レーサーミニ四駆 ジャパンカップ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』は1989年8月にファミリーコンピュータ向けに発売されたゲームだ。ミニ四駆を題材にしたボードゲームで、特にミニ四駆が好きな人たちから爆発的な人気を得た。ミニ四駆の1次ブームと言われている1988年頃から改造パーツは豊富に発売されていて、自分なりの改造を施してレース勝負をするのが流行した。それを体感できるゲームとして楽しまれた。
ゲームはボードゲームパートで得たパーツでミニ四駆をチューニングし、レースパートで1位を目指すのを目的としている。
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』の概要
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』は1989年8月25日にファミリーコンピュータ向けに発売されたゲームだ。プレイヤーは4人の主人公から1人を選び、ボードゲーム形式のマップを移動しお金を貯めてミニ四駆のパーツを集めて改造する。ターンが経過するとレース大会が開催され、そこで勝利を重ねてポイントを集めていくと、ジャパンカップへ出場することができる。そこで優勝することがこのゲームの最終目的である。ゲーム内イベントはコミカルなものが多く、たとえレースパートで勝てなくとも楽しめる内容になっている。
ルーレット形式でボードゲームパートを進めていくのだが、目押しが可能となっていて、ある程度は自分の好きなマスにとまることができる。ボードゲームパートでは「いなか」と「シティー」が存在していて、電車マスにとまることで移動が可能。「いなか」ではお金が貯まるイベントが多く発生し、ミニ四駆のパーツはほとんど入手することはできない。十分にお金を貯めてから「シティー」へ移動し、ミニ四駆のパーツを手に入れていく。レトロゲームにありがちだが、パーツのパラメータ値などの説明がゲーム内ではほとんどなく、組み合わせを試していく楽しさがある。
レースパートではほぼミニ四駆のマシンとパーツの組み合わせで勝敗が決するため、レースが始まってしまえばプレイヤーが干渉できる部分はない。そのため、レースに勝てる、最適なパーツの組み合わせを探していくのが魅力の1つ。攻略サイトなどで最適セッティングを知ってしまうと途端に面白みがなくなるのが欠点。
このミニ四駆のチューニングとレースパートの存在が、他のボードゲームとの差別化点でもある。
本作が発売した当時は小学生を中心にミニ四駆が爆発的に人気だったこともあり、「ミニ四駆ファンの人は絶対に買いだ」などと好評を得た。一方で『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では40点満点中合計20点と、ゲームとしての評価は伸び悩んだ。
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のあらすじ・ストーリー
このゲームにはジャパンカップで優勝するという目的はあるが、主人公に対するストーリーなどはなく、個性ある主人公たちがレースを勝ち上がっていく姿を体感するというものである。
ボードゲームパートでミニ四駆のパーツを入手し、ミニ四駆を改造していく。レースパートではドラゴンウェーブから始まり、クラッシュレスリング、スピードフラッパー、グレートコンバットといったレースに挑む。大会で上位に入ると順位に応じてポイントが獲得でき、ポイントを一定数以上貯めることができた場合にジャパンカップに出場することができる。ジャパンカップで優勝するのが最終目標となっている。
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のゲームシステム
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』はミニ四駆のレース大会に出場し、上位に入ることでポイントを獲得できる。このポイントを一定数以上貯め、ジャパンカップで優勝を目指すのが最終目的となっている。
そのためにボードゲームパートでミニ四駆のパーツを購入し、自分のミニ四駆を改造していく。ボードゲームパート内では「いなか」と「シティー」に分かれていて「いなか」では主にお金(G)を貯めることができる。
Gが貯まったらシティーに移動し、それぞれの店のマスに止まりパーツを購入、改造するという流れが基本となる。
ボードゲームパートで一定のターンが経過するとレース大会が開催されるので出場する。これに勝利して、ポイントを稼ぐのだ。
これを繰り返していくと、最終目標であるジャパンカップに出場することができる。
ジャパンカップで優勝すると事実上のエンディングとなる。
ボードゲームパート
『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のボードゲームパートは正方形マップの中に小さな正方形マップがある全体となっている。外周がいなかマップ、内周がシティーマップとなっている。
いなかとシティーを移動できるのはマップ内の電車マスのみ。
いなかでは主に所持金を増やすためのイベントが多くなっていて、売却できるアイテムをもらえたり、所持金に影響を与えるマスが多くなっている。一方でミニ四駆のパーツを入手できる場所はほとんどない。
シティーではミニ四駆のパーツショップが多くあり、改造部位にそったショップがラインナップされている。
出現するキャラクターはいなか、シティーそれぞれコミカルなキャラクターが多く、イベントとして楽しめるようになっている。
移動はルーレットで進み、1ターン(ゲーム内では1日と表記されている)につき最大6枚の移動が可能。
ルーレットはある程度見極めて目押しすることが可能となっている。
レースパート
ボードゲームパートでゲームスタート時に設定したターン数(日数)が経過するとレース大会が開催される。
数種類のレースコースがあり、それぞれ自分のカスタマイズしたミニ四駆で出場する。
レースの種類には、草レース、ドラゴンウェーブ、クラッシュレスリング、スピードフラッパー、グレートコンバット、ジャパンカップといった種類があり、ドラゴンウェーブからジャパンカップまでのコースは全て現実にタミヤの公式レースで使われたことがある。
レースはプレイヤーが操作することはなく、事前に組み合わせたパーツの相性で速さなどが決まる。
組み合わせが割るとまず勝てないので、ここで最適の組み合わせを見つけることがゲーム攻略のカギとなる。
これらのレースで一定数ポイントを稼ぐことで最終目標であるジャパンカップに出場することができる。
草レース
ボードゲームパートでほかのプレイヤーキャラがいるマスに停止するとイベント発生となる。大会ではない。
コースはレーンのない直線で、直線をどっちが速く走行させられるかを競う単純なイベント。
ドラゴンウェーブ
ほぼ直線のコースとなっているが、途中でカーブが連続する。
スピードが出すぎているとコースアウトする可能性がある。
クラッシュレスリング
ほぼ正方形に近い8の字のリング内を2台でぶつかり合い、先にコース外へ相手のミニ四駆を吹き飛ばした方が勝利となる特殊なレース。タイムを競うレースではない。
スピードフラッパー
直線のコースに見えるがスタートしてすぐにスロープがある。その先のヘアピンカーブを曲がりスタート地点へ最初に戻ったミニ四駆の勝利となる。スピードをつけすぎるとスロープやヘアピンカーブでコースアウトしてしまう。
グレートコンバット
様々な障害物がある、レーンの無い直線コースとなっていて運要素が強く絡んでくる。ゴール付近には地雷が配置されていて、ぶつかると強制的にコースアウトとなってしまう。
このレースが終了するとすぐにジャパンカップが開催されるので、出場圏内にいる場合はジャパンカップ用の改造をしておく必要がある。
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目次 - Contents
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』の概要
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のあらすじ・ストーリー
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のゲームシステム
- ボードゲームパート
- レースパート
- 草レース
- ドラゴンウェーブ
- クラッシュレスリング
- スピードフラッパー
- グレートコンバット
- ジャパンカップ
- バイオリズムによる変化
- ミニ四駆・パーツ
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラ
- フランコ
- ミナコ
- カマコ
- ハカセ
- お助け・お邪魔キャラ
- プレイヤーキャラの母親
- プレイヤーキャラのおばあちゃん
- 女神
- 大黒
- 子泣きじじい
- ボンビー
- セールスマン
- ヤクザ
- 忍者
- 爆弾魔
- こうた
- タミヤ関係者
- 前ちゃん
- ミニ四ファイター
- メカニックマン
- その他
- 神様
- 犬のおまわりさん
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』のミニ四駆
- ゲーム開始時に選べる車種
- ホットショットJr.
- ブーメランJr.
- ホーネットJr.
- ビッグウィッグJr.
- フォックスJr.
- ファルコンJr.
- ショップで購入できる車種
- スーパードラゴンJr.
- サンダードラゴンJr.
- サンダーショットJr.
- スーパーセイバーJr.
- ファイヤードラゴンJr.
- アバンテJr.
- グラスホッパーIIJr.
- ライジングバード
- バンキッシュJr.
- スコーチャーJr.
- イベントでのみ入手できる車種
- エンペラー
- バーニングサン
- シューティングスター
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』の用語
- ミニ四駆
- バイオリズム
- SMILE
- 『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ミニ四駆・パーツは現実で販売されたもの
- レースコースはタミヤの公式レースで使用されたもの