スイカゲーム(Suika Game)のネタバレ解説・考察まとめ

『スイカゲーム』とは、Aladdin Xが開発したパズルゲーム。中国の米兜科技が開発した『合成大西瓜』というゲームが源流であり、2021年にはNintendo Switchで単体のゲームとして発売された。
『テトリス』に代表される“落ち物パズル”の1種で、ボックスの中にフルーツを落としていくのが基本ルール。フルーツは同じ種類のものがくっつくと別のものへと形を変える性質があり、これを利用して高得点を狙っていく。2023年に動画配信者の間でブームとなり、大ヒットを記録した。

4番目に大きなフルーツ。中国原産で、強い甘みと瑞々しさから超常的な力を授けるものとして神仙思想にも取り込まれている。皮も果肉も非常に柔らかいため、輸送には慎重を要する。
本作ではそんな柔らかさなど無視する勢いでボックスの中に収められる。もも以上のサイズのフルーツは、相応に重量もあるため、合成してもあまり跳ねることがない。

パイナップル

3番目に大きなフルーツ。漢字では「鳳梨」と書く。皮が頑強で、知識が無いと剥くのは難しい。
ぶどうと異なり、“ヘタ”部分には判定が無い。

メロン

2番目に大きなフルーツ。「甘い」を意味する「甜」という漢字を用いて、「甜瓜」と書く。もともとは東アフリカのフルーツで、砂漠のような過酷な環境でも育つため中東での栽培が盛ん。
Switch版のボックスのサイズでは、メロンまでが「箱の中で横並びさせられる限界のサイズ」である。

スイカ

もっとも大きなフルーツ。原産は南アフリカの砂漠地帯で、乾燥に耐えて水分を蓄えるため古代エジプトなどでも栽培されて大いに珍重された。

『スイカゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『スイカゲーム』と『合成大西瓜』の相違点

源流である『合成大西瓜』と比べて、『スイカゲーム』は物理演算の処理がより滑らかになっており、狙った位置にフルーツを落とすことが難しくなっている。さらにいちごやぶどうといった「判定が球形ではないフルーツ」も増えており、純粋な難易度は増している。
一方、「ポッピーがフルーツを垂直落下させる際のガイドライン」が常に表示されたり、次にポッピーが投げ入れるフルーツを表示する機能が追加されたことで、遊びやすさと戦略性は増加。初心者の窓口は広くなったが、上級者がやり込もうとすると歯応えのあるゲームとなっている。

2023年の突発的なブーム

奥の深いシステムで好評を博した『スイカゲーム』だが、一目で人を呼び込む強力な売りに乏しいのも事実で、2021年の発売以来売り上げはそこそこ程度で止まっていた。
しかし2023年9月、ある動画配信者が本作のプレイ動画を配信すると、その魅力とNintendo Switchで遊べるという窓口の広さ、何より240円という気軽に手を出せる価格設定で一気に注目を集め、何人もの動画配信者が後に続くこととなった。これを見た視聴者も「おもしろそうだ」と次々に本作を購入し、同年10月には100万ダウンロードを達成。動画配信が盛んに行われている時代ならではの経緯を辿り、人気ゲームの仲間入りを果たした。

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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