翼くんはあかぬけたいのに(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『翼くんはあかぬけたいのに』とは、小花オトが描くラブコメ漫画。2015年より、小学館のマンガ雑誌アプリ『MangaONE』およびウェブコミック配信サイト『裏サンデー』で連載している。主人公の速水翼は高校入学の為に上京し、美男美女の住むオシャレなシェアハウスで新生活を始める。田舎から出てきた翼は流行りに疎く、服装センスも壊滅的に悪い。そんな翼とキャラの濃い住人たちが繰り広げるドタバタギャグと恋愛模様を描く。
『翼くんはあかぬけたいのに』の概要
『翼くんはあかぬけたいのに』は小花オトが描くラブコメ漫画。2015年より小学館のマンガ雑誌アプリ『MangaONE』およびウェブコミック配信サイト『裏サンデー』で連載している。
本作は『ルームメイトはあかぬけない』というタイトルで『ビッグコミックスピリッツ増刊ヒバナ』の新人賞を受賞し連載開始となった。この作品はコミックス1巻にEP0として収録された。
『ビッグコミックスピリッツ増刊ヒバナ』が終刊してからは、小学館のマンガ雑誌アプリ『MangaONE』およびウェブコミック配信サイト『裏サンデー』での連載に移行した。
主人公の速水翼(はやみつばさ)は高校入学の為に上京し、美男美女の住むオシャレなシェアハウスで新生活を始める。
田舎から出てきた翼は流行りに疎く、服装センスも壊滅的に悪い。
そんな翼とシェアハウスの住人、赤木健二(あかぎけんじ)、姫野詩世(ひめのしよ)、兎崎隼人(うさきはやと)、恋塚桃子(こいつかももこ)らが繰り広げるドタバタギャグと恋愛模様を描く。
基本はギャグ漫画だが恋愛ものの要素も含まれており、爆笑必至のギャグと登場人物たちの甘酸っぱい恋愛模様が楽しめる作品。
『翼くんはあかぬけたいのに』のあらすじ・ストーリー
翼と桃子の入居
主人公の速水翼(はやみつばさ)は高校入学の為に上京し、美男美女の住むオシャレなシェアハウスで新生活を始める。
田舎から出てきた翼は流行りに疎く、服装センスも壊滅的に悪い。そんな翼とシェアハウスの住人、赤木健二(あかぎけんじ)、姫野詩世(ひめのしよ)、兎崎隼人(うさきはやと)、恋塚桃子(こいつかももこ)の賑やかで楽しい日常がはじまる。
翼は都会のオシャレ度に怖気づき、シェアハウスがある表参道を歩くだけでも精一杯。
一方、同じ日に入居してきた桃子は学校でもシェアハウスでも自由奔放に生活していた。
二人は、都会慣れしたシェアハウスの大人たちに世話を焼かれながら、だんだんと自分の居場所を確立していく。
ある日、桃子の親友で「マナティー」と呼ばれている倉持愛奈(くらもちまな)が翼に一目ぼれしてしまう。自分の想いを伝えるため、彼女は度々シェアハウスに遊びに来るようになるのだった。
愛奈の猛烈アタック
翼に恋する愛奈の猛アタックが始まる。
病気だと聞きつけて看病しに来てみたり、シェアハウスの住人たちとの旅行に同行して行く先々で翼にアタックするものの、愛奈のポンコツ度合いに彼の鈍感さも手伝ってなかなか想いが伝わらない。
それでも諦めることなく奮闘を重ね、少しづつ翼の気を引いていく愛奈。
「EPSODE35」にてゲリラ豪雨に見舞われた翼と愛奈は、まだ誰も帰宅していないシェアハウスに二人きりになってしまう。雑談をするなかで、翼が愛奈の女優としての演技力を褒めたところ、彼女は「このドキドキは演技じゃない」と言って翼に迫る。あまりに真剣な愛奈の表情を見て、翼はやっと愛奈の気持ちに気づき始める。
これを機に愛奈から迫るばかりではなく、翼も愛奈と「もっと仲良くなりたい」という気持ちを持ち始めるようになった。
オトナの恋愛模様
愛奈と翼だけでなく、詩世と隼人にも恋愛の兆しが芽生える。
最初は「恋愛テク勝負」という名目で始まった遊びのようなものだったが、互いに本気のテクを駆使してデートを重ねていった。その度少しずつ相手に惹かれてき、いつしか本当の恋愛に発展する。
隼人は「詩世と恋愛に発展することでシェアハウスでの家族のような楽しさを失ってしまうかもしれない。彼女はそれを望まないかもしれない」という悩みもあり、一時は引っ越すことまで考えていた。彼の引っ越しを察したことで落ち込む詩世を見て「シェアハウスでの生活も、詩世も手に入れる」と覚悟した隼人は引っ越しを取り消し、詩世と同じ部屋で生活を始めることとなる。
健二は「子供の前でいちゃつかないこと」というルールを新設し、二人の同室での生活を許すのだった。
紆余曲折を経て恋人同士となった二人は、シェアハウスでの新しい生活を始めた。
それぞれの恋模様
一方、翼と桃子のクラスメイトである雀堂京市(じゃくどうきょういち)もまた、桃子へ恋をしていた。
しかし京市は恋愛に不慣れな為、校庭にいる桃子に屋上からしゃべりかけて思いを伝えようとするなど、ポンコツさを発揮してしまう。当たり前のように桃子には気づいてもらえず、むしろ彼女は自分を子供のように扱う健二に対して、「自分を見てドキドキしてほしい」と思うようになっていた。桃子は自分の気持ちの正体が判然としないまま、相変わらず健二に子ども扱いを受け続けてしまう。
一方、京市は自分の桃子に対する恋心をしっかりと自覚し、全力で彼女に恋することを決意するのだった。
『翼くんはあかぬけたいのに』の登場人物・キャラクター
シェアハウスの住人達
速水翼(はやみ つばさ)
本作の主人公。
長野県出身で、高校入学の為に上京してきた。
友人らに「立派なシティーボーイになって帰ってくる」と約束して田舎を出てきており、オシャレになろうと模索するもなれない用語や文化に打ちのめされることが殆ど。
それに加え美的センスが壊滅的に悪い為、放っておくとダサさを集結させたような服装を選んでしまう。
初登場時は胸まで上げたズボンとサスペンダー、ズボンを中にしまい込んだハイソックスとボロボロになった毛糸の帽子におにぎりを形どったリュックサックで登場し、ルームメイト達を困惑させた。
本作において翼のダサい服装や行動言動はギャグの肝であり、話数が進むにつれてダサさはエスカレートしていく。
よく見ると実は美少年であり、運動もそこそこに出来る優等生である為、スペック自体は悪くない。
6月27日生まれの蟹座で、A型。16歳。
恋塚桃子(こいづか ももこ)
翼のルームメイト。たまたま翼と同じ日に入居しており、出身も翼と同じ長野県。「〜ダス」という語尾で喋る、天然ボケの少女である。
登場時は、翼と同じく田舎から出てきて奇想天外な格好をしている、というキャラづけだった。
「夢カワイイ系」に属する雑貨を好み、集めている。
翼と違って自分のセンスを貫いている為、オシャレに怖気付いた翼を守っている姿がしばしば描かれている。
格闘技やデコピンの威力がやたら強く、運動も得意としているが、泳ぎだけは苦手。
ルームメイトであり、やたら面倒を見てくれる健二を好いているがそこに恋心があるかは本人にも解っていない。
天真爛漫な性格で、人懐こく明るい為、友人がたくさんいる。マナティーとは親友。
2月10日生まれのみずがめ座でAB型。16歳。
赤木健二(あかぎ けんじ)
翼のルームメイト。表参道で「cafe シェ・ソワ」を経営している男性。
カフェを開く以前は、ヴィジュアル系バンドのヴォーカルとして活動していた。バンドよりも料理を作るほうが楽しくなってしまい、バンドをクビにされた。
ヴィジュアル系だった名残で、カフェで提供する料理のネーミングが「血肉が降りそそぐ金の皿※ストロベリーパイ※」といった、ヴィジュアル系または厨二系に寄ってしまう癖がある。
さゆりなどのカフェ従業員からは、読み上げ辛いと大変不評で度々苦情が上がっているが、健二自身もこの独特のネーミングが好きなので、一向に改善されない。
私生活ではメガネを掛けて家事をしている姿がよく見られ、翼と桃子のことを自分の子供のように接し、可愛がっている。
特に桃子に関しては飛び抜けて過保護で、ジャッキーと桃子が仲良くしているのを快く思っていない。
ギックリ腰になりやすいのと腹回りが出てきてしまったのが悩みの種。
5月8日生まれのおうし座でO型。29歳。
姫野詩世(ひめの しよ)
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目次 - Contents
- 『翼くんはあかぬけたいのに』の概要
- 『翼くんはあかぬけたいのに』のあらすじ・ストーリー
- 翼と桃子の入居
- 愛奈の猛烈アタック
- オトナの恋愛模様
- それぞれの恋模様
- 『翼くんはあかぬけたいのに』の登場人物・キャラクター
- シェアハウスの住人達
- 速水翼(はやみ つばさ)
- 恋塚桃子(こいづか ももこ)
- 赤木健二(あかぎ けんじ)
- 姫野詩世(ひめの しよ)
- 兎崎隼人(うさき はやと)
- 翼の同級生たち
- 倉持愛奈(くらもち まな)
- 雀堂京市(じゃくどう きょういち)
- 前田春輝(まえだ はるき)
- 後藤孝介(ごとう こうすけ)
- アネラ・マホエ/モモナ
- 園田夏来(そのだ なつき)
- 萩原寧音(はぎわら ねね)
- ルームメイトの交友関係
- 小早川さゆり(こばやかわ さゆり)
- 高橋大吾(たかはし だいご)
- 白鐘璃恩(しろがね りおん)
- 『翼くんはあかぬけたいのに』の用語
- シェアハウスのルール
- シェアハウス
- cafe シェ・ソワ
- CAFE CELLS
- カヌレ
- 『翼くんはあかぬけたいのに』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 倉持愛奈「利用するの。奇跡だってなんだって」
- 姫野詩世「で?あなたは着たいの?着たくないの?」
- 兎崎春子「ちゃんと居場所を手に入れたんだね…」
- 『翼くんはあかぬけたいのに』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 単行本1巻が出るまでに2年かかってしまった
- 作者は映画好きで漫画内にも映画ネタがいっぱい
- ホラー回はガチ目に怖い