ブレス(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブレス』とは、2022年より講談社の『少年マガジンエッジ』で連載している園山ゆきのによる青春漫画。
メイクアップアーティストになる夢を持ち、モデルとして活動していた経験を持つ男子高校生・宇田川アイアと、幼い頃からモデルを目指すおとなしい女子高生・炭崎純が学園祭のコンテスト優勝をきっかけに「自分自身の夢」を叶えるため、挫折を繰り返しながらも成長していく様子を描く。周りに合わせて生きてきたアイアと純が、再び夢に向かって歩き続ける姿が眩しくも心打たれる青春物語。

純の父で、カメラマンとして活動していた。
より子と出会った際の第一印象は、より子のことを「怖い人」と思っていた。
一緒に仕事をしていく中でより子の情熱や真っ直ぐな一面に心惹かれていた。
冬に咲く沖縄の村にあるひまわりを撮るために仕事を辞め、沖縄に移住するという型破りな性格の持ち主ではあったが、
より子や純の夢を否定せず、「いいんじゃない、なれるよ」と肯定するドリームサポーターの一面もあった。

『ブレス』の用語

葵祭(あおいさい)

アイアと純の通う高校で行われる学園祭。

葵祭アーティストコンテスト(あおいさいあーてぃすとこんてすと)

通称「葵コン」。(あおいこん)モデル役1名とスタイリスト役1名がペアを組み、決められたテーマに対してヘアメイクや衣装などをスタイリスト役が決定し、モデル役がランウェイを歩くという独自のルールがある。審査員や投票の数に応じて優勝を争う。SNSにトレンド入りするほど話題のコンテストで、葵コンで成功した生徒はSNSのフォロワーが格段に増えると言われている。

葵山高校(あおいやまこうこう)

大屋輝(おおやひかる)の母校で、宇田川アイア(うだがわあいあ)と炭崎純(すみさきじゅん)の通っている高校。芸能志望や美容志望の学生が多いため、学外から取材が来る。

MIRROR(ミラー)

渋谷にあるメイクスクールで、年齢制限なしでメイクの人材育成や意見交換の場として設立された。
夜間コースがあり、宇田川アイア、大崎ジョー(おおさきじょー)、中野明治(なかのあきはる)、皇(すめらぎ)姉妹、MM(エムエム)たちがそこに所属している。

U21ヘアメイクアップコンテスト(アンダー21)

ヘアメイクの腕を競う大会で、現役のヘアメイクアップアーティスト、ショーのデザイナー、前回大会の優勝者が審査員として参加する。
優勝者は特典として、デザイナーのショーにヘアメイクアシスタントとして同行できる権利を獲得できる。

『ブレス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

代々木ギンガ 「それはな希望に見せかけて残酷な言葉だ」

佐賀から上京する前からSNSで自身を売り込み、コンビニのアルバイトで生活費を稼ぎながら撮影現場に足を運び、メイクを学んできたギンガ。
境遇や運など様々な事情で夢を諦めなければいけない人達を見てきた実体験から、「好きだけでは夢は叶えられない」ことの残酷さを知っている彼だからこそ、「本当に好きなら関係ないか?それはな希望に見せかけて残酷な言葉だ」とアイアに現実を突きつけた1コマ。

宇田川アイア 「僕は人を祝福するメイクがしたい」

Webコラムのメイク特集で一緒に仕事をしたプロのメイクアップアーティスト・代々木ギンガから夢を尋ねられ、「才能がない」ということを突き付けられるぐらいだったら誰ともぶつからなくて良いと今まで周りに合わせてきたアイアが自分をさらけ出し、「僕は人を祝福するメイクがしたい」とギンガに夢を語ったシーン。

北山由紀子 「考えたことある?いつか来る夢を諦める時のこと」

モデルとしてのキャリアをスタートさせたものの、思うように仕事が取れず、「バーターモデル」として過ごしていくことに対しての焦りを感じていた。
さらに、同時期にデビューした花がラメルのトップモデルとして表紙を飾り、ショーに出演するなどの活躍を長年見てきた北川。
そんなバックグラウンドを抱える彼女が、「考えたことある?いつか来る夢を諦める時のこと」とアイアに対して問うたシーン。

炭崎純 「裏切られたと思っても努力し続けた人の所にチャンスは降り立つって信じたいから」

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