ナットー・L・ネルーニョ(刃牙)とは【徹底解説・考察まとめ】

ナットー・L・ネルーニョとは『刃牙シリーズ』の外伝作品『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』に登場する暗殺者。グランドマスター(G・M)と呼ばれ、世界中に拠点を持つ秘密結社「N・O・Nカンパニー」の代表。ホルモンの分泌異常により手に入れた驚異的な身体機能と暗殺術が武器。地上最強の生物と呼ばれる範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)のクローンを作るために日本でヤクザとして活動し、クローンの材料として地下闘技場戦士のヤクザ花山薫(はなやま かおる)の血液に含まれる不死身の因子を手に入れようと画策する。

ナットー・L・ネルーニョの来歴・活躍

ナットー・L・ネルーニョの陰謀

アフリカの紛争地域で生まれ育ったナットー・L・ネルーニョ(G・M)は生まれつき男性ホルモンの分泌が異常に多い事により筋肉が過度に肥大する体質で、内臓が強く圧迫されて死亡する危険性があり、女性ホルモンの投与をし続けなければならない体である。しかし、異常な筋発達により人間離れした戦闘力も同時に手に入れており、徐々に自分の手下を増やしていった。紛争地域の中で自分の組織を大きくしていき、秘密結社N・O・Nカンパニーを結成。N・O・Nカンパニーは世界中に組織を広げ、日本の警察にもN・O・Nカンパニーの人材が所属している。

G・Mは地上最強の生物と恐れられている範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)を崇拝しており、範馬勇次郎のクローンを生み出す事で世界征服をする計画が進められていた。しかし、現状範馬勇次郎のクローンの材料として所有しているのは髪の毛1本のみで、クローン生成に成功しても生存率が15%とかなり低く、完成に28年ほどの年月も必要となる状況であった。G・Mは範馬勇次郎のクローン作成の研究の一部として、地下闘技場戦士で藤木組傘下花山組2代目組長の花山薫が持つとされている「不死身の因子」を血液から手に入れる為に花山薫の襲撃を企み、日本に滞在していた。

日本ではヤクザ組織の源王会の8代目組長として活動している。先代(7代目)組長の時代の源王会は日本ヤクザの一本化という大義名分を背に勢力拡大を図り、藤木組が立ちはだかって抗争が繰り広げられ、源王会7代目組長は藤木組傘下の花山組の組長であった花山薫の父親、花山景三(はなやま けいぞう)に殺害され、藤木組の勝利に終わっている。源王会の8代目組長を襲名したG・Mであったが、藤木組はG・Mの事を小柄な女性のような立ち振る舞いをする人物としか認識しておらず、全く危険視していなかった。

花山薫を狙うナットー・L・ネルーニョ

隠しカメラで花山薫を視察しているナットー・L・ネルーニョ(中央)

藤木組傘下花山組先代組長花山景三(はなやま けいぞう)の7回忌が行われている時、宅配員に変装したナットー・L・ネルーニョ(G・M)の手下の胸ポケットに隠しカメラを忍ばせて花山薫を視察していた。後日、G・Mの舎弟が花山を銃撃するがダメージを与える事ができず、花山に街中で追いかけまわされ、危うく捕まるところであった。G・Mはその様子を監視カメラで偵察していた。

ナットー・L・ネルーニョVS源王会

花山薫の監視を続けるナットー・L・ネルーニョ(G・M)だが、藤木組陣営はすでに監視されている事を察知しており、源王会の動きを見守っている状況であった。G・Mの手下による花山の暗殺が失敗したころ、G・Mを組長として認めていない源王会組員はクーデターを起こし、毒殺しようとするが失敗。大勢の源王会組員が銃を所持してG・Mを囲んで追い詰めて殺害しようとするが、G・Mの幻術により組員はG・Mが巨人化したような幻覚を見せられ、動けなくなったところで全員殺害された。クーデターから始まったG・Mと源王会の戦いは一般人の死者が出るほどの大きなものとなった。

ナットー・L・ネルーニョVS花山薫

花山薫(左)を銃撃により倒して立ち去るナットー・L・ネルーニョ(右)

ナットー・L・ネルーニョ(G・M)を排除すべく、藤木組若頭の清水次郎(しみず じろう)はG・Mの暗殺を依頼しに暗殺のエキスパートであるマスター国松(くにまつ)の道場を訪れる。しかし、マスター国松はG・Mの部下であった事が明かされ、清水はその場で銃殺された。そのころ、花山薫が喫茶店にいるとG・Mが現れて早速花山は立ち上がって臨戦態勢になる。G・Mは花山が一般人を巻き込むことに躊躇している為全力が出せない状況にあると指摘し、自分が有利であると主張する。花山は大きく振り被ってG・Mを殴り突き飛ばすが、やはり全力で殴ることができずG・Mのダメージは少ない。G・Mは花山に幻術をかけて5年前に亡くなった花山の母親の幻覚を見せる。花山は母親の幻覚に気を取られ、G・Mの姿は見えていない。そこに花山の母親の幻覚の動きに合わせたG・Mの攻撃が直撃する。何度か攻撃を受けた花山は怒り、激しく叫ぶことで幻術をかき消し、G・Mに渾身のパンチをくらわして地面に叩きつける。地面にめり込んだG・Mにパンチを続ける花山だがG・Mは躱して逃げ回る。必死で追いかける花山だがG・Mの足が速くなかなか追いつけない。G・Mは立ち止まり、一般人を花山の目の前で殺害していく。2人殺害した後に子供も捕まえて殺害しようとして花山を脅す。花山は少年を人質にしたG・Mに対し「やってみろ」と凄む。G・Mは花山の威圧感が強まった事に気付き、子供を解放して、手を挙げて合図を出す。すると監視カメラで花山を追跡していた狙撃手達は一斉に花山を射撃する。何発もの銃撃を受けた花山は最後にN・O・Nカンパニーの幹部であるマスタージハドによる頭部への射撃をくらって倒れた。G・Mの部下は花山を回収しに来たが、すでに花山は花山の友人である巨人戦士レックスに運び去られた後であり、現場にいたG・Mの部下達は全員レックスに倒されていた。

ナットー・L・ネルーニョVSレックス

病院から向けだした花山薫(左)が見守る中、レックス(右)と戦うナットー・L・ネルーニョ(中央)

レックスは銃撃を受けて倒れた花山薫を隠れて見ており、自分が痛風の治療を受けている病院に運ぶ。レックスは花山を医師に任せ、そのまま花山の敵討ちをするためにナットー・L・ネルーニョ(G・M)を探しにいった。

空港でG・Mを見つけたレックスは戦いを挑み、G・Mは一目見てレックスの強さに気付く。部下を退避させようとしたG・Mだが、レックスは部下であっても1人も逃がさないと言って、足元のコンクリートを握ることで砕いて破片を投げつける。レックスはG・Mを侮辱して苛立たせる。そこに病院から脱走してマスタージハドを倒してから駆けつけた花山がG・Mの前に現れ、戦闘開始の合図としてわざと眼鏡を落とす。レックスは花山の戦闘開始の合図を理解できず、眼鏡が落ちる前にキャッチしてしまう。G・Mに馬鹿にされたレックスはさらにG・Mの容姿、立ち振る舞いを侮辱してG・Mを怒らせる。

G・Mはレックスに殴りかかって突き飛ばすが、レックスにダメージはなく、軽く立ち上がってしまう。今度はレックスから攻撃を仕掛けるが、G・Mは素早い動きで躱しながらレックスに打撃を加え続ける。レックスは徐々にG・Mの速い動きに対応し始めて、G・Mのパンチを掌でガードしてみせた。G・Mは予想以上のレックスの強さを認めて褒めるが、レックスは聞いておらず花山に話しかけてはしゃいでいる。レックスの侮辱するような態度にG・Mは怒り、レックスに幻術を仕掛けて殺害しようとする。しかし、レックスは以前花山が叫ぶ事で幻術をかき消していた事を思い出し、耳を塞ぎながら叫んで幻術をかき消した。G・Mはレックスの強さに驚き、レックスは範馬勇次郎の息子のジャック・ハンマー(ドーピングや骨延長術などで大きくなった体で戦う地下闘技場戦士)だと確信する。しかし、レックスはジャック・ハンマーではなく、花山などに勘違いと指摘される。

よりレックスの強さの謎が不安になってきたG・Mは女性ホルモンの投与で抑制されていた力を解放して戦う。本気を出したG・Mの攻撃はレックスの体を破壊していき、レックスの腕の骨は折れてむき出しになるなど通常なら戦闘不能となる程に破壊されていく。レックスは折れた腕でも全く動きが衰えず、殴り合いの途中でレックスの折れた腕の骨がG・Mに刺さり、ついに形勢が逆転する。動きが鈍ったG・Mの足を掴んだレックスは地面に強く叩きつけ、さらに何度も殴り続けてG・Mを地面にめり込ませる。G・Mは動けなくなりギブアップし、レックスが勝利した。

ナットー・Lネルーニョの関連人物・キャラクター

花山薫(はなやま かおる)

『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』の主人公で、藤木組傘下花山組2代目組長。大柄で頑丈な体を持ち、生まれ持った怪力を武器に素手で戦う事にこだわりを持っている。ナットー・L・ネルーニョ(G・M)の研究の素材として花山の血液が必要となり、花山は命を狙われる事になる。G・Mとの戦いで銃撃を受けて瀕死になるが、緊急手術で一命を取り留め、G・Mとレックスの戦いを見届けた。

renote.net

レックス

本名は登倉竜士(とくら りゅうじ)という17歳の巨漢の男。持病の痛風による痛みを感じると周囲の人や物を破壊して痛みを相殺しようとする。痛風治療として人体実験を受けた過去があり、人間離れしたパワーとタフネスを有する。花山の攻撃の痛みが痛風の痛みを忘れさせてくれた出来事をきっかけに花山を慕うようになる。花山が重傷を負う原因となったナットー・L・ネルーニョに敵討ちに向かい勝利する。

範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)

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