艦隊のシェフ（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ
『艦隊のシェフ』とは講談社『モーニング』にて2021年43号から連載中の海軍グルメを題材にした漫画作品。原作・池田邦彦、作画・萩原玲二、監修・藤田昌雄の3名により制作。第二次世界大戦下、太平洋で最前線にいた大日本帝国海軍の駆逐艦・幸風（さちかぜ）。その艦の中で兵士たちのために毎日食事を作り続ける男たち・烹炊兵（ほうすいへい）の姿を描く。
幸風の水平長。以前は航空母艦・赤城（あかぎ）に乗り組んでいた。
大きな艦では横行していた不正入手行為（通称「ぎんばい」）を幸風でも行っていた。賀津夫も失敗につけ込まれ、砂糖を要求されている。
しかし陸軍にいる弟を常に思っており、陸軍への補給物資の中にぎんばいで手に入れた食料や自分の戦闘食を入れている。
美味しい食事に対して礼を言うなど、根は良い人物である。
脇坂（わきさか）
幸風の第一砲塔・砲員長。和歌山県出身。
妹の恭子（きょうこ）を亡くし、折り合いをつけられずにいた。がむしゃらに戦い自分も死んで妹の所へ行こうとしていたが、海原から「あなたは部下の命に責任がある」と諭され、考えを改める。
幸風の乗組員たち
庄司（しょうじ）
幸風の一等兵。
誰彼構わず「昔の海軍は〜」と長話をするため、それを知る兵は捕まらないようにしている。
戦前に一般水兵として海防艦・浅間（あさま）の乗り組んでアメリカへ行った事を生涯の思い出としている。
駆逐艦・轟（とどろき）の艦長、庄司勝利とは別人である。
三浦（みうら）
幸風の新任下士官。砲術科に配属。以前は重巡洋艦・加古（かこ）に乗り組んでいた。左耳上の傷が特徴。
幸風の砲戦訓練を少し見ただけで砲術長のクセを見抜き、的確な進言して命中率を上げるなど高い実力を持つ。
駆逐艦を「ブリキ缶」と揶揄したり、馬鹿にするような発言をし幸風の乗組員と摩擦を引き起こすが、賀津夫が「艦の撃沈の生存者」という共通点からその深層心理を見抜き、海原の作った料理を通して乗組員らと和解する。
柴田（しばた）
幸風の水雷兵。以前は駆逐艦・蓮（はす）に乗り組み、上海方面に配属されていた。
寝ぼけて賀津夫に抱きついたり、歌を歌ったりと明るい性格。
賀津夫の父が上海海軍関係者の間で有名だったことを幸風の乗組員らに話す。
海原の過去を知る人物
水沼信太朗（みずぬま しんたろう）
舞鶴第四特別陸戦隊所属の特務少尉。海原とは横須賀の砲術学校時代の同期である。
生まれたばかりのまだ顔も見ぬ娘がいるが、ガダルカナル奪還作戦の出動に対し「生きて帰れない」と覚悟を決めており、海原に妻子に向けた遺書と遺品を託す。
秋山（あきやま）
ガダルカナル島で奪還作戦につく陸軍の軍曹。幕舎で食事作りを担当している。前歯に隙間があるのが特徴。
補給が切れた際の食事は腹が満ちればなんでもよい「エサ」だと言い、軍の料理本を捨ててしまっていた。
海原が山岡という名だった事を知る人物の一人で「山岡を始末するのが俺の役目だ」と語る。
その他の人物
岡島（おかじま）
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目次 - Contents
- 『艦隊のシェフ』の概要
- 『艦隊のシェフ』のあらすじ・ストーリー
- 賀津夫と海原の出会い
- 主計兵の仕事
- 賀津夫の父と海原の過去
- 地獄の島ガダルカナル
- 日本の勝利のために
- 『艦隊のシェフ』の登場人物・キャラクター
- 幸風の主計兵たち
- 湊谷 賀津夫（みなとや かつお）
- 海原 衛（かいばら まもる）
- 柳原 譲（やなぎはら ゆずる）
- 藤堂（とうどう）
- 名取 久蔵（なとり きゅうぞう）
- 今野 五郎丸（こんの ごろうまる）
- 幸風の士官たち
- 寺田 庄吉（てらだ しょうきち）
- 鈴木（すずき）
- 等々力 昌平（とどろき しょうへい）
- 山崎（やまざき）
- 葛城（かつらぎ）
- 脇坂（わきさか）
- 幸風の乗組員たち
- 庄司（しょうじ）
- 三浦（みうら）
- 柴田（しばた）
- 海原の過去を知る人物
- 水沼信太朗（みずぬま しんたろう）
- 秋山（あきやま）
- その他の人物
- 岡島（おかじま）
- 脇坂恭子（わきさか きょうこ）
- サヘージ
- タカオ
- 山口努（やまぐち つとむ）
- 萬膳三雄（まんぜん みつお）
- ルーサー・B・スチュアート
- 庄司勝利（しょうじ かつとし）
- 深山慎一（みやま しんいち）
- 楠田（くすだ）
- 清水達雄（しみず たつお）
- 『艦隊のシェフ』の用語
- 駆逐艦・幸風
- 主計兵（しゅけいへい）
- 整列（せいれつ）
- 乾麺麭（かんめんぽう）
- 『艦隊のシェフ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 海原衛「お前には見えないのか？俺たちの作った飯を食う兵の姿が」
- 寺田庄吉「我々は敵が憎くて戦争をしているんじゃない。それでも命あらば死力を尽くすのが海軍だ」
- 海原衛「真剣に女を想う男は誰だって『夢のQ作』だ…。胸を張れ」
- 湊谷賀津夫「戦争なんてしていないで力を合わせれば…きっと世界はよくなるはずなのに」
- 『艦隊のシェフ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 海軍は船が沈まなければ食事はできる
- 見た目がそっくりな柳原の家族