フィリックス（Stray Kids）とは【徹底解説まとめ】

2023.10.18

フィリックスとは、韓国の男性アイドルグループStray Kids（SKZ・スキズ）のメンバーだ。グループでは、リードダンサー・サブラッパーを担当している。オーストラリア出身で、韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメントのスタッフにスカウトされオーディションに参加し合格した。非常に優しい性格で、メンバーやファンからは天使と言われる。元々コンプレックスだったそばかすは、ファンに褒められることが増えてからは持ち味へと変わり、チャームポイントになっている。

フィリックス（Stray Kids）の概要

フィリックスとは、韓国の男性アイドルグループStray Kids（SKZ・スキズ）のメンバーだ。グループでは、リードダンサー、サブラッパーを担当している歌手だ。オーストラリア出身で、JYPにスカウトされオーディションに参加し合格した。単身で韓国に渡りJYPの練習生になったフィリックスは、2017年に韓国で行われたサバイバルオーディション番組『Stray Kids』で、デビュー候補生に選ばれた。しかし、ここで問題になったのは語学の壁だ。フィリックスは、両親ともに韓国人の韓国系オーストラリア人だが、母国語は英語のため韓国語はほぼできない状態で練習生になった。コミュニケーションのとりづらさや韓国語の発音などが上手くできないことから脱落という結果に終わった。その後、JYPの社長J.Y. Parkの「最後に9人のパフォーマンスをみてみたい」という言葉によって再度オーディションに復帰し、無事デビューすることができた。

デビューしてからのフィリックスは、まだまだ韓国語が覚束ないが、メンバーの助けもありメキメキ成長していった。2018年に発売されたミニアルバム『I am WHO』の「My Pace」の活動あたりから流暢な韓国語を話せるようになり、フィリックスの努力が報われた瞬間でもあった。その後、ダンスだけでなく、ラップパートも増えた。フィリックスが得意とするのは、中性的な顔立ちからは想像できない低音のラップで、そのギャップにファンは魅了されている。2021年に行われたK-POPの王を決めるサバイバル番組『KINGDOM:LEGENDARY WAR』では、ビジュアルメンバーであり、ダンスラチャのヒョンジンがいない中、フィリックスが大きく貢献しStray Kidsは優勝した。

2022年には、同じ事務所に所属するTWICEのナヨンのソロアルバム『IM NAYEON』の収録曲「NO PROBLEM」にてラッパーとして参加し、ソロ活動の一歩を踏み出した。また、2023年にはルイ・ヴィトンのファッションショーに招待されるなど、ファッション業界でもフィリックスに注目が集まっている。

フィリックス（Stray Kids）の活動経歴

オーストラリアでスカウトを受け練習生へ

オーストラリアの学生時代のフィリックス

オーストラリア出身のフィリックスは、ある日偶然オーストラリアに訪れていたJYPのスタッフにスカウトされ、流れでオーディションを受けダンスを披露し合格した。当時学生だったフィリックスは、すぐ入社するのではなくオーストラリアの学校を卒業してから韓国に渡った。両親の反対を受け、合格から練習生になるまで1年間両親を必死に説得し、晴れて練習生になる。
しかし、韓国で待ち受けていたのは言語の壁だった。両親ともに韓国人のフィリックスだったが、生まれも育ちもオーストラリアで英語と少しの韓国語しか話せず、コミュニケーションや文化の違いに戸惑いを隠せなかった。同じオーストラリア出身のバンチャンは、フィリックスを本当の弟のように可愛がっており、彼が時に厳しく愛情を持ってリードしてくれたおかげで、フィリックスは1年間である程度の韓国語を習得できたのである。

サバイバルオーディション番組『Stray Kids』に参加・脱落からの再デビュー

デビューショーケースに出たフィリックス

練習生になったフィリックスは、1年経たずにサバイバルオーディション番組『Stray Kids』に参加することになった。フィリックスはバンチャンが選んだデビュー候補生の1人として、練習生の期間も短く、韓国語もマスターできていないなど不安要素が重なる中オーディションに挑んだ。歌やダンスを自身で作り上げたり、路上ライブを行うなど、数々の試練に食らいついてきたフィリックスだが、韓国語が未熟という理由で1度は脱落してしまった。
しかし、最後に9人全員でパフォーマンスする姿が見たいというJYPの社長J.Y. Parkの言葉で同じく脱落したリノとともに復活し、再度オーディションに挑んだ。そして、良い評価をもらい無事に全員でデビューを果たすことができた。

故郷オーストラリアでの初公演

左から、ウジン、バンチャン、フィリックス。ファンに思いを伝えている。

2019年、Stray Kidsはショーケースツアー『Stray Kids UNVEIL TOUR 'I am…'』をスタートさせた。ツアーはアジアやヨーロッパにアメリカ、そしてメンバーのバンチャンとフィリックスの生まれ故郷でもあるオーストラリアでも開催され反響を呼んだ。この初凱旋に地元のファンはもちろん、故郷でコンサートができたことに感極まったフィリックスはバンチャンと肩を抱き合い涙した。フィリックスは「Stray Kidsのメンバーと初めてオーストラリアでコンサートができたことを忘れない。最高の思い出の1つだ」と語った。

『KINGDOM:LEGENDARY WAR』へ参加し人気者へ

『KINGDOM:LEGENDARY WAR』で見事優勝した際のフィリックス

2021年、現役のアイドルたちが様々な集まりパフォーマンスを披露し、K-POPの王を決めるサバイバル番組『KINGDOM:LEGENDARY WAR』に参加した。Stray Kidsのセンターであり顔でもあったヒョンジンがいじめ疑惑で活動を自粛していたこともあり、フィリックスがカバーする面が多く見られた。しかし、この経験がフィリックスの成長に繋がった。特に、他のダンス担当グループと合同で作ったステージ『Wolf』では、ダイナミックにステージを駆け抜けるフィリックスが好評だった。各ステージごとにテーマが発表され、そのテーマに沿ったダンスやパフォーマンス、ラップ対決などアイドルとして様々な試練をくぐり抜け、常に上位という結果に。さらにはバンチャンが1年もの間温めていた新曲ステージ『WOLFGANG』を披露し、Stray Kidsは優勝することになった。これまでのフィリックスはどこか自信がなく、完璧にパフォーマンスができないことに苦悩していたが、このサバイバル番組を経てアイドルとしての感覚を掴んだ。
この『KINGDOM:LEGENDARY WAR』の余興で、参加者同士でビジュアル投票が行われ見事2位に輝いた。また、番組が終了後には得意とするブラウニーを作り、参加者に配り交流を深めた。

腰椎部椎間板ヘルニアでパフォーマンスの制限がかかる

2022年、フィリックス腰に違和感を覚え受診したところ、腰椎部椎間板ヘルニアの診断を受けた。ダンスを得意としてきたフィリックスには大きなダメージだった。同年にリリースされたミニアルバム『MAXIDENT』のMANIACでカムバックした際には、できるだけ無理なパフォーマンスをしないように配慮されたフォーメーションになっており、フィリックスとメンバーの絆が見えた瞬間でもあった。

TWICEナヨンのソロアルバム『IM NAYEON』の収録曲「NO PROBLEM」にてラッパーとして参加

ナヨンのソロ曲「NO PROBLEM」でコラボを果たした2人

2022年、同じ事務所の先輩にあたるTWICEのナヨンが初めて出したソロアルバム『IM NAYEON』の収録曲「NO PROBLEM」にてラッパーとして初めて参加した。この曲を作るにあたり、ナヨンの爽やかな歌声とマッチしたのが、フィリックスの低音ボイスだった。ナヨンはフィリックスに感謝していると語っており、フィリックスも貴重な体験ができたと話していた。
フィリックスは事務所の先輩として尊敬しているだけでなく、TWICE自体のファンでもあり、TWICEのカバーダンスもバラエティ番組などで積極的に披露している。