GARAGE ガラージュ（Bad Dream Adventure）のネタバレ解説・考察まとめ

2024.01.09

『GARAGE ガラージュ（Bad Dream Adventure）』とは1999年にキノトロープが開発して、東芝EMIから販売されたPC用ゲームのことである。初版数が3000枚と少なかったことから入手困難なゲームとして扱われていたが、2021年12月にスマホアプリ版がリリースされたことで話題となった。物語は精神治療装置「ガラージュ」にかけられた男性・ヤンが自身の精神世界からの脱出を目指すというものである。機械と汚水に塗れた世界、個性の強い住民たち、精神治療という独特なテーマが魅力となっている。

白瓦斯屋弐号店

リズ

白瓦斯屋弐号店に務める雌機械。リーとはパートナー。パートナーがありながら、他雄機械への給油係をするのは珍しい。昔にジュースを見て以来盲目となってしまったため、現在の生活はリーに支えられているものと思われる。
リーへ好意を持っているが、リーが彼女の気持ちを信じられないために試し行為を行われている。その中にはカゲを消すという暴力的なものも含まれているが、リズはすべてを受け入れている。リズのリーへの気持ちはもはやただの好意ではなく、依存の域へと達していると思われる。最終的にリーに頼み込むことで、彼の手で解体された。

新世界で拾うことのできる「シャドウマーダーショウ」のムービーで消されているのは、リズのカゲである。

シガー標本商

シガー

標本商を経営している雄機械。蛙や蟹を買い取ってくれる。買い取った蛙や蟹はジュースの食料となるため、この世界を支える重要な役割を担っているともいえる。基本的に希少価値の高い種類は高く買い取るが、あまりにも希少過ぎる種類だと彼も見たことがないため価格が低くなってしまう。

マルヤ百貨店

トーロップ

中古部品屋「トーロップリサイクルズ」を経営している雄機械。常に目が振動している。解体した機械の部品も取り扱っていて、誰が解体してしまった直後には珍しい部品を入荷する。中古部品以外にも印刷物にも強い関心がある。そのため、自室には所狭しと集めたポスターが貼られている。ポスターを渡すと様々なアイテムと交換してくれる。流通されていない珍しいポスターを持っていくと、レア度の高いアイテムと交換してくれる。

店が休みの間は清流荘の1階にいる。

権兵衛（ごんべい）

「権兵衛釣具店」を経営している雄機械。釣具を取り扱っているが、彼自身が釣りに関心が薄い。代わりに汚水に対して強い関心があり、自室には汚水煙管で気化させた汚水を楽しんでいるほか、各地から集めた汚水を棚に飾っている。汚水マニアといっても過言ではなく、汚水の味の違いを区別できる。汚水煙管は非常に希少なもので、作中で所持しているのは権兵衛だけである。

店が休みの時は清流荘2階にいる。

良兵衛（りょうべい）

雑貨屋「良兵衛商店」を経営している雄機械。銀皿や電灯、送風機などの生活雑貨を売っている。権兵衛同様、店で取り扱っているものに関心がないため、商品説明は少し雑である。メーターを集める趣味があり、店も自室もメーターで溢れている。集めている物は違うが、同じコレクターとしてトーロップに対抗心を持っている。しかし、当のトーロップからは欠片も意識されていない。

治郎兵衛（じろうべい）

「治郎兵衛薬局」を経営している雄機械。携帯白瓦斯や順応液などの消耗品を売っている。商品の薬品類はコッペルが作ったものである。他人を見下した性格で、自分が偉くて正しいと思い込んでおり、その手の持論を主人公に語ってくる。自分の見たいものだけを見ようとする悪癖があり、知りたくないことは存在しないも同然の扱いをする。スタンプに対する執着心が強く、スタンプとそれを集めている自分は偉大であると語るほどである。

森脇（もりわき）

「森脇身体改造」を経営している雄機械。出力向上の改造を有償で引き受けている。かつては釣りのために身体改造をする者が店に訪れていたが、白瓦斯屋ができたことをきっかけに釣りをする者が減ってしまい店は閑古鳥状態になっている。技術者としてラオのことを気にしているが、彼より技術力は劣るようだ。

清流荘

福寿荘