勿論、慰謝料請求いたします!(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『勿論、慰謝料請求いたします!』はsoyによって2017年より「小説家になろう」サイトで執筆された小説、およびそれを原作とする漫画である。婚約破棄を宣言された伯爵令嬢ユリアス。愛情はなかったがタダで婚約破棄されるほどユリアスは優しくなかった。婚約破棄でも何でも、利用しなければ商売で繁栄した伯爵家の名が廃る。慰謝料をたんまりもらうため、商才ある美しい令嬢が奮闘する物語。痛快な慰謝料回収ストーリーとほのかな恋愛要素、賢くもどこか天然な主人公が魅力。
マチルダ「貴女も物語に左右されるのではなく、自分で歩きなさいな」
婚約破棄とそれに伴う書類整理が終わり、大広間から逃げるように出てきたジュリーとラモールは言い争いを始める。『ドキ☆がん』の通りに運命が進んでしまったと考えたマチルダはラモールとジュリーの前に現れ、自分がその本の作者であると伝える。「内容を変えたから私の運命が狂っちゃったんです!どうしてくれるんですか?!」とマチルダに訴えるジュリー。それを聞き、「ユリアスお嬢様をご覧なさいな。お嬢様は自らの力で運命を切り開ける強い意志を持つお方。あなたも物語に人生を左右されるのではなくて、自分で歩きなさいな」と伝える。かつてマイガーと共に自らの意思で城から出てユリアスの助けで作家となったマチルダは、運命とは何ものかに依存するものではなく自分の力で切り開くものであると考えていた。そして自分の運命は自分で切り開くを体現しているユリアスのように、自分の本を読んでくれているジュリーに対しても運命を切り開いてほしいと願っていることが窺える言葉である。
『勿論、慰謝料請求いたします!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ローランドは小動物が好き
ユリアスが初めてマニカと出会ったとき、あまりのマニカの可愛さにユリアスはにやけてしまう。それを見たルドニークは「ローランドがうさぎを撫でるときと同じ顔をしている」と言う。ローランドはウサギのような小動物が好きであることが窺える。
パラシオ国では髪色を染める文化はない
ユリアスは市場調査のために他国の貿易船を訪れることもよくあり、その際には変装のために髪の色を変え、町娘の格好をしていた。馴染みの貿易船に初めて伯爵令嬢として訪れたとき、一瞬にして正体がバレてしまう。パラシオ国では髪の色を変える文化はないが、貿易船の母国であるラオファン国では誰もがファッション感覚で髪色を変えるため、髪色を変えただけでは変装したことにならなかった。
ユリアスが部屋に飾っているのは兄との販促ポスター
ユリアスはアリアドの販売促進ポスターのためにルドニーク王子・ローランド・マイガーの3人と写真を撮っていた。友人から「どなたかとの写真を飾ったりなどはしないのですか?」と聞かれた時に、ユリアスは黙ってしまう。ユリアスは兄ローランドとのポスターを他の家族写真と共に飾っていた。ローランドと2人で撮った写真は幼少期以降なかったため、嬉しくなって一緒に飾っていたのだった。しかしユリアスは「子供みたいで恥ずかしいのでこの話はおしまい」と切り上げてしまう。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』の概要
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』のあらすじ・ストーリー
- 断罪編
- ラオファン国編
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ユリアス・ノッガー
- ノッガー家
- ローランド・ノッガー
- ノッガー伯爵
- キュリオン家
- ラモール・キュリオン
- キュリオン侯爵
- 貴族棟の生徒
- ジュリー・バナッシュ
- マニカ・パルプール
- 王族・王政関係
- ルドニーク
- 国王陛下
- 王妃
- 宰相
- 庶民棟の生徒
- ルナール
- グリンティア
- アリアドの従業員
- オルガ
- マチルダ
- マイガー
- ラオファン国関連
- ジュファ
- ランファ
- ムーラン
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』の用語
- キュリオン侯爵家
- ノッガー伯爵家
- 『ドキドキ☆貴族になっても頑張っちゃうもんね!』
- バンシー
- パラシオ国
- ラオファン国
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ユリアス「何より、私は自分の力で運命を切り開くので」
- 婚約破棄から逆転、慰謝料請求
- マチルダ「貴女も物語に左右されるのではなく、自分で歩きなさいな」
- 『勿論、慰謝料請求いたします!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ローランドは小動物が好き
- パラシオ国では髪色を染める文化はない
- ユリアスが部屋に飾っているのは兄との販促ポスター