登倉竜士/レックス(刃牙)とは【徹底解説・考察まとめ】

登倉竜士(とくら りゅうじ)とは『刃牙シリーズ』の外伝作品『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』に登場する通称「レックス」と呼ばれる巨人の少年である。痛風により入院していたが、痛風以上の痛みを感じる事で苦しみから解放されようと脱走。ヤクザ団体花山組の組長花山薫(はなやま かおる)のパンチをくらったことで痛風の痛みが相殺された事から花山を慕っている。秘密結社「N・O・Nカンパニー」の代表、ナットー・L・ネルーニョによって花山が重傷を負った時はレックスが敵討ちをする活躍をみせた。

登倉竜士/レックスの来歴・活躍

痛風で入院中の病院から脱走した登倉竜士

堀尾(左下)が見つけてきた空手家(右下)の後ろから現れる登倉竜士(上)

登倉竜士(レックス)は中学生の頃から痛風により入院しており、現在は17歳である。2年前まで鎬紅葉による治療を受け、痛風治療と称して人体実験を受けた事により、人間離れした身体能力を手にしている。症状が落ち着いてからは国立中央病院に入院していた。主治医である院長はレックスが本気で暴れたら大変な惨事になると心配していた。そんな中、レックスは病院から脱走して東京の電車を破壊してしまい、警察が犯人を捜索していた。警察の予想では犯人はかなりの力の持ち主だと推理して花山薫と予想したが、真犯人はレックスであった。レックスは街を徘徊し、車を破壊するなどして暴れまわる。車を破壊された一般人にナイフを向けられても、痛風の痛みをナイフで刺して消し去ってほしいと言って、自分を刺すように頼む奇行に走っていた。

登倉竜士VS神心会空手家

登倉竜士(レックス)と友人の堀尾吉晴(ほりお よしはる)はレックスの痛みを忘れさせることのできる攻撃ができる人物を探していた。そこで見つけたのは世界を代表する空手団体神心の空手家であった。空手家の段位は四段でコンクリートの壁を蹴りで破壊してみせた。だが、堀尾には空手家の攻撃の威力ではレックスが求めている痛みには達していないと伝える。怒る空手家の後ろにある大きな壁をまたいでレックスが登場。空手家は慌ててレックスの脚を蹴るが全く効かず、レックスに投げ飛ばされた。痛みが消えないレックスは空手家が穴を開けたコンクリートの壁をパンチ連打で粉々に破壊して、さらなる強者を探して歩き始めた。

登倉竜士VS花山薫

花山薫(右)にパンチを放つ登倉竜士(左)

街の片隅で痛風の痛みに苦しむ登倉竜士(レックス)。堀尾吉晴はヤクザ団体藤木組傘下の花山組2代目組長である花山薫を発見し、レックスを呼ぶ。レックスは花山が自慢の握力でちぎったトランプを持っており、花山であれば痛風の痛みを超える痛みを自分に与えてくれると考えていた。レックスは花山を大声で呼び、助けを求めながら花山に近づく。危険を察知した花山は独自の戦闘開始の合図として眼鏡を地面に落とすが、レックスは単純に眼鏡を落としてしまったと勘違いして地面に落下する前にキャッチしてしまう。その時、レックスの痛風発作が出て思わず花山を殴る。何度も殴り続けるレックスの攻撃を耐え抜いた花山はレックスの頬をつねり、捻り上げる。レックスの痛風の痛みは相殺され、喜びながら花山の腹を殴って宙に浮かせる。地面に着地した花山はレックスの顔面に向かって渾身のパンチを放つ。パンチをくらう時のレックスは満面の笑みを浮かべていた。レックスは吹っ飛び、そのままトラックに衝突。頭部を強打するが、そのまま着地してトラックをつかんで横転させる。何事もなかったように花山のパンチが痛風を忘れさせてくれた事を喜んでいた。花山は堀尾に名刺を渡し、次は事前に連絡するように伝えた。レックスは花山を喜ばそうと拾ったダンゴ虫を渡そうとし、花山は微笑みながらレックスの頭を撫でて去っていった。

登倉竜士VS源王会組員

デパートで遊び相手を探していた登倉竜士(レックス)は子供を喜ばせようとするがうまくいかず、花山薫のもとに遊びに行く。花山のいるバーの前では花山を銃撃しようとしている源王会(花山組とは敵対するヤクザ団体)の組員数名が打ち合わせをしながら花山が出てくるのを待っていた。レックスは源王会組員が話している内容を後ろから聞いており、花山の敵であると気付いて全員倒した。バーから出てきた花山はレックスとお酒を飲むことになった。レックスは花山が飲んでいる強い酒を一杯飲んで酔い、視界が歪む。花山の顔が歪んで見えることに大笑いしたレックスはそのまま気を失った。

N・O・Nカンパニーに銃撃された花山薫を救出

登倉竜士(中央)は「N・O・Nカンパニー」の下っ端を倒して花山薫(登倉竜士が右手で掴んでいる人物)を病院まで運んだ

花山薫の命を狙う源王会8代目組長はナットー・L・ネルーニョという人物で、その真の姿は「N・O・Nカンパニー」という世界中に組織を広げる秘密結社の代表であり、偉大な指導者と崇められている事から組織内ではグランドマスター(G・M)と呼ばれている。G・Mは源王会の組員のクーデターを退けて本格的にN・O・Nカンパニーの部下を従えて花山を襲撃し、狙撃手からの集中的な射撃により花山は倒れた。その一部始終を隠れて見ていた登倉竜士(レックス)は倒れた花山の周囲にいたN・O・Nカンパニーの組員を全員倒して花山を病院まで運んだ。

登倉竜士VSナットー・L・ネルーニョ

ナットー・L・ネルーニョ(左下)の幻術を叫んでかき消す登倉竜士(右)

N・O・Nカンパニーの襲撃により重傷を負った花山薫を病院に運んだ登倉竜士(レックス)は病院の医師(レックスが脱走した国立中央病院で痛風治療の主治医であった院長)に預けて、敵討ちに行く事を伝えて去っていった。空港にN・O・Nカンパニーの部下達とナットー・L・ネルーニョ(G・M)がいるのを見つけたレックスはG・Mに戦いを挑む。

G・Mはレックスを見てすぐに強者だと見抜いて部下を逃がそうとするが、レックスは地面のコンクリートを握って砕いた破片を投げつける。次々とN・O・Nカンパニーの組員達を倒していくレックスはG・Mの容姿や立ち振る舞いを侮辱して挑発する。そこにG・Mと決着をつけようとして病院から脱走した花山薫が現れ、戦いを始める合図として自ら眼鏡を落とす。レックスは花山がわざと眼鏡を落としている事を理解できず、地面に落ちる前にキャッチしてしまう。G・Mはレックスの知能の低さを馬鹿にするとレックスはG・Mの容姿や立ち振る舞いを再度侮辱してG・Mを怒らせる。

G・Mはレックスをパンチで突き飛ばし、先にレックスを倒して花山と戦おうとするがレックスにダメージは無く、すぐに立ち上がる。G・Mはレックスのタフネスに驚くが、持ち前のスピードでレックスの攻撃を躱しながら攻撃を命中させて優位に戦闘を進める。G・Mの攻撃であまりダメージを受けていないレックスは徐々にG・Mのスピードに対応していき、先回りすようになる。さらにレックスはG・Mの攻撃を片手で受ける絶妙なガードをみせ、戦いを忘れて花山に自画自賛している。G・Mはレックスの強さに驚きながらも自分を侮辱する態度に腹を立て、必殺技である幻術(敵の脳を刺激して意識を支配し、幻覚をみせる)を放つ。レックスはG・Mが花山と戦っていた時に放った幻術を花山が叫んでかき消しているのを思い出し、耳を塞いで叫んだ。これによりG・Mの幻術はかき消され、レックスはすかさずG・Mにパンチを放つ。なんとかガードしたG・Mだが、レックスの強さに驚きが隠せない。G・Mは自分が崇拝している地上最強の生物と言われる範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)の息子、ジャック・ハンマー(ドーピングや骨延長術など身体を改造して強さを追求している怪力戦士)がレックスであると確信する。実際にはレックスはジャック・ハンマーではなく、花山などに笑われてしまう。

徐々にレックスが優勢で進む戦いであったが、G・Mが本来のパワーを押さえているホルモン剤の投与(男性ホルモンの過剰分泌による筋肉の肥大で内臓が圧迫されて死に至るのを女性ホルモン投与で防いでいる)を止めることで本気を出して戦う事になる。G・Mの戦闘力は格段にあがり、レックスの体を破壊していく。レックスの鼻はちぎられて両腕は骨折して骨が体外に露出している。レックスはそれでも攻撃の手を緩めずに戦い続け、偶然レックスの腕の骨がG・Mの腹部に刺さる。骨が刺さったG・Mの動きは鈍り、レックスに脚を捕まれて地面に叩きつけられる。さらにレックスのパンチ連打でG・Mは地面にめり込んでいき、動けなくなるまでレックスの攻撃をくらう。G・Mが戦闘不能になりギブアップしたことでレックスの勝利に終わった。花山はレックスが勝利する姿を見届けてレックスを称えた。

登倉竜士/レックスの関連人物・キャラクター

花山薫(はなやま かおる)

『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』の主人公で、ヤクザ団体藤木組傘下の花山組2代目組長。登倉竜士(レックス)の痛風の痛みを相殺する攻撃力を持ち、レックスを痛みの辛さから解放した人物。レックスは花山を慕っており、花山の命を狙った敵対組織には1人でも戦いを挑むほどレックスにとって花山は大切な数少ない友人である。

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ナットー・L・ネルーニョ

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