あなたがしてくれなくても(あなして)のネタバレ解説・考察まとめ

『あなたがしてくれなくても』とは2017年より『漫画アクション』で連載開始した、ハルノ晴による不倫が題材のヒューマンドラマ。主人公、吉野みちは、夫の吉野陽一とのセックスレスに悩む。ある日会社の先輩、新名誠と飲みに行くことになったみちは、お酒の勢いでセックスレスについて打ち明ける。すると誠は驚きながら、「うちもレスなんだよね」と話すのであった。夫婦間のセックスレスに悩む苦悩が描かれた作品。セックスレスという話題が身近な20代〜30代の女性にとって、共感できる内容が詰まった恋愛漫画である。

「だれかを悪者にしない」を裏テーマに設定

陽一目線での苦しみも表現されている

本作品は、みちの視点でセックスレスに陥った女性の苦悩が描写されることが多い。しかし一方で、作中では陽一や誠など男性の視点での描写もあり、セックスレスについて、より広い観点からその苦しみが描かれている。担当編集者は「求める側、拒否する側、両者がなにを感じているのかを意識して作品をつくっていますし、拒否している側の読者もいると思います。その方々にプレッシャーや罪悪感を与えたりすることが目的ではありませんから」と語る。こうした想いが「だれかを悪者にしないこと」が意識された作品に繋がっている。

電子書籍での配信が想像以上の大ヒット

本作は、青年誌『漫画アクション』にて連載されていたこともあり、女性読者からの感想は当初控えめであった。しかし電子書籍での展開が始まって以降、女性からの反響が多く届いたという。特に、『めちゃコミック』で配信されて以降は、配信直後から共感のレビューが殺到。電子書籍のリリースを担当した双葉社メディア事業局担当者は「作品のレビューページがあっという間に埋めつくされました。しかも、売れ行きもすごい勢い!電子書店側も、『こんなの初めて』と驚いていました」と語る。

『あなたがしてくれなくても』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):稲葉浩志「Stray Hearts」

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@mirei24f1

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