自殺ではなく事故死!?hideが最晩年に遺した曲達を紐解く!
1998年、衝撃的な「自殺」を遂げファンのみならず世間を驚かせた、元X JAPANのhide氏。数多の伝説を持つ彼ですが、どうやら「事故死じゃないか」との見方もある模様。死後20年近く経っても未発表曲が発売されるほどの人気や話題は、単に「若くしてショッキングな死に方をした」ためではないのです。そんな彼が「最晩年」に遺した曲の一部をご紹介。
hideのプロフィール
X JAPANのギタリストとして1987年から97年まで活躍。93年よりhide名義でソロ活動を行っており、「hide with Spread Beaver」などで活動。プライベートでは難病の少女と交流を深め、全ての予定をキャンセルしてでも危篤に陥った彼女に励ましの声を送るなどしていた。売名行為を嫌い、所属事務所が勝手に先の出来事に関する記者会見を組んだ際も「あの子に迷惑だろう!」と怒ったとされる。また会見時は「松本秀人(本名)という者がやったこと」と発言。1998年5月2日、自宅のマンションのドアノブにタオルをかけた「首吊り」の状態で発見された。
出典: ja.wikipedia.org
ドキュメンタリー番組で小学生時代の話が語られたり、行きつけの店にカメラクルーを案内するなどしていました。穏やかな語り口調で、ロック系のミュージシャンとは思えないほど、落ち着いた印象でした。
『ROCKET DIVE』(1998年)
「若い内は突っ走るんだ!ロケットのごとく!」との気持ちが込められた曲。イントロからして疾走感満載です。
青春の迷いを感じさせる歌詞がちらほら出てますね。歌詞だけでなく間奏部分のメロディ。ロック感全開の楽器で演奏されているのに、何だか切ないです。そこからラストに向かう辺りが実に爽快。「そんなのいいから、突っ走れ!今しかないんだぞ!」と応援されているような気にもなります。
『ピンクスパイダー』(1998年)
物語を持った曲です。糸をこれでもかと張り巡らせた蜘蛛。その糸は獲物を捕らえるためではなく自分を守るためのもの。そうやって閉じこもる彼に、極楽鳥が誘いをかけます。「こっち(空)に来いよ、楽しいぜ」「でも、羽がない」極楽鳥はこうも言いました。「蝶の羽を奪え」と。どこまで本気で言ったのかは分かりませんが、蜘蛛はその言葉を真に受け巣にかかった蝶から羽をもぎ取るのでした…。
のっけから何とも言えない、不協和音的なイントロ。そして歌われるのは「自分の世界にこもっている少年」を模した、ピンク色の蜘蛛。この曲は死の直後初リリース曲であることも相まって、自殺説に信憑性を持たせました。蜘蛛が飛ぶのに失敗して落下するシーンを「投身自殺」(hide氏の自殺願望)ととったようです。「失敗」と嘆き、届かぬ空(理想)に憧れるシーンも意味深長に思えます。しかし生前、本人が語ったところによると挫折を乗り越える曲だったようです。
ちなみに蝶の声はhide氏自身によるもので、あとから女性声に加工したそうです。峰不二子(増山江威子さん)の声を希望していたそうですが、レコーディング場所がロサンゼルスだったため叶わなかったというのが内情。しかし「羽はくれてやる」という啖呵にも似た忠告、蝶々さんは空で相応の苦労を味わったんですね。
『ever free』(1998年)
元々は『ピンクスパイダー』のカップリングとしてプレゼンされたが、シングルとして発売。
出典: ja.wikipedia.org
これもまた若者への応援歌に聞こえますね。「夢は簡単には叶えられない」というのが『ピンクスパイダー』のテーマ。それでもやろう、というのがこの曲のテーマなんでしょう。タイトルの「ever free」は造語で、「普遍の自由」を意味するそうです。
『HURRY GO ROUND』(1998年)
何だか独特の雰囲気漂う曲。
「繰り返す」という単語や「果実が実り、枯れ落ちて土に還り、また花となる」などの歌詞が輪廻転生を思わせるとされます。実質「最後の曲」であることから自殺説を裏付ける一要素とされますが、再会を願う歌詞で締められていますし、今となっては真相は闇の中です。この曲の後もリリースはされていますが、未発表の音源を元に曲として仕上げ世に出したものです。元は『memo2』というタイトルだったんですが、「何かメリーゴーラウンドみたい」と言われて曲名を変えたとのこと。
死の真相
追悼式の際、ファンが泣きながら「hideは殺された」と言っていました。謀殺はないと思いますが、「自殺じゃない」と信じたいファン心理もあるんでしょう。現に、自殺を否定する説もあります。
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