崩壊:スターレイル(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『崩壊:スターレイル』とは、miHoYo/HoYoverseより2023年4月26日に開発された基本無料のオンラインRPGゲーム。
miHoYoが展開する『崩壊』シリーズの一作であり、プレイヤーは銀河を旅する「開拓者」となって様々な星を巡る。
プレイヤーは銀河中の星々を探索しながら、銀河に時折現れる「星核」を調査する。
本作は最大4名のキャラを編成して戦うRPGゲームとなっており、miHoYoゲーム特有の美麗なグラフィックと爽快感を味わいながら、戦略的な要素も備わっている。

『崩壊:スターレイル」の概要

『崩壊:スターレイル』とは、miHoYo/HoYoverseより2023年4月26日に開発された基本無料のオンラインRPGゲーム。
miHoYoが展開する『崩壊』シリーズの一作であり、プレイヤーは銀河を旅する「開拓者」となって様々な星を巡る。

『崩壊:スターレイル』の世界では「星神(アイオーン)」という神の名を冠する神秘的な存在があり、それぞれ自己を象徴する「運命」をその身に宿している。この「運命」は「星神」のみならず、ストーリーに登場する星や、キャラクターたちもその身に宿しており、例えばプレイヤーが最初に到達する星「ベロブルグ」は、「存護」の運命の庇護下にある。
さらに、この世界では「星核」という物質があり、極めて謎に包まれた物質だが、災厄をもたらす存在とされ忌み嫌われている。プレイヤーを始めとした星穹列車のメンバーたちは、この「星核」を調査するべく、あらゆる星を巡っていく。

本作は、miHoYo/HoYoverseが開発する「崩壊」シリーズの最新作として2023年にリリースした。miHoYoならではの重厚なストーリー、美麗なグラフィックだけでなく、miHoYo初となるターン制型RPGゲームとなっており、戦略的なゲームシステムとなっている。基本無料のオンラインRPGゲームであり、多種多様なイベントやクエストが絶え間なく、リリースされるので無課金のプレイヤーでも十分に楽しめる作品となっている。

『崩壊:スターレイル』のあらすじ・ストーリー

宇宙ステーション:ヘルタ編

宇宙ステーション「ヘルタ」にて、永い眠りについていた主人公である開拓者。ある日、「壊滅」の運命を歩む「星神」・「ナヌーク」の手下である「反物質レギオン」に宇宙ステーションが襲撃を受けた。

そのとき、星核ハンターのカフカと銀狼が宇宙ステーションに侵入する。そして、カフカは眠りについていた開拓者に災厄をもたらすと言われている「星核」を埋め込んだ。「星核」を埋め込まれた開拓者は昏睡状態に陥るが、星穹列車のメンバーである三月なのかと丹恒の救出される。

昏睡状態から回復した開拓者は、星穹列車のメンバーたちとともに宇宙ステーションを救うべく反物質レギオンと戦闘を行う。開拓者たちは、反物質レギオンを倒しながら、宇宙ステーションの代理所長であるアスターを探す。アスターを見つけた開拓者たちだが、そこでレギオンたちの対天体兵器である「終末獣」と相まみえる。なんとか終末獣を倒した開拓者たちだが、終末獣の最後の攻撃が三月なのかに向けられる。彼女をかばった開拓者はこの攻撃により、その身に宿した星核が暴走を始める。そのとき居合わせた星穹列車のメンバーの1人・ヴェルトにより、事態は収束する。

何とか、レギオンたちを鎮圧した開拓者たち。開拓者は星穹列車のメンバーの1人・姫子の提案により、自身の身にも宿っている星核の謎を解明するために、星穹列車のメンバーとなり銀河中の星核を調査する旅に向かう。

ベロブルグ編

大守護者・カカリアとの謁見

星核の調査に踏み切った星穹列車のメンバーたちは、「ヤリーロⅣ」という氷に覆われた惑星へと向かう。ヤリーロⅣは700年前に星核が飛来し、氷河期を迎えた惑星。星核の衝突によりレギオンと呼ばれる敵も現れ、星核の寒波とレギオンの侵攻によって、資源の乏しいヤリーロⅣの文明は衰退し続けている。

ヤリーロⅣに到着した開拓者たちは、凍土の中に埋もれていたサンポという人物と出会う。彼は、この惑星を管理する部隊「シルバーメイン」により指名手配されており、サンポと同行していた開拓者たちまでも誤解を受ける。何とか誤解を解き、ヤリーロⅣの唯一の都市である「ベロブルグ」に案内される。ベロブルグに到着した開拓者たちは、この星の大守護者であるカカリアに謁見する。

謁見が許された開拓者たちは星核の調査について協力を仰ぐが、大守護者であるカカリアはこれを拒否。それだけでなく、彼女は星穹列車を敵視し、不当な逮捕を迫る。シルバーメインの追っ手から逃げる開拓者たちだが、大守護者の娘であるブローニャに追い詰められてしまう。窮地の中、分かれたはずのサンポが再び現れ、ベロブルグの下層部へと連れていかれる。

ベロブルグ・下層部の現状

下層へと迷い込んだ開拓者たちは、この地域を取りまとめる「地炎」と呼ばれるグループに接触すべく、幹部のゼーレに接近する。

ゼーレは、下層部の現状を開拓者たちに話す。星核により、慢性的な資材不足が問題となっているベロブルグの中でも、この下層部は特に貧困を極めている。第18第ベルブルグ守護者の命により、上層部と下層部の連絡通路は絶たれ、今ではほんの少しの燃料の支給があるのみとなっている。そのため、下層部の人間は、上層部へ形容しがたいほどの恨みを抱いている。

開拓者たちは下層部が抱える問題を解決しながら、彼らに星核の情報を訪ねる。「地炎」リーダーのオレグは、「スヴァローグ」なら何か知っているかもしれないと話す。スヴァローグとは、下層部に点在している機械たちのリーダー的存在で自身も人間たちの生存を支えるために作られた機械である。スヴァローグは人間よりもはるかに古い存在であり、星核に関する情報を唯一持っている存在だという。大守護者・カカリアと敵対してしまった開拓者たちにとって、スヴァローグは星核への唯一の手掛かりと言える。しかし人間の生存を助ける存在であるはずのスヴァローグは、なぜかクラーラという少女にしか心を開かない。それだけでなく、スヴァローグはカカリアと同じく、下層部の人間たちを下層部へとしばりつけていた。開拓者たちは、何とかスヴァローグを説得し、下層部の人間の開放と星核の手がかりを聞き出すために、接触を試みる。しかし、話し合いはうまくいかず結局は武力によりスヴァローグを説得することになる。

何とかスヴァローグを制圧することに成功した開拓者たち。スヴァローグの説得に成功した開拓者たちは、星核の所在を聞き出し、下層部の人間の解放に成功する。星核に位置を知ることに成功した開拓者たちはゼーレとブローニャとともに、星核の元へと向かう。

カカリアとの最終決戦

星核にたどり着いた開拓者たちの前に、大守護者・カカリアが立ちはだかる。実はカカリアの目的は、ヤリーロⅥを守護することでなくこのこの星の文明を星核の力で一度壊し、新たな新世界を創造することにあった。この考えはカカリア自身が思いついたものではなく、700年前に到来した星核が歴代の守護者たちに延々と囁き続けていたものであった。歴代の守護者たちはこの囁きに抗っていたが、カカリアは一人娘を失った絶望から、星核の意思を受け入れ、本来この星を「存護」存在であった大守護者の道を外れてしまった。

星核から強大な力を得たカカリアは、その力で開拓者を退ける。カカリアに抵抗する開拓者たちであったが、抵抗むなしくカカリアの槍が開拓者の胸を貫いてしまう。しかしその瞬間、開拓者の意識は宇宙へと飛ばされ、ヤリーロⅥを庇護する星神・クリフォトと相まみえる。クリフォトにより、存護の運命の力を手に入れた開拓者は無事戦線に復帰。新たな力を以て、カカリアと戦う。

何とかカカリアを倒すことに成功した開拓者たち。星核の囁きから解き放たれたカカリアは最後、暴走する星核のエネルギーを抑え込み、消滅してしまう。守るものがいなくなった星核を姫子とヴェルトが封印し、ヤリーロⅥの星核による災いは一件落着となった。カカリアの娘であり、次の大守護者であるブローニャは、この星を統治するものであるはずの大守護者が全ての元凶であったという事実を隠し、カカリアを星を救った英雄とすることを決意する。これは、大守護者の地位を守るためと、住民たちの混乱を防ぐための措置である。こうしてヤリーロⅥから星核の災いは去り、第19代大守護者であるブローニャはヤリーロⅥの「存護」と失われた文明を再興することを宣言した。

仙舟・羅浮編

星核ハンターからの通信

ヤリーロⅥの開拓の旅を終え、星穹列車に戻った開拓者たち。次なる惑星を「ピノコニー」に決定したそのとき、星核ハンターのカフカから通信が入る。その内容が仙舟の羅浮という場所に星核が持ち込まれ、それが暴発したという内容であった。そして仙舟側はこの事件の責任を星核ハンターに押しつけ、同じく星核ハンターである刃を捉えたという。そこで、自分たちの無実を証明するために、開拓者たちは仙舟へと趣き星核を調査してほしいとカフカは頼む。銀河中から指名手配を受けている星核ハンターの言葉に、最初は耳を貸さなかった開拓者たちだが、星核の存在を見て見ぬふりはできないと、急遽仙舟へと行く先を変更する。ヤリーロⅥでも開拓者と同行していた丹恒であったが、なぜか今回は同行を拒否し、開拓者、三月なのか、ヴェルトの3名で仙舟を訪問する。

カフカとの再会

仙舟の港に到着した開拓者たちは、広大な港から全く周囲に人の気配を感じないことに驚く。恐る恐る港を探索していると、何者かに襲われている女性を発見する。開拓者たちは敵を退け、彼女を助けることに成功する。彼女は停雲という狐族の女性であり、仙舟の中枢である天舶司の商団に所属する彼女は、助けてくれたお礼に開拓者たちを天舶司のリーダーである御空のところまで案内すると言う。停雲の案内により、仙舟の貿易港の1つの星槎海へと案内され、そこで開拓者たちは天舶司のリーダー・御空と羅浮の将軍・景元に謁見する。

星穹列車の目的を話す開拓者たちだが、仙舟側は仙舟の問題は仙舟で処理すると、開拓者たちの協力を断る。その代わりに星核ハンター・カフカの逮捕を協力してほしいと依頼する。開拓者たちはその依頼を受け、カフカの手がかりを調べ始める。停雲の情報によって、カフカが廻星港から列車に通信をしていたことが判明し、開拓者たちはすぐさま廻星港へと向かう。

廻星港に到着し、カフカと対峙する開拓者たち。戦闘に入るが、カフカは意外にもあっけなく負けを認め、開拓者たちは彼女の逮捕に成功する。

カフカの目的

開拓者たちによって捕らえられたカフカは、太卜司という機関のリーダー・符玄により、尋問が行われることとなる。符玄の尋問は一風変わっており、拷問などで聞き出すのではなく、「窮観の陣」と呼ばれる特殊な道具を用いたものとなっている。窮観の陣は、その人間の過去を「演算」して情報を引き出す道具であり、元となる情報が間違っていなければ100%正確な情報を抽出できるというものである。早速、窮観の陣を用いて、カフカの過去を調べる符玄だが、その結果は仙舟の星核と星核ハンターは無関係という結果であった。

では、無関係なカフカがなぜ仙舟に訪れたのか。カフカは、自分の真の目的は、開拓者たちを仙舟へと誘導し、彼らに仙舟を救わせることだと話す。そう遠くない未来に、開拓者たちは壊滅の星神・ナヌークと対峙することになるとカフカは話す。そのときの戦力を出来るだけ集めておくためにも、開拓者たちがここで仙舟に貸しを作っておいてほしかったのだという。

未だ、真意が見えないカフカとの問答を繰り返しているとき、突如太卜司の地面が大きく揺れ始める。仙舟には、「建木」という大きな枯れ木があるのだが、今回の地響きとともに、その枯れ木が蘇ったのである。この異常事態の原因が星核の力であることを突き止めた開拓者たちは急ぎ建木の元へと急ぐ。

一方、窮観の陣により無実が証明されたカフカは、同じく星核ハンターの刃とともに、行方をくらます。この異常事態にかかりっきりとなった仙舟の人間たちは、星核とは無関係であるカフカたちをわざわざ捜索することはなかった。

豊穣の派閥「薬王秘伝」

今回の星核の災いの原因として、一つの組織に白刃の矢が立つ。それは、「巡狩」の運命を歩む仙舟とは異なり、豊穣の派閥である「薬王秘伝」という組織である。約30年前、とある豊穣の民と仙舟で大規模な戦争が起こった。結果は仙舟側の勝利で幕を閉じたが、その豊穣の民の意思を受け継ぎ、結成されたのが薬王秘伝である。現在の仙舟ではあまりに小さな組織ではあるが、仙舟に恨みを抱く組織であり、今回の災いを起こす動機は十分にある。

薬王秘伝の調査の末、ようやく彼らのリーダーと対峙する。何とか薬王秘伝を倒した開拓者たちだが、彼らのリーダーが死に際に「絶滅大君」という言葉を残す。その言葉を聞くと、その場に居合わせていた停雲が突然反物質レギオンを召喚する。そして、彼女の身体から「絶滅大君・幻龍」が姿を現した。幻龍は仙舟の精神からの壊滅を画策する、今回の星核による災いの元凶である。幻龍は停雲の身体の中に潜みながら、薬王秘伝を裏で操り仙舟の崩壊を進めていたのである。幻龍が抜け出た停雲は抜け殻のようにそのまま動かなくなってしまった。

幻龍の目的が星核による仙舟の破滅であることを突き止めた開拓者と仙舟の人間たちは、急ぎ星核のある建木へと赴く。しかし、建木の元へ行くには、建木を代々守護していた持明族の長である「龍尊」による封印の解除が必要だという。しかし、その龍尊はかつて大罪を犯し、仙舟を追放され、今は存在していないという。

丹恒の正体

建木への行き方がなく、八方ふさがりとなってしまった開拓者たち。そんな彼らの元に、一度は同行を拒否したはずの丹恒が姿を現す。彼は開拓者たちの身を案じ、遅れながらも仙舟へに来ていたのだ。

そのとき、行方をくらましていた星核ハンターのカフカと刃が開拓者たちの前に姿を現す。刃は丹恒を見るや否や、突如襲い掛かり丹恒と刃の戦闘が始まる。そして、刃の武器は丹恒の胸を貫いてしまう。そのとき、丹恒の姿は変貌を遂げ、髪が腰まで伸び、頭に角が生えた姿になっていた。その変貌を見た一行に、刃は丹恒の正体は仙舟に大乱を起こした大罪人・飲月君であると教える。実は丹恒こそが、先述の大罪を起こした龍尊であり、大罪を起こした際に、強制的に「丹恒」へと生まれ変わり、仙舟を追放されていたのである。こうして紆余曲折はあったものの、丹恒の龍尊の力により、建木の封印を解除することに成功する。

絶滅大君との最終決戦

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