ぼくらの(漫画・アニメ・ラノベ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ぼくらの』とは『月刊IKKI』で2004年1月号から2009年8月号まで連載されていたSF・ロボット漫画である。作者は鬼頭莫宏。少年少女たちが巨大ロボット「ジアース」を操縦し地球を守るという、王道のSFロボット漫画でありながら、登場人物それぞれの生と死、人生観、人間関係が複雑に絡み合った人間ドラマでもある。2007年にアニメ化され、2007年~2008年にはライトノベル小説『ぼくらの〜alternative〜』が発売された。

吉川寛治(よしかわ かんじ)

中学1年生、身長160cmのO型で、下ネタの魔王である少年。通称カンジ。
ひょうきんな描写が多い少年であり、ことあるごとに下ネタを口にし女子を赤面させる。頭は切れ戦闘の突破口を見出すことも多く、リーダー格である門司の戦闘時にも頼りにされている。宇白の同級生であり友人。

宇白可奈(うしろ かな)

小学4年生、身長130cmのO型で、心根の強い少女。通称カナ。
家族を大事に思う気持ちが強く、兄から執拗ないじめを受けても、家庭を維持するためにそれを我慢し続けていた。作中では泣く場面や気弱なシーンが目立つが、戦闘の苛烈さを知ってなお自らジアースと契約する勇気の持ち主でもある。

町 洋子(まち ようこ)

中学1年、身長145cmのB型で、違う地球からやってきた少女。通称マチ。
コエムシやココペリと同じ地球の人間で、コエムシの妹である。この地球にはパイロットの契約者を探す目的で来ていた。活発でよくしゃべる性格の少女で、本作中の地球の子供たちとも打ち解けていた。性格的に似ている宇白と自分の兄を重ねている部分があり、よく両名に忠告や進言をする。物語終盤で宇白に告白した。

宇白順(うしろ じゅん)

中学1年生、身長150cmのA型で、自己中心的で冷徹な性格をした少年。通称ウシロ。
冷静に状況を分析し言動に反映させられる一方、他人の死や窮状にはあまり関心を寄せることがない。その性格から周囲の人間と軋轢を抱えることが多かったが、終盤では妹、友人の助言や死を通し人間として成長を遂げる。少年少女最後のパイロットになったことも含め、本作における主人公的な立ち位置の人物である。

『ぼくらの』の用語

戦闘に関するルール

ロボット同士の戦闘に関しては大まかに五つのルールが存在する。

ルールその1

戦いに負けるか決着がつかず48時間経過すると、地球が完全に破壊される。
この際人間を含む全ての生物は当然死亡する。

ルールその2

ロボットを操縦する敵側の地球人を殺せば勝利、自分たちの操縦者を殺されれば敗北する。対象の地球人が自殺したり、同じ世界の人間に殺されたりした場合はこのルールが適用されない。
また殺す手段は何でもよく、殺害者がロボットのパイロットでなくても、敵対する側の地球人であればよい。

ルールその3

ロボットの操縦は事前に契約された中から選ばれた者1人が行うこととなり、その人間以外が勝手に行うことはできない。
それぞれのロボットの戦闘回数は固有かつ有限でありまた契約だけなら何人でも可能なので、契約者の中には結果として操縦をせず生き残る者もいる。

ルールその4

選ばれた操縦者(操縦予定者)が「敵性地球人による殺害」以外の理由で死亡した時、契約者の中から1名が無作為に選ばれ、新たな操縦者(操縦予定者)となる。

ルールその5

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@taikin

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