hide(松本秀人)の徹底解説まとめ
hide(松本秀人)とは、1990年代に活躍した日本を代表するロックギタリストである。1989年にメジャーデビューした「X JAPAN」(旧名「X」) のギタリストとして在籍した。1993年よりソロ活動も開始。1997年以降には「hide with Spread Beaver」及び「zilch」での活動も行い、独創的なギタープレイや個性的なファッションで多くのファンを魅了した。1998年5月2日に急逝。
シングル(ソロ名義)
『EYES LOVE YOU』
1993年8月5日発売
(2007年12月12日再発)
1. EYES LOVE YOU
2. OBLAAT
3. -91. (トラックごとに数秒間の無音)
92. EYES LOVE YOU (JUNK VERSION)
ソロ1枚目のシングル。『50%&50%』と同時リリース。隠しトラックが収録されており、92トラック目に「EYES LOVE YOU (JUNK VERSION)」を収録。1曲目の作詞はドラゴンボールの主題歌等を手掛けている森雪之丞に依頼している。森は「BOWWOW」や布袋寅泰にも作詞を手掛けており、hideはその曲のファンであった。
『50%&50%』
1993年8月5日発売
(2007年12月12日再発)
1. 50%&50%
2. DOUBT
『EYES LOVE YOU』と同時リリース。「50%&50%」の作詞も森雪之丞が手掛けている。この曲にタイアップの依頼が来て急遽デモテープを制作したが、突然理由の不明瞭なキャンセルを受けた事にhideが激怒した事から2曲目の「DOUBT」が生まれた。「他社の楽曲より目立たせたい」という思いから、hideのアイデアにより「終盤に徐々に音が小さくなり、やがて無音になり、曲が終わったと思った数秒後に最大音量のギターリフが戻ってきて畳み込む様に終わる」構成が仕掛けてある。
『DICE』
1994年1月21日発売
(2007年12月12日再発)
1. DICE
2. EYES LOVE YOU [MAD TRANSLATOR MIX]
ソロシングルとしては、初めてhide自身が作詞を手掛けた作品。音楽評論家の平山雄一は「1990年代最高の歌詞だ。周囲の無理解を恐れ、上手に自己表現できないことにイラつく若者の心を書き切っている」と賞賛している。2曲目は寺田創一によるリミックス。かつて寺田が発表したレッド・ツェッペリンのリミックスに感銘を受けたhideがオファーを出した。
『TELL ME』
1994年3月24日発売
(2007年12月12日再発)
1. TELL ME
2. SCANNER [愛のデュエット?] featuring RYUICHI (「LUNA SEA」)
3. TELL ME [Original TV mix]
1stアルバム『HIDE YOUR FACE』から、エースコックのCMソングとしてシングルカットされた。hideの死後の2000年1月19日にも「hide with Spread Beaver」名義でリテイクしリリースされている。2曲目は「LUNA SEA」のRYUICHIが参加。「LUNA SEA」のカバーバージョンがトリビュートアルバム『hide TRIBUTE SPIRITS』に収録されている。hideの追悼イベントhide memorial summitでも「LUNA SEA」が演奏した。
『MISERY』
1996年6月24日発売
(2007年5月2日再発)
1. MISERY
2. LEMONed I Scream
1曲目「MISERY」制作の発端は難病を患ったhideのファンである少女との交流によって作られた。hideの曲の中でもとりわけポップなナンバー。「X JAPAN」の曲作りの際にhide自身のソロ楽曲と並行する形で作られ、TOSHIが歌うことを想定した歌詞・キー・アレンジが施されたバージョンも制作されたが、スタッフの大多数から「hideのシングルにしましょう」と薦められ、それまで書いた歌詞を全て没にして、アレンジもやり直した。
『Beauty & Stupid』
1996年8月12日発売
(2007年5月2日再発)
1. Beauty & Stupid
2. Squeeze IT!!
2ndアルバム『PSYENCE』の先行シングル。意味は「美女と愚か者」であり、1996年の大晦日から使用されたhideのメインギター・イエローハートにもこのタイトルの一部「Stupid?(バカ?)」がデザインとして書かれている。楽曲の雰囲気はグループ・サウンズと歌謡曲を組み合わせたアレンジを志向した.。
『Hi-Ho / GOOD BYE』
1996年12月18日発売
1. Hi-Ho
2. Beauty & Stupid TOKYO SKA VERSION (Backing track by TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA)
3. POSE (Live at YOYOGI on Oct.20.1996)
4. GOOD BYE
2ndアルバム『PSYENCE』からのリカットでダブルA面シングル。「Hi-Ho」をライブやテレビで披露した際には、現役女子高生やストリッパーがステージ上で踊るという演出がなされた。2曲目はhideのボーカルトラックのみ残し、バックトラック・アレンジは「東京スカパラダイスオーケストラ」が行っている。4曲目はhideの告別式が終わり出棺される際に築地本願寺で流された。
シングル(「hide with Spread Beaver」名義)
『ROCKET DIVE』
Related Articles関連記事
X JAPAN(エックス・ジャパン)の徹底解説まとめ
世界を舞台に活躍する、ヴィジュアル系ロックバンド、X JAPAN。 華々しくメジャーデビューし、出すアルバムすべてが大ヒットを記録したが、人気絶頂の中での解散、メンバーの死という苦難を乗り越えて再結成した。 現在は、ワールドツアーや新曲の発表など精力的に活動している。
Read Article
韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ
日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。
Read Article
自殺ではなく事故死!?hideが最晩年に遺した曲達を紐解く!
1998年、衝撃的な「自殺」を遂げファンのみならず世間を驚かせた、元X JAPANのhide氏。数多の伝説を持つ彼ですが、どうやら「事故死じゃないか」との見方もある模様。死後20年近く経っても未発表曲が発売されるほどの人気や話題は、単に「若くしてショッキングな死に方をした」ためではないのです。そんな彼が「最晩年」に遺した曲の一部をご紹介。
Read Article
【hide】悲しすぎる…ヴィジュアル系バンドメンバーの訃報【TAIJI】
独特のメイクやノリ、サウンドでファンを魅了してやまないヴィジュアル系バンド。そのメンバーの中には死が報じられた方も多くいます。自殺、不慮の死、病気など、人気絶頂にあった人物が亡くなるのは辛いものですね…。この記事では、そんなV系バンドメンバーの死を巡る話についてまとめています。
Read Article
【hide】30~35歳で亡くなった芸能人・有名人まとめ【中島忠幸】
「人生80年」とはよく聞く言葉ですが、実際には早くに亡くなってしまう方もいますよね。各界でもそれは同じで、まだ30代という若さでありながら逝去された方がいます。この記事では、そんな国内外の芸能人・有名人についてまとめました。直接の知り合いではなくても、あまりにも早すぎる死はやっぱり衝撃だし、「まだまだ人生これからなのに…」と悔しい気持ちになるもの。次に生まれ変わってくる時は長生きしてほしいなと願うばかりです。
Read Article
不可解な自殺を遂げた芸能人・著名人まとめ
芸能人・著名人の訃報が飛び込んでくると多くの人々が驚きや悲しみに包まれる。一方その最期が「自殺」であった場合、報道番組や雑誌などで連日のように取り上げられ、自殺の原因が何だったのかという噂話が囁かれることも珍しくない。中には犯罪めいた「良からぬ噂」をたてられることもあるのだ。本記事では「不可解な自殺」をした芸能人・著名人たちをまとめて紹介する。
Read Article
V系の礎となったレジェンドたち
V系好きなら絶対聞くべき!Xだけじゃない、すべてはこの人たちが作ったんだ!
Read Article
X JAPAN聴くならこれをこれを聴け「バラード編」
X JAPANといえばバラードも大人気。 ライブでの大合唱でも有名ですね。
Read Article
Toshl(龍玄とし)がホームオブハートの洗脳と決別!バンド内のいじめ告白も【X JAPAN】
2014年、人気バンド「X JAPAN」のボーカリストだったToshl(龍玄とし)は自身が広告塔として活動してきた自己啓発セミナー「ホームオブハート」に洗脳されていたことを告白し、決別を宣言した。その背景にはバンド内の激しいいじめ等があったという。
Read Article
初心者にもおすすめ!ヘヴィメタル・ハードロックの名曲まとめ
ここではHM/HRと表現されるヘヴィメタル・ハードロックのジャンルから、業界の重鎮とされる大物バンドとその楽曲を紹介していく。日本を代表する「X JAPAN」やイギリスのヘヴィメタルの代名詞「メタリカ」など、ハズレのないおすすめだけをまとめた。
Read Article
【GLAY】人気バンドメンバーの意外な本名を公開!出身地・略歴も【X JAPAN】
今をときめく人気バンド。メンバーの名前を1人1人眺めてみると、だいたいみんなローマ字で表記されていますよね。そんな彼らの本名が気になるという方も多いのではないでしょうか。この記事では、メンバーの本名が公開されている人気バンドについてまとめました。意外とどこにでもいそうな普通の名前の場合もあれば、本名からしてスター性が感じられる人もいるのが面白いですね。
Read Article
自己破産した芸能人・ミュージシャン・スポーツ選手を紹介!「大場久美子」「ジャンボ尾崎」など
本記事では自己破産を経験した芸能人・ミュージシャン・スポーツ選手などをまとめて紹介している。一般のサラリーマンとはけた違いの収入を得ているはずの芸能人たちだが、事業経営の失敗やローン返済などで多額の負債を背負ってしまった人も多い。記事中では「大場久美子」「林葉直子」「X JAPANのToshI」「岸部四郎」「ジャンボ尾崎」などの話題を多数掲載した。
Read Article
目次 - Contents
- hide(松本秀人)の概要
- hide(松本秀人)の活動経歴
- 「サーベル・タイガー」と初期の活動
- 「X JAPAN」への加入
- メジャーデビューと初期の成功
- ソロ活動の開始
- レーベル立ち上げや新たな音楽プロジェクト
- 「X JAPAN解散」
- 「hide with Spread Beaver」始動と突然の死
- hide(松本秀人)のプロフィール・人物像
- hide(松本秀人)のディスコグラフィー
- シングル(ソロ名義)
- 『EYES LOVE YOU』
- 『50%&50%』
- 『DICE』
- 『TELL ME』
- 『MISERY』
- 『Beauty & Stupid』
- 『Hi-Ho / GOOD BYE』
- シングル(「hide with Spread Beaver」名義)
- 『ROCKET DIVE』
- 『ピンク スパイダー』
- 『ever free』
- 『HURRY GO ROUND』
- 『TELL ME (「hide with Spread Beaver」)』
- 『In Motion』
- シングル(「zilch」名義)
- 『MIMIZUZERO/ミミズゼロ』
- 『CHARLIE'S CHILDREN』
- アルバム(ソロ名義)
- 『HIDE YOUR FACE』
- 『PSYENCE』
- アルバム(「hide with Spread Beaver」名義)
- 『Ja,Zoo』
- ベストアルバム
- 『hide BEST 〜PSYCHOMMUNITY〜』
- 『hide SINGLES 〜Junk Story〜』
- 『KING OF PSYBORG ROCK STAR』
- 『hide SINGLES+PSYBORG ROCK iTunes Special!!』
- 『We Love hide 〜The Best in The World〜 』
- 『I LOVE hide -Complete Audio Collection-』
- 『“Musical Number”〜ROCKミュージカル ピンク スパイダー〜』
- 『子 ギャル』
- ボックスセット
- 『hide PERFECT SINGLE BOX』
- 『REPSYCLE〜hide 60th Anniversary Special Box〜』
- リミックスアルバム
- 『tune-up hide remixes』
- 『Psy-clone 〜hide electronic remixes〜』
- ライブアルバム
- 『PSYENCE A GO GO』
- 『HIDE OUR PSYCHOMMUNITY』
- アルバム(「zilch」名義)
- 『3・2・1』
- 『BasTardEYES』
- 『SKYJIN』
- コンピレーションアルバム
- 『LEMONed collected by hide』
- 『WooFer!!』
- 『WooFer!!2』
- 『Cafe Le PSYENCE-hide LEMONed Compilation-』
- DVD
- 『hide A STORY 1998 hide Last Works〜121日の軌跡〜 』
- 『hIS iNVINCIBLE dELUGE eVIDENCE 』
- 『UGLY PINK MACHINE file 1 official data file 「PSYENCE A GO GO in Tokyo」』
- 『UGLY PINK MACHINE file 2 unofficial data file 「PSYENCE A GO GO 1996」 』
- 『seven clips HURRY GO ROUND 』
- 『AALIVEST perfect stage <1,000,000 cuts hide!hide!hide!>』
- 『A Souvenir TELL ME 』
- 『FILM THE PSYCOMMUNITY REEL.1 』
- 『FILM THE PSYCOMMUNITY REEL.2 』
- 『seventeen clips〜perfect clips〜 』
- 『hide presents MIX LEMONed JELLY 1997.8.26ALL NITE CLUB EVENT 』
- 『hide with Spread Beaver appear!!"1998 TRIBAL Ja,Zoo"』
- 『ALIVE! 』
- 『We Love hide〜The Clips〜 』
- 『hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」』
- 『LIVE MOVIE'PSYENCE A GO GO' ~20YEARS from 1996~』
- 『HURRY GO ROUND』
- 『TELL ME ~hideと見た景色~』
- hide(松本秀人)の代表曲とミュージックビデオ(PV/MV)
- EYES LOVE YOU
- DICE
- TELL ME
- Beauty & Stupid
- Hi - Ho
- ROCKET DIVE
- ピンク スパイダー
- ever free
- hide(松本秀人)の名言・発言
- 「自分の声は楽器だと思ってます」
- 「4文字熟語は音も凄くカッコ良く出来てるんですよ。それがヘビーロックとマッチングが良かったりするんで。」
- 「これからやりたことは、ラジオとネットのリンクをやりたい」
- 「結構マメにいろんなバンドを聞いてるんですけど、知らなかった自分が許せなかった」
- 「昔のことをさよならしていくと、次に作るものが輝いて見えると思います」
- hide(松本秀人)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 音楽活動にインターネットを取り入れた先駆者
- 抱えていた葛藤
- ネット時代を予想していた『ピンク スパイダー』の歌詞