ダーマー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』とは、実在するアメリカ合衆国の連続殺人犯で「ミルウォーキーの食人鬼」の異名を持つ一人の男性である。幼少期から青年期の大学生までの生い立ちも描かれ、成人してから殺害されるまでの殺人についても描かれている全10話の犯罪ドラマシリーズ。殺人の残虐性やグロテスクなものは多くは描かれず、またジェフリー・ダーマーを特別な存在としても描かれておらず、あくまでも一人の人間を描いた映画である。

ライオネル

エド・ゲインは食器の代わりに頭蓋骨のボウルを使用していた

ダーマー逮捕後のシーン。
父親と対面するダーマー。
「おれ今回はやっちゃったね」と伝えるダーマー。
「お前がそこまで病んでるとは、間違った育て方はしていない、きっかけは何なんだ?」
「分からない、何度も考えてる、するとね、思い出すんだ、2人で動物の死骸を解剖した事を」
「やめてくれ、私に責任を押し付けるな!私は関係ない。」

ある日の夜、ダーマーの父親が5日眠っていないことを諭す後妻のシャリ。

弁護士と父親がダーマーを訪ねる。
「お前は正気じゃなかっただろう?お前は人を切り刻み、死体とセックスした。オナニーするために切断を中断したりもした。」
「あれは正気を失ったんじゃなく、衝動だよ、行為の自覚はあった、やらずにはいられなかったんだ、ちゃんと正気だったよ。」
「法廷ではそんなことを言うな」と言うと、弁護士はエド・ゲインの例を話し出す。

「プレイン・フィールドの屠殺解体職人」の異名をとるこの男は、死体の頭蓋骨で作ったボウルを使い食事をとり、
女性の体の皮膚を剥いで服を作り、また女性の顔を剥いで仮面を作り、それらを着用して月夜に踊っていたという。

だが、これらの事をしても精神障害を訴え終身刑を逃れたと話す。
「彼のことは知ってるよコミックブックで読んだ。」と答え、驚く父親と弁護士。

全ての罪を認めすべての罪で有罪となる判決のシーン。
被害者家族からダーマーへの意見陳述が行われ、ダーマーも持論を述べる。

閉廷後別室で会う父親とダーマー。
「こうなったのはだれの責任なのかずっと考えていた。今まではずっと自分以外の全員を責めてきた。しかし責めを負うべきは私だ。
解剖を見せ殺人願望を助長した。問題を話し合える関係を築こうとしなかった。私にも同じ願望があったから分かる。私の問題を継がせてしまった。」
と、自分の非を認めた父親だった。

消えない怪物

出典: www.netflix.com

切断した人の頭を持ったサンタクロースに扮したダーマーを描いたクリスマスカード

ダーマーにはファンがたくさんおり、女性の裸の写真なども送られてきた

ウィスコンシン州、コロンビア矯正施設。

ダーマーにはファンが出来ていてファンレターが届いていた。

調子に乗ったダーマーは刑務所でもバカを演じ所内の注目を集める。
1人鋭い眼差しでダーマーを睨むスカーヴァー。

被害者遺族はダーマーの悪夢にさいなまれながら生活していた。
そんな中ダーマーはテレビ出演し事件の内容を語り、
父親はダーマーの事を書いた本を出版し、映画化の話も上った。

ダーマーの住んでいたアパートは公園にするために取り壊された。

許しの神、復讐の神

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ダーマーは全ての殺害を認め17人全員の身元が明らかになった

1977年、イリノイ州シカゴ

若い男に暴力をふるい、全裸にさせて水につけて溺れさせるジョン・ウェイン・ゲイシーが描かれる。

なぜダーマーが大物扱いされるのか知りたいと刑務所の資料から新聞を読むスカーヴァー。
そこには17人を殺して食べ、少年を生けるゾンビにしようとしたことが書かれていた。

ダーマーが父親との面会で洗礼を受けようと考えてると話す。
父親は「とても良い事だ」と話す。

偶然にも皆既日食と、ダーマーの洗礼の日と、ジョン・ウェイン・ゲイシーの処刑の日が重なる。
それぞれのシーンが交互に描かれる。

刑務作業中のダーマーとスカーヴァー。
「遺体の肉を食べたというのは本当か?14歳の少年も食べたのか?」
「ああ」と答えるダーマー。
スカーヴァーは、神が手を下せない時、その器に代役をさせる。おれがその器だと言うと、バーベルで何度も殴りダーマーを殺害する。

ダーマーの母親はダーマーの脳を調査するべきだと言い、父親は反対する。
それは裁判となり、判決として脳は破棄されることとなる。
裁判官は言った。
「個人的にこのような研究には異議を唱えます。故人のような人間を考える際、人には知りたいという誘惑が沸きます。なぜダーマーのような人間がいるのか?しかしそこには危険が存在します。彼のような人間に簡単な答えはない。行動の理由は永遠に謎です。」

ダーマーの隣に住んでいたグレンダはアパートの跡地に犠牲者を弔うモニュメントを立ててほしいと訴える。
このままではダーマーと事件だけが残り、被害者が忘れられてしまう。彼らの記憶を残すため何かを立ててほしいと訴える。

テロップで犠牲者を弔う記念公園は跡地には作られなかったことが記される。
被害者の顔写真と名前が映る。

『ダーマー』の登場人物・キャラクター

ジェフリー・ダーマー(演:エヴァン・ピーターズ)

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ジェフリー・ダーマー(演:エヴァン・ピーターズ)

ミルウォーキーの食人鬼との異名を取り、17人の青少年(黒人11人、白人3人、アジア人、アメリカ先住民、ヒスパニック各1人)を絞殺し、その後に屍姦、死体切断、人肉食を行った。

ライオネル・ダーマー(演:リチャード・ジェンキンス)

ライオネル・ダーマー(演:リチャード・ジェンキンス)

ジェフリー・ダーマーの実の父親。ジェフリー・ダーマーが問題を起こす度に他人に押し付け、自分で父親としての責任を取らずに過ごしてしまう。この事が殺人鬼ジェフリー・ダーマーを生み出す要因の1つとなる。

シェリ・ダーマー(演:モリー・リングウォルド)

シェリ・ダーマー(演:モリー・リングウォルド)

キャサリン・ダーマー(演:マイケル・ラーンド)

キャサリン・ダーマー(演:マイケル・ラーンド)

グレンダ・クリーブランド(演:ニーシー・ナッシュ)

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グレンダ・クリーブランド(演:ニーシー・ナッシュ)

ジェフリー・ダーマーの隣人で遺体の悪臭に悩まされていた。娘役のディア・ナッシュとは実の親子。

スティーブン・ヒックス(演:キャメロン・カウパースウェイ)

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