勿論、慰謝料請求いたします!(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『勿論、慰謝料請求いたします!』はsoyによって2017年より「小説家になろう」サイトで執筆された小説、およびそれを原作とする漫画である。婚約破棄を宣言された伯爵令嬢ユリアス。愛情はなかったがタダで婚約破棄されるほどユリアスは優しくなかった。婚約破棄でも何でも、利用しなければ商売で繁栄した伯爵家の名が廃る。慰謝料をたんまりもらうため、商才ある美しい令嬢が奮闘する物語。痛快な慰謝料回収ストーリーとほのかな恋愛要素、賢くもどこか天然な主人公が魅力。

キュリオン侯爵家

キュリオン家邸宅

侯爵家ではあるが領地をおさめる能力に乏しいとされている。ユリアス曰く「借金をして婚約者のノッガー家のお金を当てにしなければならないというのに家の調度品はやけに豪華」「典型的な落ちぶれた頭の悪い貴族」とのこと。

ノッガー伯爵家

ノッガー家邸宅

位は伯爵であるが商売・貿易によって資産は莫大である。他国の商家にも名前が知られており、「ノッガー伯爵家の保証書付き」商品であればどんな貿易商でも一度は話を聞いてくれるほど信頼されている。

『ドキドキ☆貴族になっても頑張っちゃうもんね!』

『ドキ☆がん』

ユリアスがノッガー家の出版社より出している庶民向けの娯楽本。作者はマチルダ。内容は庶民生まれの少女が貴族の仲間入りを果たし、侯爵や王子たちと恋愛関係を繰り広げていくというもの。第1巻発売以降、大ヒットしており、ユリアスが手掛ける出版物の中で一番の売り上げとなっている。

バンシー

バンシー

遥昔、ある島国に住んでいたと言われる嘆きの妖精。その鳴き声は故郷より遠く離れているものにも家人の死を伝え、予言もすると言われている。バンシーが仕える家には幸福が訪れるとも言われているため、王室の乳母に召し抱えられることもある。

パラシオ国

ユリアス達が住む王国。パラシオ国王家はドラゴンの守護があると言われている。少数ではあるが魔法を使える人物が存在している。

ラオファン国

ラオファン国

パラシオ国の東方にある隣国。男性優位の国家体制である。国王には正妻の他に6人の側室がいる。大小様々な国が統合されて現在のラオファン国が成立している。

『勿論、慰謝料請求いたします!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ユリアス「何より、私は自分の力で運命を切り開くので」

『ドキ☆がん』通りに行動したことでジュリーとラモールが恋仲となったことを知ったマチルダは、物語の結末を悪役令嬢と王子が恋仲となるように変更する。物語がロマンチックな展開となるだけではなく、マチルダの魔法の効果によりユリアス自身にも幸せになってほしいと願ってのことだった。ルドニーク王子から「君はそれでいいのか?」と聞かれるユリアス。「構いませんよ。私と『ドキ☆がん』の悪役令嬢は全く似ていませんし、何より 私は自分の力で運命を切り開くので」と言うユリアス。例え魔法によって現実が変えられる可能性があるとしても、自分の力を信じて行動することで運命や結果を変えていく努力をすると言う、ユリアスらしい言葉といえる。

婚約破棄から逆転、慰謝料請求

婚約破棄からの逆転劇

国王陛下主催のダンスパーティにおいて、ユリアスは王族の面前でラモールから婚約破棄を宣言される。加えて、ユリアスはジュリーバナッシュを苛めている悪女であると国王に訴えるラモール。婚約廃棄を国王が了承したため、ユリアスは自分のサインをすでに終えている婚約破棄の書類を差し出し、ラモールと国王陛下から署名をもらう。苛めに関して国王から尋ねられたユリアスはそのような事実は一切ないとし、ラモールも証拠は自分の証言のみであると自信満々に答える。加えて、ラモールはルドニークとユリアスが浮気関係にあったと進言し、証拠は同じく自分の証言と学園の噂であると訴える。販売促進ポスター撮影時を見た生徒の噂が拡大しただけであるという証拠をユリアスから提出し、さらに今まで記録した数々のジュリーとラモールの浮気現場を収めた映像を提出する。どちらが浮気をしていたのか、国王が判断してくださいとユリアスより言われ、「火を見るより明らか」と国王はラモールの不貞のみを認める。「して、どうするつもりだ?」と尋ねられたユリアスは、ラモールとキュリオン侯爵家に対し慰謝料を請求するのであった。最初に婚約破棄を予告されて以降、着実に準備を行い、数々の証拠を集めただけでなく自分に有利に働く契約も締結していたユリアスの努力が報われ始めた瞬間である。

Kazu1096s1
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@Kazu1096s1

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