール・人物像
- 鈴木入間の能力
- 圧倒的危機回避能力
- 悪食の指輪
- 人間の血
- 人柄
- 鈴木入間の必殺技
- 圧倒的危機回避能力からのカウンター
- パンドルーラ
- 弓矢
- 鈴木入間の来歴・活躍
- 魔界に人身売買
- 悪魔学校バビルス入学式
- 使い魔召喚の儀式
- 問題児クラスに入る
- 位階測定
- 生徒会長アメリとの出会い
- 師団披露
- アクドルのイルミ誕生
- ロイヤル・ワンの解放
- 収穫祭
- 音楽祭
- 心臓破り
- 魔界を統べる者達との出会い
- 裏切りの13日
- 鈴木入間の関連人物・キャラクター
- サリバン
- アスモデウス・アリス
- ナベリウス・カルエゴ
- ウァラク・クララ
- アザゼル・アメリ
- アリクレッド
- バラム・シチロウ
- バルバトス・バチコ
- クロケル・ケロリ/くろむ
- 悪入間(入魔)
- 鈴木入間の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「全部拾いたい。僕は全部を諦めない」
- 「魔王ってどうやったらなれるの」
- 「僕は魔界で生きてやる」
- 鈴木入間の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- イルマハーレム
- 悪入間に焦らされる視聴者
- 鈴木は偽名