ひだまりが聴こえる(幸福論・リミット・春夏秋冬)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ひだまりが聴こえる(幸福論・リミット・春夏秋冬)』とは、文乃ゆきによるボーイズラブ漫画作品。聴覚障害を持つ大学生、杉原航平(すぎはらこうへい)と同じ大学に通う佐川太一(さがわたいち)との間に芽生える友情と恋愛感情と彼らを巡る青春ドラマを描く。友だち以上恋人未満の関係の移り変わりと共に主人公たちの成長も胸に響く作品。

難聴の人が集まる居酒屋「うめや」の店員。生まれつき左耳が聴こえない。デフフットサルのチームを仕切っている。

『ひだまりが聴こえる(幸福論・リミット・春夏秋冬)』の用語

聾者(ろうしゃ)

耳の聞えない人。聾学校卒業者や日本手話使用者が、自らを呼称する呼び方。聴覚障害者という、「障害」という表現を嫌う人が自分を聾者と表すことも多い。老人性難聴で耳が聞えにくくなった人が、自分を聾者と呼ぶことはない。

健聴者

聴覚に障害がない者。この言葉には難聴であることが異常だという意味が込められていると考え、違和感を持つ人もいる。

日本手話

日本の聾コミュニティで自然発生した視覚言語で、日本語の文法とは異なる、独自の文法を持つ。140年以上の古い歴史がある言語。

日本語対応手話

日本語に対応した手話。手話で日本語を正しく表現することができる。初心者でも理解しやすい。語彙が豊富。

Sig-n(サイン)

桜上犀が経営する会社。千葉や天童や太一が所属している。

『ひだまりが聴こえる(幸福論・リミット・春夏秋冬)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

太一の祖父「人ってなぁ寂しいとてめーの足元すら見失っちまうんだ。そうやって間違った道を進んじまう。だから、おめーはよ、足下を照らしてくれる明るい道を行くんだぜ」

大学退学して、桜上犀の会社に入社するかどうか迷う太一に対して、祖父は、寂しさを理由に何かを選択してはいけないと諭して「人ってなぁ寂しいとてめーの足元すら見失っちまうんだ。そうやって間違った道を進んじまう。だから、おめーはよ、足下を照らしてくれる明るい道を行くんだぜ」と言う。太一が、航平と一緒にいられる大学生活をやめる決意をするきっかけとなる名セリフ。

航平「太一に会えたから。聴こえなくても俺は、今の俺でよかったって思えたんだ。 ……やり直せるって言われても、きっと俺は、またこの人生を選んだと思う。 太一と会えて幸せだったから」

太一に出会ったことで、航平は笑うことや怒ることや誰かのために何かしたいと思うことを思いだしたと、桜上マヤ相手に話す。そして「太一に会えたから。聴こえなくても俺は、今の俺でよかったって思えたんだ。……やり直せるって言われても、きっと俺は、またこの人生を選んだと思う。太一と会えて幸せだったから」と言う。
航平の太一に対する気持ちが表われている名セリフ。

太一「どこにいても、あいつが笑えるような、そういう世界にできたらいいなって、思ったんだよ」

会社に入社後、太一は航平にあえておらず、話もできていない。そんな太一が桜上マヤに、会社に入った理由や航平について語り、「どこにいても、あいつが笑えるような、そういう世界にできたらいいなって、思ったんだよ」と言う。その言葉を聞いたマヤは、太一の航平に対する思いを知り、航平と太一が両思いなのに、そのことに太一が気がついていないことも悟る。太一の航平に対する思いを表すと同時に、太一の人となりも表しており、読者の心に刺さる名セリフ。

『ひだまりが聴こえる(幸福論・リミット・春夏秋冬)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ひだまりが聴こえる』の実写映画撮影時のキャストを追うメイキングDVD発売

2017年5月にポニーキャニオンから、『君の声が届く時』という『ひだまりが聴こえる』のメイキングDVDが発売されている。内容は映画撮影時のキャストを追いかける映像である。

原作よりもBL色が薄く描かれている実写版映画

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