凪のあすから(凪あす)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『凪のあすから』とは、KADOKAWA(旧アスキー・メディアワークス)が発行する月刊コミック誌『電撃大王』とP.A.WORKSによるコラボ企画のテレビアニメ作品。2013年10月から2014年4月まで全26話が放送された。海底の街である汐鹿生に暮らす先島光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木要ら4人の少年少女が通う中学が廃校し、統合された地上の美濱中学へ通う事になる。 4人がそれぞれ抱える恋心と、新たな出会いと青春の時間が始まる。

CV:茅野愛衣

汐鹿生に住む中学2年生。幼馴染の中では比較的大人びた性格で、まなかの姉のような存在。光がまなかを好いていることを知りつつも、密かに彼を想い続けている。現状維持を望む気持ちが強く、陸に上がったことで広がり始めた波紋に激しく動揺する。光が好きというちさきの想いを知ってしまい、光との仲を取り持とうとするまなかを疎む自分を罵るなど自己嫌悪する描写が多く、いつでも素直に振る舞えるまなかをうらやむこともある。冬眠の前に要に告白されるが、返事をできずにいた。
おふねひきでは海が荒れた際、傍にいた紡を助け出すことに成功するが、幼馴染3人とは引き離されてしまう。海流の異常により汐鹿生へ帰ることは不可能になり、幼馴染の中では唯一地上に残されることになる。その後、紡の祖父と紡と木原家で暮らしていた。光のことが好きだったが、ずっと寄り添ってくれていた紡に惹かれ始める。

伊佐木 要(いさき かなめ)

CV:逢坂良太

汐鹿生に住む中学2年生。整った顔立ちに、どこか中性的な雰囲気を纏う。一歩引いた目線で幼馴染を見守るが、時折毒のある発言をすることもある。ちさきにずっと思いを寄せているが、ちさきが光を好きなことを知っており傍観していた。だが、冬眠をする前にちさきに告白をするが、返事は保留のままにされる。
おふねひきから5年後光の次に目覚め紡の家に居候することになるが、紡とちさきが同居し5年で築かれた関係を知る。ちさきを傷つけないために身を引き傷心状態に陥る。さゆからの好意には全く気づく様子もなく、相変わらずの子供扱いをしていたが、さゆに心の底からの想いを告げられたことでさゆの心の中心に自分がいたことに気付く。

木原 紡(きはら つむぐ)

CV:石川界人

地上の鴛大師に暮らし、美濱中学校に通いながら一緒に暮らす祖父の漁の手伝いもしている。口数があまりなく、落ち着いた雰囲気のマイペースな中学生。海の世界に興味を持っている。当初から光達に好意的で、光達の為に海水を溜める穴を自主的に掘るなどもしていた。
おふねひき後は都会の大学で海洋学を研究する学生となり、海村封印の謎を解き明かそうと海面を調査している。ちさきに思いを寄せている。

潮留 美海(しおどめ みうな)

CV:小松未可子

地上に住む小学3年生。同級生のさゆとは親友同士。口数が少なくどこか大人びた雰囲気を持つが、油断した光に膝蹴りを入れるなど、活発な一面もある。母親を亡くしており、至とアパートで2人暮らし。亡くなった母親の代わりにあかりが家事などをしており、美海も彼女に非常に懐いていたが、あかりと至が付き合っていたことを知り彼女と距離を取る。あかりと至の再婚に反対し、光に相談をしているうちに光に好意を抱き始める。光の手伝いを得て美海はあかりに本心を伝えることができ和解した。

久沼 さゆ(ひさぬま さゆ)

CV:石原夏織

地上に住む小学3年生、美海の親友。バカで威勢がよく口が悪いが、時折小学生とは思えない大人びた言葉を使う。要に好意を抱いている。
おふねひきから5年後、2年生になったさゆは自立した女になることを目指して勉学に励み、成績は常にトップ。

汐鹿生の住民

先島 あかり(さきしま あかり)

CV:名塚佳織

光の姉。明朗快活で面倒見がいい。陸の販売店「サヤマート」で働いている。陸の人間である至と結婚を望み、美海や灯や海村の大人達の反対など苦境に立たされるも、光の後押しや美海の素直な気持ちを受けて至と添い遂げることを決意。
光達が行方不明となったおふねひきの直後絶望していた際に妊娠が発覚し、当初はこんな時に産める筈ないと悲嘆に暮れていたが、美海に産んで欲しいと言われ出産を決意し晃(あきら)を産んだ。

うろこ様

CV:鳥海浩輔

汐鹿生の守り神であり、海神様の鱗。外見は若いが、年寄りのような話し方で年齢不詳。気まぐれで呪いをかけて楽しむこともあり、掴みどころがなく謎が多い。
海神様の鱗であった時からおじょしさまに好意を寄せていたが、鱗だったために触れることは疎か話すこともできずにいた。

海神様

うろこ様が海神様の肩甲骨の鱗だった頃の汐鹿生の守り神。
海神様の生贄として海に来たおじょしさまは海神様と共に生活するようになる。そうしてゆく中、海神様はおじょしさまに惹かれていき、おじょしさまもそれを受け入れ子供が男女一人ずつ生まれた。おじょしさまは生贄になる前、陸に想い人を残してきていた。その人のことを忘れられず物陰で泣いてることもあり、海神様は愛するが故にこれ以上おじょしさまを苦しめるわけにはいかないと思い陸に返そうと決める。だが実は、おじょしさまの想い人はおじょしさまを失った悲しみで海に身投げしていた。それを知っていた海神様は、想い人がいないことで悲しまないようおじょしさまから人を愛する気持ちを奪った。人を愛する気持ちを奪われたおじょしさまは、海神様や子供たちを愛していた記憶も失い誰も愛することもできず、海には戻れず陸にも居場所がないという絶望を味わうことになってしまった。

石橋真那佳
石橋真那佳
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