モナーク/Monark(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『モナーク/Monark』とは、フリューから発売されたジュブナイルRPGである。対応機種はPlayStation 4・PlayStation 5・Nintendo Switch・Windows(Steam)。
異変の起きた学園を探索する「探索パート」、異界で悪魔との戦う「戦闘パート」に分かれている。また世界観は、一般的なジュブナイルRPGの明るい雰囲気とは違い、かなり暗く重いシリアスな雰囲気で、ホラーゲームのような仕掛けや謎解きなどが多い。
累計売上は5万本を突破。

全ての可能性を試し、失敗に終わってしまった主人公の前にカケルが現れる。カケルは「これで最後だ」と言い、主人公たち、真生徒会のメンバーを千代が死亡する前の時間に巻き戻しを行う。そして「魂に刻まれた思い出は消えない」とカケルは言い残し、主人公の前から姿を消す。主人公は虚飾の権能を使い、自分自身が持つ記憶を真生徒会のメンバーや関わってきた全てに共有する。これから起こる出来事を全て知った真生徒会は、理不尽な世界を変えるため「神と呼ばれる存在」に会う手がかりを模索する。そして偶然「クロムウェルの書記」と記されたメモを発見する。そこには神に会うには「門」に到達する必要があると記され、「門」へのサインを探せと記されていた。真生徒会は、このサインを発見し、「門」がある異界に侵入する。

無事、「門」のある異界に到着した真生徒会だったが、そこには憂鬱の契約者「神宮 優悟」こと「ヒューゴ・クロムウェル」とソラ、ヨルが待ち構えていた。ヒューゴは、自分が神に会い、「本物の神宮ソラ」を生き返らせるために、「門」より先に進むことを妨害する。何とか3人を撃破することに成功した真生徒会だったが、ヨルの力が弱まったことで、主人公の存在を維持できなくなってしまう。そして主人公が「虚飾の契約者」ではなく「虚飾のモナークのまがい物」であることがヒューゴから告げられる。今にも消えそうな主人公に絶望する真生徒会。そんなメンバーにバニタスは「全員で主人公と契約してイデアを作れば助けられる」と言う。真生徒会の全員と契約した主人公は、なんとか一命を取り留める。

空虚ノ章「虚飾飾ル自我」

ラスボス「ヨグ=ソトース」

ヒューゴとの激闘を終え、主人公も一命を取り留めた真生徒会はいよいよ「門」をくぐる。「門」の先は真っ暗な暗闇で、辺りには何もない。困惑する真生徒会の前にバニタスが現れる。バニタス自身が「神」で、悪魔を産み落とした存在だと告げる。そして「自分に戦いで勝てれば、願いを1つ叶える」と告げ、戦闘になる。真生徒会は神「ヨグ=ソトース」を迎え討ち、これを撃破。神に力を示す。そして真生徒会は、神を打ち倒した報酬として「主人公を人間にすること」を願い、主人公は人間になることが出来たのだった。

『モナーク/Monark』のゲームシステム

大きく分けると、霧に覆われた校内を探索する「探索パート」、異界に行き悪魔と戦闘をする「戦闘パート」の2つに分かれている。
また本作の特徴として、戦闘で使われるモノとはまた別のステータス「欲求(エゴ)」を決めるための「エゴ診断」が存在する。

探索

学園内を探索中に、霧で異常化した生徒(奥)に襲われそうになる主人公(手前)

人を狂わせる謎の霧が蔓延する校内を、契約者の力の源である「イデア」のある異界へ行くための着信を発見するべく探索する。霧により発狂した生徒から逃げ、道を塞いでいるギミックを解くためのヒントを探すなどホラーゲームのようなテイストが感じられる。各章1つずつ施設が割り振られており、章をクリアするごとにその施設の霧は晴れるため、契約者を倒し、霧を晴らしてから再度探索することも可能。

戦闘

異界での悪魔との戦闘風景

探索で見つけた着信から異界に行くか、バニタスの近くで特定の番号を入力することで行える。最大6人のターン制のフリームーブコマンドバトルとなっている。各キャラの行動範囲内を自由に移動させることができる。
距離や障害物といった要素があるため「距離を取って攻撃範囲外から攻撃する」や「障害物に身を隠して敵の攻撃をやり過ごす」といった行動を取ることも可能。

共感

主人公が唯一使用することができる権能で、範囲内にいる全キャラクターとリンクし、リンクした者同士で一部の能力・状態異常・バフ・デバフなどを共有する。通常では使うことのできない能力を使用できるようになるため戦略の幅が非常に広がる。しかし状態異常やデバフなどマイナス効果も共有してしまうため、闇雲に使用することは出来ない。

技能と権能

一般的なRPGで技やアビリティに該当するもの。キャラクターが独自に有している能力で、技能はキャラクターの身体能力に依存し、HPを消費するモノが多い。権能はモナークとの契約によって得た力であるため、発狂度(MAD)が上昇するが、技能より強力な効果を持つことが多い。

発狂と覚醒

発狂覚醒技を撃つ主人公

各操作キャラクターごとに発狂度(MAD)と覚醒度(AWAKE)という数値が存在している。覚醒度は人間のキャラクターにしか存在せず、眷属には存在しない。
発狂度は、権能の使用や再行動の対象になるなどで上昇し、発狂度が100%になると「発狂状態」となってしまう。発狂状態になると行動指示を出すことができず敵味方関係なく攻撃し、ターン経過で発狂崩壊(自爆)をしていまい、戦闘不能になってしまうため、発狂度をコントロールすることが戦闘クリアの鍵になってくる。
また覚醒度は、コマンド「決意」を選択するか敵から攻撃を受けるなどで上昇し、覚醒度が100%になると3ターンの間「覚醒状態」となり、全ステータスが上昇する。能力使用のコストがなくなり、覚醒状態でないと使えない「覚醒技(必殺技)」も使用できるようになるため、人間のキャラクターでは積極的に狙うと攻略がスムーズになる。
そして主人公の権能「共感」を利用し、発狂状態の味方と覚醒状態の味方を繋げることで「発狂覚醒状態」にすることが可能で、覚醒状態よりも更にステータスが上昇し、発狂覚醒状態でしか使用できない「発狂覚醒技(超必殺技)」が使えるようになる。

エゴ診断

エゴ(ステータス)を上げるための「エゴ診断」

ストーリーの進行に合わせて出題されるものと探索中に生徒から出題されるものがある。解答よって上昇するエゴや上昇する数値が変化する。上昇するパラメータはキリスト教の「七つの大罪」をベースとして7つ存在する。
また、エゴの数値により扱える眷属の種類や獲得できるオルタエゴが変化するため、非常に重要なシステムとなっている。

眷属

主人公が使役する「眷属」

4-desip9
4-desip9
@4-desip9

目次 - Contents