イレギュラーズ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『イレギュラーズ』とは松本直記によって2021年から『マガジンポケット』で連載されている野球漫画である。舞台は、かつて強豪だった私立常星学園野球部。学校の方針がエリート教育へと変わったため、多くの学生は勉強へシフト。野球部は部員4人の弱小チームに。しかし、根っからの野球バカの日々野塁斗は諦めることなく夢の甲子園を目指す。甲子園に向け集まった部員は野球ド素人の不良たちばかり。堕ちた強豪野球部と最凶不良校がタッグを組み、嫌われ者たちによる弱小チームが日本中を熱狂していく球児たちを描く。

地与塚 紅樹「喧嘩してくるわ。魂込めて…!」

第11話 地与塚が日々野にタイムを取られ、冷静になる際のセリフ。

これまでどんなピンチな状況でも超えてきた地与塚。しかし、野球においては違った。「本当に打てるのか」そんな考えが脳裏によぎった時、日々野のタイムの声がかかる。そこで、日々野が鏡で地与塚の顔を映し、地与塚は今の自分が追い込まれた顔をしていることを自覚する。
地与塚は亡くなった母から「背中を預けて戦える仲間がいたら、どんな奴にも負けねぇ」という言葉を思い出す。
全ての不安・悩みを捨て、日々野たちを信じることに決めた地与塚は「喧嘩してくるわ。魂込めて…!」と覚悟を決めて言った。

青星 鋼平「君も必ず太陽が照らしてくれる…!」

27話・32話 青星が火狩にアドバイスするセリフ。

野球をやめた、現実野球をすることなんてあり得ないと言う火狩に対し、青星は「強い意志」と「頼もしい仲間」がいればなんとかなると声をかける。
その後、野球への未練よりも恐怖、後悔に苛まれる火狩のことを心に思う。
それでも、頼もしい仲間が火狩を支えてくれる。そう確信する青星が「君も必ず太陽が照らしてくれる…!」と心で火狩に語りかける。

天川 薫「最近ちょっと楽しい」

32話 天川が野球の楽しさを語る場面

元々幽霊部員でもいいと人数合わせのために入った野球部。楽しさよりもめんどくささ、しんどさしかなかった。
そんな感情しかなかった天川に、連合チームの皆と野球を通して関わりあう中で、心が動かされる。
天川は「最近ちょっと楽しい」と楽しさを言葉にする。

金子 和美「やっぱ君らもおらんと」

36話 地与塚・金子・エリスが海原たちを間接的に野球に誘う場面

野球をしたいと思う気持ちを抑えて、盟俠のNO.1として半端なことはしないことに徹する。
また、地与塚たちが何のためらいもなく野球ができるように、盟俠のことは全て自分が責任を持とうとしていた。
そんな中、地与塚たちに「野球楽しいか?」と投げかけた時、「楽しくない」と答える。
金子は「やっぱ君らもおらんと」と言い、海原がいなければ意味がないし本当の意味で楽しいと言えないと暗に伝える3人の姿にこれまでの絆を感じ熱くなる。

日々野 塁斗「最後は野球で語ろう」

61話 日々野が火狩に引導を渡す場面

野球ができるようになった火狩だったが、過去のことを思い出すとどうしても野球ができないと弱音を吐く。
その姿を見て、日々野はその弱音は本心ではないと感じ、だからこそ引導を渡す。
しかも、その方法は野球で示そうと日々野は「最後は野球で語ろう」と語りかける。
火狩の本心は野球でこそ出せると、火狩のことを本当に理解した日々野だからこそ言える言葉。

火狩 将太郎「やっぱり楽しいな野球」

64話 火狩が加入する場面

野球をしたいと思う気持ちと、怖い気持ちとが火狩の中でぶつかり合う。野球はできないと自分に言い聞かせるためにも日々野を全力で抑えようと投げていた。
しかし、日々野にそのボールを捉えられたとき、心の中で打ってくれてよかったと思う部分も火狩にはあった。
だから、日々野たちとならもう一度自分の野球人生を始めることを決意する。なぜなら、日々野達は何があっても最後まで横に立ち続けてくれると信じることができたからである。そこで、心からの笑顔で「やっぱり楽しいな野球」と言うのであった。

本丸 貞男「夏は日東大三(ワシら)が頂点じゃ」

97話 本丸監督が敗北したがチームの成長を喜ぶ場面

城ケ丘高校は強豪チームではあったが、本丸水樹は能力は超一流であったがいつも孤立していた。
チームのメンバーは本丸を信じていたが、本丸はチームではなく自分自身の身を信じていた。
試合の中で、己のみでは脆いこと、そして自分を信じてくれるメンバーがいることに気づいた本丸はさらに成長する。
そう確信し「夏は日東大三(ワシら)が頂点じゃ」と言う。チームの成長を一番願っていた監督は負けたことより、喜びに胸を踊らせるのであった。

火狩 将太郎「"甲子園"目指すよアイツらと」

100話 火狩が亡くなった父に向け自分の思いを語る場面

火狩の父は、甲子園を夢見て野球をしていたがその夢は叶わず火狩にその夢を託すのだった。
しかし、事件を機に野球と向き合うことがこれまでできない火狩であったが、日々野たちのおかげで前を向く。
それだけでなく改めて父の思いをも持って「"甲子園"目指すよアイツらと」と宣言する火狩であった。

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