『シュガー*ソルジャー』とは主人公の麻琴が自分の平凡な外見に劣等感を持ちつつも、好きな入谷に振り向いてもらうために努力を重ねていく学園恋愛漫画である。麻琴は自分の外見に劣等感を持っていたことが原因で中学生の頃に恋愛で大きなミスをした。高校で新しい恋を探していた時に、人気者の入谷に恋をし入谷の彼女になることを夢見る。「可愛くなりたい」と磨きをかける麻琴と、麻琴の努力を優しく受け止める入谷の優しさが溢れるセリフが多数あり、ほっこりする恋愛ストーリーである。
花火大会で失恋したが、麻琴はそれでも入谷のことが好きだった。花火大会が終わって、麻琴は入谷のバイト先で会った。入谷が「如月が好きになってくれた俺が、全部偽物だったらどうする?」と言った理由を伝えた。入谷は母親からネグレクトを受けていた影響から、好きな人にいつかは離れられてしまうと思っていた。そのため、彼女を作ることができずにいた。それを麻琴に伝えると、「いつか入谷君が私のこと嫌いになるまで好きでいさせてください」と正直な思いを伝えた。
「もう1回告白したみたい」
入谷と付き合い始めて迎えた初めてのバレンタインデーの日、麻琴は張り切って本命の手作りチョコレートを作る。バレンタインデー当日、入谷の机の上には溢れるほどのチョコレートが乗っており、直接私に来る女子も大勢いた。入谷は麻琴からしか受け取らないと決めていたため、追いかけてでも渡そうとする女子をまくことで大変だった。女子が追ってきてない間に麻琴に会いに行くと、入谷は照れくさそうにチョコレートを求める。麻琴も「どうぞ」と顔を赤らめながら渡す。その時、入谷は「もう1回告白したみたい」と緊張した様子を見せる麻琴に、愛おしさを感じる。
「行って」
入谷は幼い時に実の母の入谷史織(いりや しおり)に捨てられた、という複雑な事情を抱えていた。すぐに史織の姉に引き取られ、本当の子供のように育ててもらう。史織にネグレクトを受けていたことがあり、入谷は「自分は嫌われて捨てられた」と思っていた。しかし史織は入谷を捨てたわけではなく、仕事の途中で交通事故に遭い病院に入院していた。脳への損傷が酷く、記憶喪失を起こし帰る家も入谷のことも全く覚えていなかった。しかし、ある日入谷の誕生日にあげようと思って買っていたマスコットを見て息子の入谷のこと、家があることを思い出す。病院を抜けて急いで家に帰ったが、すでに入谷は姉に引き取られており、手遅れだった。
その事情を知らなかった入谷は史織のことを憎んでいたが、数年越しに史織が入谷に会いに来る。脳に腫瘍があり先が長くないため最後くらい顔をみたい、という理由だった。入谷は嫌われて捨てられたと思っていたが、それは全くの勘違いだと知ると複雑な感情が芽生える。このまま史織の姉と暮らすか、実の母の史織の看病をしながら最後の時間を過ごすか迷う。麻琴は入谷と離れることは寂しかったが、後悔はしてほしくないと思い「(実のお母さんのところに)行って」と、背中を押す。
入谷瞬の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
「せんぱーい、俺の女になにしてんすかー」
入学式の日に入谷はクラスメイトを集めて「親睦会をやろう」と提案した。麻琴も行こうとしたが、学校の外へ出ると莉華が待っていた。クラスメイトに「並ぶとやっぱり違うね」と囁かれたのが聞こえ、入学式のために可愛く着飾ってきたのに急に自分のルックスに自信をなくす。その場でクラスメイトが莉華を親睦会に誘い、莉華も参加することになると麻琴は姉と比べられるのが嫌で親睦会への参加を止めた。その場から走って帰路につくと、同じ高校の先輩から声をかけられる。その男子生徒から「俺の番号、莉華さんに渡してくれる?」と言われ、電話番号が書かれたメモを渡された。その現場をこっそりつけてきた入谷が目撃すると、メモを受け取るのを嫌がっているように見えた麻琴を助けようとする。咄嗟に「せんぱーい、俺の女になにしてんすかー」と恥ずかしげもなく言い、先輩を追い払おうとする男らしい場面である。
「このペン水性だから、泣いたら消えるよ」
入学式の日の翌日、入谷はクラスメイトのほぼ全員と仲良くなっておりメールアドレスを交換していた。麻琴も交換したいと思っていると、入谷から「如月のメアドも聞いていい?」と声をかけられる。麻琴は交換したいと思ったが、自分のメールアドレスに誕生日や絵文字が入っていることを「かわいこぶっている」と思われるのではないか、と余計な心配をする。しかし、そんな心配よりも入谷のことをもっと知って話したい、と思った麻琴は自分からメールアドレスを聞こうと勇気を出す。その日、入谷が帰る時に「入谷君!」と廊下で声をかけて目の前まで行こうとしたときに、入谷の目の前でこけて恥ずかしい一面を見せてしまう。空回りしてカッコ悪いところを見せてしまった麻琴は涙を流した。それを見た入谷は水性のペンで麻琴の頬に自分のメールアドレスを書き、「これ水性だから泣いたら消えるよ」と意地悪そうに言う。ユニークなメールアドレスの教え方であり、麻琴と距離が縮んだ場面である。
「今日の如月の格好も、かわいーって思ったよ?」
1年生で最初の大きなイベント、野外学習で班でつくるカレーライスの買い出しに行くため、麻琴は同じ班の白雪、雨季、入谷、男子クラスメイト2人と出かける。入谷と私服で会うため、麻琴は前日に慎重に私服を選んでいた。買い出し当日、カフェで休憩をしている時に麻琴は白雪のゴスロリファッションに圧倒され、「あれくらい気合い入れなきゃダメなのかな」と入谷に呟いた。すると入谷は「さすがにみんながあのレベル目指さなくてよくね?それに俺、今日の如月の格好もかわいーって思ったよ?」と、麻琴の服装を褒めてくれた。麻琴はこのセリフにドキッとし、さらに入谷のことが好きになる瞬間である。
「そっちの方がかわいーですよ」
学校行事の野外学習で、麻琴は同班のクラスメイトと一緒にカレーを作った。入谷はカレーにニンジンが入っているのを見ると、カレーを分ける麻琴にこっそりと「俺のにニンジン入れないで!」と伝える。麻琴は何でもできる入谷に嫌いな食べ物があることに子供っぽさを感じた。ギャップを感じて思わず笑いながら「入谷君かわいー」と言うと、入谷にデコピンをされる。笑った麻琴の笑顔を見た入谷は「そっちの方がかわいーですよ」と、笑顔を褒めた。麻琴がドキッとした瞬間である。
「今だけ彼氏にさせてよ」
麻琴の姉の莉華は、初めて麻琴が入谷を家に連れてきた時に対面で会い、ルックスが良い入谷をモデルに向いていると確信した。莉華が読者モデルを務める雑誌で「カップルの放課後デート」というトピックで撮影をすることになり、その莉華の相手をぜひ入谷に任せたいと思う。麻琴に内緒で入谷と会っていたが、麻琴に2人で街中で会ったところを見られる。麻琴は莉華と入谷が付き合っていると勘違いしていた。莉華はカップルデートの撮影で「麻琴にもモデルを体験させてあげたい」と考え、「麻琴もついてきていいよ」と誘う。撮影現場に行くまで莉華は2人がどこに行こうとしているのか明かさなかった。
撮影現場に着き、撮影がスタートすると莉華と入谷が本物のカップルに見えて自分が劣っているように感じた。姉の莉華のようなモデル体型でないことを再び思い知らされてショックを受けていた。「モデルなんて自分には到底できない仕事だ」と思って撮影の様子を見る。すると雑誌の編集長から「せっかくだし妹さんも1枚どう?」とモデルをやってみないか誘われる。モデルとして撮影なんてやったことがなく、入谷の彼女を演じることにもプレッシャーを感じて断った。しかし、莉華の後押しがあって「じゃあ、1枚だけ」と撮影をお願いする。しかし実際に立ってみると緊張して思うように動けなかった。そんな麻琴に、入谷が「今だけ彼氏にさせてよ」と耳打ちする。麻琴はこれにドキッとしたが、入谷のリラックスした表情を見ると自分も自然な雰囲気を出して撮影に臨めた。
「麻琴」
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目次 - Contents
- 『シュガー*ソルジャー』の概要
- 如月麻琴の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
- 「女の子ってかわいくなりたい、って思うと強くなれるんです‼」
- 「でも嘘になるけどいいですか」
- 「入谷君と一緒に行けたらうれしい!」
- 「私、入谷君が好き」
- 「言ってよかった、って思ってるよ」
- 「今は頑張れること頑張る、って決めたんだ」
- 「いつか入谷君が私のこと嫌いになるまで好きでいさせてください」
- 「もう1回告白したみたい」
- 「行って」
- 入谷瞬の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
- 「せんぱーい、俺の女になにしてんすかー」
- 「このペン水性だから、泣いたら消えるよ」
- 「今日の如月の格好も、かわいーって思ったよ?」
- 「そっちの方がかわいーですよ」
- 「今だけ彼氏にさせてよ」
- 「麻琴」
- 渡瀬に一歩踏み出すチャンスを与える入谷
- 「俺とみんなの言うことどっちを信じるの」
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