ママ友がこわい(子どもが同学年という小さな絶望)のネタバレ解説・考察まとめ

『ママ友がこわい』とは、野原広子により2015年8月に『KADOKAWA』より出版された、二人目不妊、姑問題、夫の無理解など、ママたちを取り巻くぬるくて淀んだ感情を描くコミックエッセイである。親友だと思っていたママ友がある日突然に口を聞いてくれなくなった。穏やかで緩やかな幼稚園ママの幸せだった日々が、ある心境の変化で崩れ去っていく。仲間だとおもっていたママ友から、気が付かないうちにハブられてしまった主人公のサキを中心に、「ママ友」の稀薄さと子育ての孤独を描いている。

サラリーマンで三人兄弟の二男である。人はいいが、細かいことには気づかない鈍感さがあり、営業職をしているのでストレスを溜めることが多い。学生時代に野球をやっていたので、息子と野球をすることが夢。男の子がいる家庭を羨ましく思っている。自分のことがいっぱいいっぱいの時は、家庭に帰って横柄な態度を取ることもあるが、妻の様子や話を聞くと理解してしっかりと動いてくれる。

ミイちゃん

主人公田中サキの長女であり、現在5歳で幼稚園に通っている。甘えん坊で一度ぐずるとなかなか泣き止まない。チョコレートが大好きで良く食べている。小学校入学を心待ちにしている。「新しい友達にも仲良くしないとね」とママから言われたこともあり、誰とでも仲良く接することができる。

リエの家族

久保田リエ(くぼたりえ)

35歳で娘であるののちゃんと旦那と3人で暮らしている。堅実な家庭で、両親に期待されながら育った。大学時代はアナウンサーを目指していて、就活を頑張ったものの全滅してしまう。大手企業でOLをした後に、会社経営の夫と結婚する。パッチワークや手芸など、細かい作業が得意であり、幼稚園のママ友にも頼られている。夫との仲は冷め気味で、夫に恋人がいるのではないかと疑っている。また、夫がママ友のサキのことを「若くて可愛い」と言っているのを聞いて嫉妬や憎しみを覚える一面も見られる。

リエの夫(名前不明)

リエの夫で、子育てやバーベキューなどのママ友のイベントには参加するが、リエとは冷め切った関係。リエが2人目が出来ないことに悩んでいた時も、「サキちゃんは、若いし可愛いから先を越されるかもね」と無神経な発言をする。

ののちゃん

久保田リエの娘。ミイちゃんやマリアちゃんと仲良しで気が強い性格である。周りの子に意地悪することもあり、仲間外れにされていた。「幼稚園に行きたくない。ママなんて嫌い」とカバンを投げるということもあり、精神的に不安定になりやすい。

その他のママ友

マリアちゃんのママ

娘(左)とマリアちゃんママ(右)

リエの取り巻きで、リエとは仲良くし、よく喋っていた。リエがサキのことを悪く言うようになってからは、一緒になってサキのことを陰で笑っていた。しかし、リエが自分の子供が意地悪なんかしないと自分の否を認めないことに対して、不満に思いリエとは話をしなくなる。手のひらを返すような形で、サキに近づいてくるやっかいなママ友。

井上さん(いのうえさん)

商店街にある本屋さんのお嫁さん。小学2年生と年長さんの元気な男の子の2人の母である。マイペースであまり人と群れたがらず、どこのママ友のグループにも属していない。息子達が眠った後に、読書をする時間が1番の楽しみである。

夏祭りの委員長(佐山さん)

男の子を2人持つ母であり、リエのことを苦手としている。幼稚園の夏祭りで委員長を任され、サキと話をする仲となる。ママ友付き合いは好まず、我が道を進むタイプである。

その他

サキの夫の祖母

tsayay12171
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@tsayay12171

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