9-nine-そらいろそらうたそらのおと(9そらいろ)のネタバレ解説・考察まとめ

『9-nine-そらいろそらうたそらのおと(9そらいろ)』とは、株式会社クリアレーヴのゲームブランド、ぱれっとによって制作された恋愛アドベンチャーゲーム。シリーズ4作と新章からなる『9-nine-(ナイン)』シリーズの第2作目となる本作は、主人公の妹、新海天に焦点を当てている。物心ついたころから実の兄である翔に恋愛感情を抱いているも、それを隠し続け、仲の良い兄妹として振る舞い続ける天。幸せな未来に向けて歩む2人の行く末を描くも、一つの判断ミスでプレイヤーを絶望に追いやる衝撃作となっている。

ソフィが所属する、アーティファクトを管理している団体。

イーリス

前回異世界とのゲートが開いた際に、その混乱を鎮めた人物。

リグ・ヴェーダ

司令官率いるアーティファクトユーザーの組織。

ヴァルハラ・ソサイエティ

希亜が8歳のときに作った、世界の平和を守る組織。

魔眼

魔眼のユーザーと目が合うと、その瞬間石化が始まる。ユーザーから視線を逸らすか、完全に石化するまで、こちらからは逸らすことも、瞬きも許されない。自力で逃げることは不可能。

『9-nine-そらいろそらうたそらのおと』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

BAD END

「お兄ちゃんの恋人にしてほしい」と願った天を翔は受け入れるとBAD ENDルートに進む。
その先は踏み込んではいけない領域であることを自覚しながらも、ひた隠しにしてきた気持ちを打ち明けた天は非常に危険な精神状態であり、受け入れるしかないと翔は考えたのであった。天が求めることに応え眠りに就いた翔は、アンブロシアが完成したというソフィの声によって目を覚ます。しかし隣に天がおらず家を飛び出そうとするも、ドアノブに手を掛けた瞬間、今誰を追いかけようとしていたのか、なにをしようとしていたのかわからなくなってしまうのであった。
守らなければいけない大切な存在であり、絶対に忘れないと誓った天の記憶が翔から抜け落ちていくシーンは、プレイヤーに大きな衝撃を与えた。BAD END終了後は“選択をやり直す”という選択肢が出現するので、天の想いを受け入れるかどうかの選択をするシーンに戻ることとなる。

天の気持ちを受け止める翔

「物心ついたころから、お兄ちゃんのことが好きだった。絶対に言わないつもりでずっと隠してきたけど…もう、いいよね。あたしが消えたら…この告白も、お兄ちゃんは忘れちゃうから。だから、いいよね。消える前に…思い出をもらっても。夢を…叶えても。あたしを好きじゃなくてもいいから…消えちゃう前に…あたしを恋人にしてください」そう訴える天に、「それはできない」と翔は答える。
「そうだよね、気持ち悪いよね、ごめん。忘れて…って、どうせ忘れちゃうか」と自嘲気味に話す天に対して、翔は「ふざけんなよ、お前」と怒気をはらませる。怯えを見せる天の腕を掴み、天を睨みつけたまま、翔は自分が消える前提で話を進める天を咎める。
「それでお前が元気になるならなんだってしてやるさっ!けどなんだよ。どうせ消えるって!消えちまう前にって!最後の思い出のつもりかよ…っ!お前の大事な大事な気持ちをっ、そんな後ろ向きな考えで口にしてんじゃねぇよ!そんなのっ、聞いてやれるわけねぇだろうがっ!叶えてやれるわけねぇだろうがっ!そういう大事なことは元気になってから言え!そうしたら考えてやるっ!」そう言って天を怒鳴りつけ、翔は天の気持ちを真摯に受け止めた。
天の気持ちを受け入れることはできないとしながらも、真正面から全力で受け止める翔の姿勢は非常に格好良く、声優の迫真の演技も相まって、多くのプレイヤーの心を揺さぶった。

新海 天「これ以上…お兄ちゃんを!いじめるなっ!!」

ゴーストを倒し、高峰と闘う中で発せられた天のセリフである。
ゴーストとの戦いでエネルギー不足となった翔と春風に対して、高峰が反撃に出ようとした瞬間、その場にソフィが現れる。そして、ソフィの指示により都と希亜の連係プレーで動きを封じた高峰の体内に、背後から現れた天によってアンブロシアが注入された。「もうすぐ、力もなにもない、ただの人になるよ。理想郷とか、諦めて。あたしもお兄ちゃんもその力に散々振り回された!もう、十分だよっ!特別になりたいなら、1人で楽しんでてよ!これ以上、こっちに迷惑かけるなっ!これ以上…お兄ちゃんを!いじめるなっ!!」と、天は高峰に対して叫ぶのであった。
最後まで自分本位な思考を押し付けてくる高峰を正論で説き伏せようとするも、最後は自分の本音を自分の言葉で叫び、訴える天。その姿からは、精神的な成長が垣間見えつつも天らしさが伺え、天の愛らしさが多くの人の心を掴んだ。

『9-nine-そらいろそらうたそらのおと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

石化した都が砕かれていた理由

アーティファクトは石化しないため、ユーザーを石化させて砕いていけば、そこからアーティファクトを見つけることができるという理由からであった。

分岐に関わる選択肢

本作において、プレイヤー側が干渉を必要とする選択肢の出現は複数あるものの、物語の分岐に関わる選択肢の出現は、翔に対する天の気持ちを受け入れるか否かの場面の一度のみとなっている。

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@nicholas09134

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