スケバン刑事(和田慎二)のネタバレ解説・考察まとめ

『スケバン刑事』とは、和田慎二によって描かれたアクション少女漫画。1976年から1982年まで白泉社『花とゆめ』にて連載された。1985年には実写ドラマ化して人気を博し、累計発行部数は2000万部を超えている。スケバン麻宮サキは、死刑囚である母親の死刑執行停止を条件に、学生刑事としてある事件を解決する。その活躍を機に、その後も探偵の神恭一郎らと共に様々な事件に立ち向かうことになるが、次第にスケールアップした物語が展開していく。

本作『スケバン刑事』が生まれるきっかけとなったのは、読み切り『校舎は燃えているか!?』であった。この読み切りの打ち合わせで、学園アクションを考えているうちに出て来たのが学生刑事だった。これが読者に好評で、作者和田が設定を気に入ったことに加えて編集部に勧められて連載決定となる。一方で和田は、8巻のあとがきで「思い返せばしんどい作品でありました」と連載当時の辛さを述べている。

作者和田が激怒した実写ドラマ

1985年にフジテレビと東映の共同制作でテレビドラマ化される。有名な役者が抜擢されてドラマは人気を博し、シリーズ3まで続いた。主人公麻宮サキ役は斉藤由貴、南野陽子、浅香唯がそれぞれ演じた。しかし和田の意向がほとんど反映されず、「ただのスケバンが強い敵を倒すのが『スケバン刑事』の面白さだ。スーパーヒーローものがやりたければ他でやれ!」と激怒したという。そのため、それ以降はオファーが来ても断っていたが、和田が大ファンだった松浦亜弥が主役ならということで2006年に深作健太によって映画化された。

スピンオフ作品『スケバン刑事if』を出版

「もし『スケバン刑事』の麻宮サキと海槌麗巳が違った出会い方をしていたら?」というパラレルワールドを描いた『スケバン刑事if』が2004年に出版された。白泉社『メロディ』1998年10月号と1999年5月号に掲載された『スケバン刑事2nd-prelude-』と、メディアファクトリー『コミックフラッパー』2003年3月号と4月号の掲載分がまとめられている。

2022年に令和版『Re:スケバン刑事』としてリメイク

2022年4月14日に秋田書店より『Re:スケバン刑事』が発売された。和田慎二の原作を福井あしびが令和版に再構築しており、「原作超準拠の完全リメイク物語」と謳われている。他にも『スケバン刑事』新装版やスピンオフなどの全6冊が同時発売された。その他にも秋田書店『月刊プリンセス』で2021年3月号より『時をかけるスケバン刑事』、9月号より『スケバン刑事Pretend』という派生作品が連載されている。

『スケバン刑事』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):謝花義哲「絆 KIZUNA」

作詞 - ひろたたけし/作曲・編曲 - 高生隆嗣

Hiro44Smh6
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