カミナ(天元突破グレンラガン)の徹底解説・考察まとめ

カミナとは、ガイナックスによるアニメ『天元突破グレンラガン』に登場するキャラクター。主人公シモンの兄貴分で、周囲を巻き込んでどこまでも突き進む熱血漢。物語序盤においては実質的な“第2の主人公”として活躍した。
地下に広がるジーハ村の出身で、伝説の地上を目指して旅立った父に憧れ、自身も地上を目指していた。獣人の兵器であるガンメンが村に落下したことを機にシモンや仲間たちと共に地上へ向かい、大グレン団を結成。そのリーダーとして仲間を牽引するも、人類を脅かす獣人との戦いの中で命を落とした。

カミナ(天元突破グレンラガン)の概要

カミナとは、ガイナックス・アニプレックス・コナミデジタルエンタテインメントによるアニメ『天元突破グレンラガン』に登場するキャラクター。地下に広がるジーハ村出身の青年であり、主人公シモンにとっては兄貴分でもあった。物語序盤においては実質的な“第2の主人公”として活躍する。
村では「伝説の土地」とされていた地上を探して旅立った父に憧れ、自身も地上を目指していた。ある時、獣人の所有する人型兵器であるガンメンが村へと落下。これを「地上の実在の証拠」だと歓喜したカミナは、弟分のシモンやガンメンと交戦して一緒に落ちてきた少女ヨーコらと共に地上へと向かう。

地上世界は獣人たちが支配し、人間は彼らに脅かされる日々を送っていた。ヨーコの故郷であるリットナー村でそういった事情を知ったカミナは、獣人のガンメンを奪って自分の乗機とした上で、獣人を駆逐するために出立。カミナの熱意はシモンを始めとする多くの人々を動かし、彼を中心とした武装組織「大グレン団」が結成されることとなる。
やがてヨーコと想いを通わせていくも、螺旋四天王(らせんしてんのう)の1人であるチミルフとの戦いの中で致命傷を負う。なお己を奮い立たせてシモンたちを援護し、チミルフを撃破して獣人との局地戦に勝利するも、ここで力尽きて命を落とした。

その後もシモンたちは獣人と戦い続け、ついには地上の支配権を人類側に取り戻し、その裏に控えていた大敵アンチスパイラルとの戦いに臨んでいく。カミナは死してなお彼らを見守り、シモンたちがアンチスパイラルの攻撃で各々が理想とする虚構の世界に閉じ込められた際に姿を現し、仲間たちを激励して反撃のきっかけを作った。

カミナ(天元突破グレンラガン)のプロフィール・人物像

性別:男性
年齢:17歳
出身:ジーハ村

CV:小西克幸

単細胞の熱血漢。あれこれと細かいことを考えるのは苦手で、どんな苦境や状況も気合いで乗り越えようとする傾向がある。そのバイタリティと精神力は並外れたものがあり、仲間たちを牽引する強力なカリスマとしても作用している。10代の少年として相応にスケベかつ相応に未熟なところもあるが、すさまじい行動力でいかなる困難にも立ち向かっていった。
特定の武術の修行や戦闘訓練を受けたわけではないが、戦士として優れた資質を持ち、獣人の戦士であるヴィラルとは生身でもガンメンを用いても激しい戦いを繰り広げた。本作の人類は「螺旋力(らせんりょく)・螺旋エネルギー(らせんエネルギー)」と呼ばれる“あらゆる不可能を可能なものへと変えていくエネルギー”が備わっているとされており、カミナは特に高い螺旋力を持つ人間の1人だった。

幼馴染にして弟分のシモンに対しては絶対的な信頼を寄せており、彼が「自分に任せてくれ」と提案すれば命を預けることさえ厭わない。弟分として扱ってはいるが、カミナは「どんな状況でも自分のやるべきことを黙々とやり遂げる」シモンのことを尊敬しており、彼の前では弱気な自分を見せるわけにはいかないとも考えている。
地上に出る際に知り合ったヨーコのことは、「生まれて初めて見た地上の女」として当初から特別視していた。グレン団の初代リーダーとして振る舞う中で、いったんはその興味が獣人との戦いに向けられたが、彼女に想いを告げられた際は「戦いが終わったら受け止めてやる」と前向きな言葉を返していた。

カミナ(天元突破グレンラガン)の来歴・活躍

ジーハ村のガキ大将

地下世界に広がるジーハ村で生まれる。幼い頃、父が「伝説の土地」だとされる地上を目指して旅立つ姿を忘れられず、自身も地上に憧れるようになる。
成長した後、弟分のシモンや村の若者を集めて「グレン団」なる組織を結成。「地上に行く」ことを目的に日々暴れ回るも、自身が生まれるより遥か以前に地上へと至る全ての道は閉ざされていたため、どうすれば地上に行けるのか分からず“村の暴れ者”として厄介がられるだけだった。

しかしある時、村の天井を突っ切ってヨーコという少女と人型兵器ガンメンが落下する。ヨーコが地上から来た人間であることを知ると大喜びし、シモンが偶然掘り当てた人型兵器ラガンを使ってガンメンを撃破。シモンやヨーコと共に、村の人々と別れて夢見た地上へと向かう。
この頃、地上はガンメンを駆る獣人たちが支配し、人間は彼らに面白半分に殺されるのが日常だった。自身の父も獣人に殺されていたことを知ったカミナは、ヨーコの故郷であるリットナー村も獣人との戦いに苦戦していると聞いて、シモンと共にその助太刀を買って出る。

大グレン団の結成

リットナー村で、カミナは獣人たちのガンメンと交戦。「獣人と戦うには、シモンのラガンだけではなく自分にもガンメンが必要だ」と考え、獣人から強引にこれを奪取し、グレンと名付けて己の愛機とする。この頃獣人の戦士ヴィラルと出会い、互いに「生意気なヤツだが腕は立つ」と意識し合うようになる。
カミナのグレンとシモンのラガンの力でリットナー村周辺の獣人を退けたカミナは、地上の獣人を一掃するために村を出立。カミナのすさまじい気迫と行動力を見たヨーコを含むリットナー村の戦士の一部は、「この男なら何かを変えられるかもしれない」と彼についていくことを選ぶ。

獣人退治を生業とするキタン・バチカ、聡明な少年ロシウ・アダイといった新たな仲間たちを集め、やがて獣人と戦う武装組織「大グレン団」を結成。その初代リーダーとしてシモンと共に戦場を駆け抜けていった。

獣人との戦いで戦死

カミナたちの大グレン団の活躍は、獣人たち側からも警戒されるようになり、螺旋四天王の1人チミルフが派遣される。初戦は痛み分けに近い形となり、カミナは「今までの相手とは違う」と気合いを入れ直す。そんな時、カミナは彼に憧れ続けていたヨーコに不意打ち気味にキスされる。これによって彼女の想いを知ったカミナは、ヨーコに「戦いの後に自分の気持ちを行動で示す」との言葉を返す。
この時の2人の用意は偶然シモンにも目撃されており、ヨーコに密かに憧れていたシモンは激しく動揺する。これが原因で、カミナは翌日の戦いでシモンとうまく連携が取れず、チミルフの猛攻の前に致命傷を負ってしまう。

リーダーであるカミナが倒れたことに大グレン団の面々は衝撃を受け、ここぞとばかりに襲い掛かる獣人たちに苦戦する。しかしシモンたちのピンチを知ったカミナは、死に瀕した体を気合いと根性でむりやり動かし、再び戦線に復帰。「カミナが生きていた」と喜ぶ仲間たちと共にチミルフを撃破し、逆転勝利を収める。
自分の命が尽きていることを察したカミナは、シモンに後を託して今度こそ死亡。シモンたちは頼れるリーダーの死に涙するも、チミルフから奪った戦力を中心に戦い続け、ついには地上の支配権を獣人たちから奪い返すのだった。

仲間たちへの激励

地上の支配権を取り戻したシモンたちだったが、獣人たちの背後にはアンチスパイラルというさらなる大敵が控えていた。次元を超える大冒険を経たシモンたちは、ついにアンチスパイラルと直接対決する。
この時、アンチスパイラルは無数の罠と策略でシモンたちを迎え撃ち、「各々が心に描く理想の世界」こと多元宇宙迷宮の中へと彼らを個別に閉じ込める。シモンが「カミナと共に地上で暮らす」世界を夢のような形で見せられる中、不意に“本物のカミナ”が彼の前に出現。霊魂となってもカミナが自分たちを見守り続けてくれていたことを知ったシモンは、自分が多元宇宙迷宮に閉じ込められていることにも気づいて脱出する。

ヨーコたちも多元宇宙迷宮に囚われていたが、カミナはその1人1人の前に現れて「相手が本来いるべき世界」を示す。シモン同様、彼女たちはこれによって多元宇宙迷宮から脱出し、アンチスパイラルとの最後の戦いに臨んでいった。
多元宇宙迷宮を脱出する際、シモンはカミナに「一緒に行こう」と声をかけている。カミナはこれを快諾しており、その後の出番こそ無いものの、シモンたちの戦いを最後まで見守ったものと思われる。

カミナ(天元突破グレンラガン)の関連人物・キャラクター

シモン

ジーハ村出身の少年。カミナとは兄弟分であり、互いに強い絆で結ばれている。当初はカミナに引っ張られるまま旅を続けていたが、彼が死んだ後は大グレン団のリーダーを継いで様々な戦いを潜り抜けていった。
カミナのことは「どんな時にも諦めず、仲間を鼓舞し続けるすごい人」だと純粋に尊敬しているが、彼からもまた「どんな時にも諦めず、やるべきことを黙々とやり遂げるすごいヤツ」だと思われている。

ヨーコ

地上にあるリットナー村出身の少女。カミナと出会った時点では、年齢は14歳だった。
勝気で勇猛な少女で、リットナー村に保管されていた銃火器を用いてガンメンとの戦いを繰り広げていた。偶然からジーハ村へと落下してカミナと出会い、その破天荒な言動に呆れるも、次第にそのすさまじい行動力と精神力に惹かれるようになっていく。

キタン・バチカ

ガンメン退治を生業としながら地上で活躍していた青年。カミナと気質はそっくりだが、彼以上に勢い任せで考え無しなところがある。
「獣人のガンメンを奪って戦う」というカミナの発想に衝撃を受け、密かに彼の手法を取り入れる。やがて自分と同様にガンメンの奪取に成功した人間の戦士たちと共にカミナに合流し、大グレン団の一員となった。

ヴィラル

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