3.3.7ビョーシ!!(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『3.3.7ビョーシ!!』とは、久保ミツロウが週刊少年マガジン(講談社)にて連載していた恋愛、コメディ、サスペンスなどを幅広く取り入れた少年漫画。主人公である県立北関東南高校の3年生・福田新一(通称/フク)が新宿・歌舞伎町で過ごしたひと夏の体験を軸に、さまざまな事象を描く青春群像劇。当初は男性を偽っていた久保ミツロウの少年誌デビュー作であり、女性描写の上手さが特徴的な作品でもあり、女性視点に基づく繊細な女性キャラクター描写には連載スタート当初から注目を集めた。

崩れるビルの中、自殺願望を明らかにするユウヒ。しかしウメがユウヒのことを引き起こして「ユウヒ、起きろ」と言うと同時に、「ユウヒの望む未来を応援する」と告げる。

フク「皆のこれからを祈って……3.3.7ビョーシ!!」

ウメが旅立ちフクが大学に来ないまま1年半が過ぎた。だが、奇跡的に、しかし何ごともなかったように、かつての面々が新宿で出会ってしまう。「いつか離ればなれになる僕達は、この新宿で再び会える奇跡をまた夢見よう」というフクの心の中のセリフののちに続くのが、すべての締めくくりたる「皆のこれからを祈って……3.3.7ビョーシ!!」だ。歌舞伎町へ再び集った皆へ向けたこの最後のエールである。

『3.3.7ビョーシ!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中に多く登場する実在する人物に似た容姿のキャラクター

主な例として挙げられるのが、窪塚洋介、井川遥、古田新太、アヴリル・ラヴィーン、川原ひろし、布袋寅泰など。とくに、主役級の活躍を見せるウメの容姿が窪塚洋介に似ていることは本作品における大きなポイントである。

ビジュアル系バンドの悪いところが凝縮されたハイドの容姿

作者曰く「ビジュアル系バンドの悪いところを凝縮したらああなった」とのこと。ネーミングに関してはやはり筆者曰く、「韓国人の友達がhydeを好きだから喜ばせようと思って……」と述べている。

各話のサブタイトルにミュージシャンの曲名を引用

各話のサブタイトルにはeastern youthやNUMBER GIRL、フリッパーズ・ギターなどの、ロックバンドの曲名が引用されている。これは後の久保ミツロウ作品においても同様に共通する特徴である。

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