ばっかつ!〜麦酒喝采〜(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ばっかつ!〜麦酒喝采〜』とは葉賀ユイによるクラフトビールを題材にした漫画。お酒は大好きだけれど、ビールは「1杯目しか美味しくない」と思っていた女子大生の花小路ほっぷは、大学で「ビール愛好会」サークルを運営する二条こむぎと出会う。こむぎが家族経営しているビアパブを手伝い始めたほっぷは、クラフトビールの魅力にどんどんのめり込んでいくのだった。
自身を「ビール星人」だという作者が描く、クラフトビール初心者も楽しみながら学べる、ビールの知識がふんだんに盛り込まれたビール漫画である。

こむぎは「ビールに対するこだわり」がないことを問題だと思い、父が遺したビアダイニング併設醸造所の稼働をどうするか迷っていた。そして、こだわりの無い人間がビールを作るべきでは無いと考え、自分で醸造することをためらっていたのだ。

しかし過去にマンガ家という「物作り」を職業としていたほっぷは、自分の作ったビールをこむぎに飲ませ「こむぎ、物作りの第一歩ってこだわりとかじゃないよ。作りたいから作るんだ!」と言い、その悩みを打破する。

こむぎがビール醸造をすると決意したきっかけとなる名言である。

『ばっかつ!〜麦酒喝采〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

NAMACHAんBrewingとのコラボビール

東京都豊島区内の醸造所NAMACHAんBrewingとのコラボビールが、2020年12月15日から系列店のSmoke Beer Factory全店で発売された。
単行本3巻のあとがきで制作過程について描かれている。

コラボビールのひとつ「なまかつ!シリアルヘイズ」は、2021年2月に開催された「JAPAN GREAT BEER AWARDS 2021」のヘイジーIPA部門で銅賞を受賞している。

コロナによる連載終了

2019年に連載が始まり、現実のビール世界とリンクする本作だったが、コロナ禍に陥ってしまった。作者の葉賀は「描きたいものが描けず、中途半端になるくらいならいったん幕を下ろそう」と連載終了を決めた。

葉賀はこの作品を「ビアバーや英国風パブ、ドイツ式レストランなどに誘う呼び水としての役割」を担わせたかったとしている。「オクトーバーフェス」のような大規模ビアフェスを描くのが一大目標だったが、現実で開催できない状況で描いたとしても、うそっぽい感じが拭えないと考えた。

ただ自身を「ビール星人」と称する葉賀は、これからもビールの魅力を伝える活動はしていくと、単行本3巻のあとがきで語っている。

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