3.3.7ビョーシ!!(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『3.3.7ビョーシ!!』とは、久保ミツロウが週刊少年マガジン(講談社)にて連載していた恋愛、コメディ、サスペンスなどを幅広く取り入れた少年漫画。主人公である県立北関東南高校の3年生・福田新一(通称/フク)が新宿・歌舞伎町で過ごしたひと夏の体験を軸に、さまざまな事象を描く青春群像劇。当初は男性を偽っていた久保ミツロウの少年誌デビュー作であり、女性描写の上手さが特徴的な作品でもあり、女性視点に基づく繊細な女性キャラクター描写には連載スタート当初から注目を集めた。
本名は山口貴史(やまぐちたかし)。新宿歌舞伎町のホストクラブ『ソドム』のNo.1で、代表取締役も務める20歳。ウメという源氏名は亡くなった祖母から借りている。フクの高校の先輩であり、元応援団長。背中に奇怪な模様の刺青を彫っていることと、ハイライトの無いぼんやりとした目が特徴だが、この描写が最終回に向けて重要な意味を持つことになる。
元々は野球部でピッチャーをしていたものの、連投により肩を壊し、応援団へ転身。その後、上京して新宿の歌舞伎町で女性を応援する仕事=ホストとしてその道を上り詰める。
大山里子(おおやまさとこ)/大山のぶ代(おおやまのぶよ)
本名は大山里子(おおやまさとこ)。マオの経営するキャバクラ『ヴァージンハート』で年齢を詐称してホステスをしており、その仕事中にフクと知り合う。“のぶ代”はホステスとしての源氏名であるが、むつきを除くほとんどの人物からこの源氏名で呼ばれている。
処女であることにコンプレックスを抱いており、やはり童貞でそうした経験が一切ないフクに目を付け初体験を済まそうと試みるも、恋愛感情を持ち込もうとするフクに見切りを付けることに。その後、ソウメイに連れ出されて援交で処女を失いそうになるが、フクの活躍により難を逃れる。なお、フクが自分以外の女性と関わっているだけで、毒づいたり暴力を振るったりするなど、かなり嫉妬深い性格の持ち主。
ハイド
『ソドム』のホストで、漢字で書くと“刃威奴”。本名はヒデ。デブでブサイクの二流ホストだが多くの人に愛され、客からの人気も高い、老け顔の19歳。ホストを辞めて韓国のヴィジュアル系バンドに入って大ブレイクしたものの、整形疑惑をかけられて脱退(実際は鼻のみの整形だったが、そう言っても信じてもらえなかった)。日本で兄の韓国料理屋を手伝っていたヘジョンと恋仲になる。
マオ
本名は麻美鈴(マー・メイリン)。キャバクラ『ヴァージンハート』の女性オーナーであると同時に、華僑の資産家一族の娘であり、新宿リバイバルプランを一手に任されている実業家でもある。ウメに好意を寄せており、彼が女と一緒にいると嫉妬心を隠せない。
ソウメイ
本名は聡明(としあき)。新宿の一匹狼的存在で、口癖は「現実(リアル)教えてやるよ」。彫師(二代目彫新)の息子で、荒れた家庭環境で育ったためか短気で捻くれた性格であり、すぐ他人に暴力を振るう。過去に『ソドム』でホストをやっていたことがあるらしく、ウメのことを心の底から憎んでいる。
マリカワ
本名は鞠川恭二(まりかわきょうじ)。フクは“写真部”と呼ぶ。出席番号が前後だったのをきっかけにフクと親しくなる。「夏期講習のため」と嘘をついてフクを新宿に連れて行き、フクと同じく新宿に住み着くようになる。
スター中村(すたーなかむら)
九州出身のホスト。親の金を盗んで上京したところをハイドに拾われる。「一ヶ月以内に指名を取るノルマ」に追い込まれていたのだが、フクの応援のおかげで花屋の女性が中村のことを指名してくれ、一ヶ月ギリギリでノルマをクリアすることに成功する。のちに花屋の女性と結婚し、ソドム出資によるラーメン屋を開くことに。
中島あゆみ(なかじまあゆみ)
マオたちから“グラビア刑事(デカ)”と呼ばれる、警視庁のキャリア組美人刑事。さまざまな事件を通じフクらと親しくなる。
マツ
本名は松本マツタロウ。両足にウメと同じ模様の刺青があるフーリガン。性格は幼稚だが、暴れ出したら止められなくなる人並み外れたパワーの持ち主で危険人物。ただしフクとは親友関係にある。
むつき
のぶ代と同じ女子校の同級生で、メガネと巨乳が特徴。天然の混じった素朴な性格の持ち主で、父親に対し反抗的で親子仲が悪く、それがトラブルを招くことも。劇中ラストシーンではグラビアアイドルになっている姿が描かれている。
チカ
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目次 - Contents
- 『3.3.7ビョーシ!!』の概要
- 『3.3.7ビョーシ!!』のあらすじ・ストーリー
- ソドム一日体験入店
- ヴァージンハートでの秘め事
- 殺人ディスコ
- 狂犬野郎(マッドドック)登場
- ウメと似た刺青を持つマツ
- 東新宿署署長の左遷〜それぞれの新しい歩み
- ソウメイと二代目彫新
- “タケ”の暴走とウメの旅立ち
- 『3.3.7ビョーシ!!』の登場人物・キャラクター
- 福田新一(ふくだしんいち)/フク
- 山口貴史(やまぐちたかし)/ウメ
- 大山里子(おおやまさとこ)/大山のぶ代(おおやまのぶよ)
- ハイド
- マオ
- ソウメイ
- マリカワ
- スター中村(すたーなかむら)
- 中島あゆみ(なかじまあゆみ)
- マツ
- むつき
- チカ
- 倫子(さとこ)
- マキちゃん
- ユウヒ(雄飛)
- ふぢこ
- 石橋ゆっきー(いしばしゆっきー)
- 小松(こまつ)
- 小松の母親
- 樹里亜(じゅりあ)
- セバスちゃん
- 『3.3.7ビョーシ!!』の用語
- 応援
- ホストクラブ
- キャバクラ
- 『3.3.7ビョーシ!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 樹里亜「いい人ぶるのが一番疲れるけどね」
- フク「樹里亜さんのっ健っ闘ぉーっを祈って!! エェールゥゥゥ!!」
- マオ「ここの女はみんな心に化粧してるの。だから素顔を見たら痛い目合うわよ」
- ソウメイ「“新宿に捨てるゴミ無し"。処女大事にとっててよかったね」
- ソウメイ「あーあ、夢見る若者大嫌い。現実(リアル)教えてやるよ」
- むつきの父親「こんな友達が2人もいれば充分だ。むつきがまた何かしたら叱ってやってくださいよ」
- ソウメイ「このバカ犬どもをブッ殺してからだ」
- ウメ「いつでも新宿に帰ってきていいよ、団長」
- ユウヒ「これで3人揃ったね」
- ウメ「ユウヒ、起きろ」
- フク「皆のこれからを祈って……3.3.7ビョーシ!!」
- 『3.3.7ビョーシ!!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作中に多く登場する実在する人物に似た容姿のキャラクター
- ビジュアル系バンドの悪いところが凝縮されたハイドの容姿
- 各話のサブタイトルにミュージシャンの曲名を引用