ヒメノスピア(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヒメノスピア』とは、村田真哉(むらたしんや)によって2017年から2020年まで『月刊ヒーローズ』で連載され、『コミプレ』 『わいるどヒーローズ』に移籍後は2020年から2021年まで配信されたミステリー・サスペンス漫画。赤い寄生蜂を食べて特殊能力に目覚めた女子高生・園藤姫乃(えんどうひめの)の戦いと成長を描く。虐められっ子で自分の味方が誰もいなかった姫乃が、自らの意思で行動し難しい局面で重要な選択をしていくのは本作の大きな見所だ。

園藤知世(えんどうともよ)

姫乃の母親で長い間娘に家庭内暴力を行ってきた女性。元愛人に娘が全裸にされた際は外出しており、現場の状況を全く把握していなかった。姫乃の顔や右肩の火傷は元愛人が娘に寝取られたと勘違いした園藤知世(えんどうともよ)が付けた傷である。
愛人とは別れたようだが誤解は解けないまま、過去のことを思い出す度に娘に暴力を振るっていた。兵士化後はこれまでの行為を謝罪し姫乃に優しく接するようになる。
鷺宮女子高銃撃テロ事件発生時には自宅に居たが、突如襲来した警察の特殊急襲部隊に射殺された。後に姫乃の前に現れたのは自身の偽者で、結果的に知世の敗北は娘を誘き寄せるという警察の罠に利用されてしまう。

原口理栄(はらぐちりえ)

フジモト生物科学研究所の主任研究員で、所長である藤本から「勉強熱心で蜂に詳しい」と高い評価を得ている女性。姫乃が蜂を失い暴走した兵士だと思い込み、藤本を庇おうとした際に針に刺されて兵士化してしまう。予め蜂対策のワクチンを接種していたが、女王の力には効かなかった。
鷺宮女子高銃撃テロ事件発生時は姫乃の逃走をサポート。彼女と服部に長野の観測施設を提供するが、母親奪還に燃える姫乃は引き止める原口を無視して東京へと向かってしまった。姫乃と別れた後は赤い蜂の研究に没頭するようになる。

鹿島優美(かしまゆみ)

画像左側の人物が鹿島優美。

TBNというテレビ局の女性アナウンサー。自身の持つ人脈を利用しようと接近した姫乃のことを、当初は下位カーストと侮っていた。兵士化されて以降は全面協力を決意し、鷺宮女子高銃撃テロ事件の真相をネットやテレビに流出。公安部特務捜査課により無差別殺人事件を白日の元に晒した。

安達瑠至亜(あだちるしあ)

銀座にあるクラブの人気ホステスであり安達の母親。安達が善意アレルギーを発症したのは、安達瑠至亜(あだちるしあ)が娘に対して長い間育児放棄をしてきたことことが原因だ。
自身の人脈を利用しようとした姫乃に兵士化されて以降は、誕生日を祝ってあげるなど安達に母親らしく接するようになる。
彼女の性格が変わったと感じた安達は善意アレルギーを悪化させ、姫乃を殺害することを決意。実際は瑠至亜の性格は変わっておらず、誕生日を祝ったのは娘への嫌がらせに過ぎない。姫乃に対する愛が自分以上であることを母親から聞いたことがきっかけで、安達はヒメノスピア壊滅に向けて行動するようになった。

ジョイス

女王・セレナの側近である女性。兵士の中では女王への愛情と忠誠心が一際高く、常に彼女のことを気にかけているほどだ。戦闘時は兵士の針と狙撃用ライフルなどの銃火器で戦う。

マージョリー

女王・セレナの側近である女性。ジョイス同様、女王への高い愛情と忠誠心を持つ。戦闘ではスマホなどの通信機器を用いて仲間達と連絡を取り合い、指揮系統維持の役割を担っている。

警察組織

黒田二郎(くろだじろう)

寄生蜂関連の事件を捜査している公安特務捜査課で課長を務める男性で、女王・姫乃の捕獲作戦の責任者。15年前に寄生蜂絡みの爆破テロが発生し妻を失ったことから蜂に強い憎悪を募らせている。セクハラ担任の殺害事件が切っ掛けで姫乃の存在を知り、取調中の反応から蜂との関連性を確信するに至った。
時坂涼子(ときさかりょうこ)からの警告と大幅に増えた兵士達を前に一度は退却を余儀なくされるが、警備部機動隊と特殊急襲部隊の責任者に任命されたことで鷺宮女子高等学校の制圧を強行。兵士・一般生徒関係なく無差別に射殺し、姫乃の母親まで射殺した。
姫乃本人は取り逃がしてしまうが、偽の母親を逮捕した映像をテレビに流すことで彼女を誘き出すことに成功。一時は有利な立場になったが、警察組織を浸食するだけの時間を許していることに気が付かず、逆に非常に不利な状態にまで追い詰められてしまう。
最後まで敗北を認めず憎悪を抱いていたままだったので、最終的には姫乃に惨殺された。

大貫賢(おおぬきけん)

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