ブレス（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ

2024.09.05

『ブレス』とは、2022年より講談社の『少年マガジンエッジ』で連載している園山ゆきのによる青春漫画。
メイクアップアーティストになる夢を持ち、モデルとして活動していた経験を持つ男子高校生・宇田川アイアと、幼い頃からモデルを目指すおとなしい女子高生・炭崎純が学園祭のコンテスト優勝をきっかけに「自分自身の夢」を叶えるため、挫折を繰り返しながらも成長していく様子を描く。周りに合わせて生きてきたアイアと純が、再び夢に向かって歩き続ける姿が眩しくも心打たれる青春物語。

「MIRROR」生徒

「MIRROR」の生徒。したた花の姉で、はっきりした物言いから、メイクに関してのプライドと自信が伺える。
「皇おろ花」はモデル時代の芸名で、芸名以外で呼ぶと怒る。
したた花のメイクを行う。自分が一番したた花の魅力を完璧に引き出せると自負している。
アイアが授業の一環として、したた花をモデルにメイクを施す際にメイクを落とすことに対して異議申し立てる。
それほど、したた花への愛情がぶっ飛んでいる。
チョコレートなどの甘いものが好きだが、体型維持のために控えている。

中野明治（なかのあきはる）

「MIRROR」の生徒で、大屋輝（おおやひかる）を尊敬する高校生。
自身のポートフォリオ作りとメイクのスピードとテクニックを磨くため、大崎ジョー（おおさきじょー）が声掛けをして連れてきた女性にメイクを行う活動を100人以上に行っている。
普段は物静かで、アイアからじっとメイクの工程を見られると目を背けるシャイな一面がある。
大屋の姿を見るなり駈け出したり、べったりくっついたりする犬のような一面もある。
その様子を見た同じくMIRRORの生徒である大崎ジョーから「大屋バカ」呼ばわりされている。
大食いであり、食べ盛りの高校生らしい一面もある。

田口はじめ（たぐちはじめ）

「MIRROR」の生徒だが、見学者からよく先生と間違われる。ニックネームは「MM（エムエム）」。
「MIRROR」見学初日に、Mサイズの服を裏側に着用するおっちょこちょいな一面がある。
それを見た皇（すめらぎ）姉妹から「MM」と呼ばれるようになり、宇田川アイア（うだがわあいあ）からもこう呼ばれるようになった。
昼間は会社員として働いており、夜に「MIRROR」に通っている。
年齢制限があるU-21コンテストには出られないため、その分「MIRROR」の授業での評価を得ようと行動する
努力家で向上心の強い人物。

雑誌「ラメル」のモデル

東野花（ひがしのはな）

カワイイに特化した雑誌「ラメル」で表紙を飾るトップモデル。
高槻秋彦（たかつきあきひこ）のアシスタントの大崎ジョー（おおさきじょー）がメイクを担当している。
同時期にデビューしたモデルの北山由紀子（きたやまゆきこ）の努力を見て、編集長に「北山と一緒にショーに出たい」と何度も懇願する仲間思いの一面も。
北山のことを「ゆっこちゃん」と呼んでおり、北山の魅力を誰よりも理解している。

北山由紀子（きたやまゆきこ）

ニックネームは、「ゆっこちゃん」。学生時代に友達と見た『ラメル』がきっかけで、モデルの世界に飛び込むことを決意し、ラメルのモデル審査を通過し、所属する。
東野花（ひがしのはな）と同じ時期にデビューする。
モデルとしてショーなどに出られない日々の中でもスキンケアやポーズのバリエーション、食事などに気を遣う努力家。
バーターモデルとして長い日々を過ごす中で、モデルとしての自信を失い、仕事を辞めようと考えている。

店長（てんちょう）

炭崎純（すみさきじゅん）の働く中華料理屋の店長。サングラスがトレードマーク。
純が小学校高学年の時に夏祭りで出会う。
夏祭りでハイヒールで走り、靴擦れして店長の屋台の前で泣いてうずくまっている純を気にかける。
「あんたにもハイヒールが似合う日が来る」、「私とおそろい、どうかっこいいでしょ？」と純を励ます献身的な一面を持つ。
メイクは自己表現の一つで、自身で行うこだわりを持つ。

純の両親

炭崎より子（すみさきよりこ）

純の母。映像作家になりたかったものの、不況の影響で求人がなかったため、出版社で編集者として働いていた。
写真集の立ち上げの際に純の父・赤坂タクト（あかさかたくと）と出会う。
タクトと仕事をすることになり、当初は自由奔放な一面を持つタクトに振り回され腹立たしく思っていたが、
撮影した写真を見て心を打たれる素直で感受性が高い一面も。
麻雀が強すぎて純が働く中華料理屋に出禁になった。現在は、映像関係の仕事をしている。