カルメン・サンディエゴ(Netflix版アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『カルメン・サンディエゴ』とは、正義の怪盗カルメンが活躍する、Netflixで配信されているアニメシリーズである。主人公のカルメン・サンディエゴは幼い頃からV.I.L.E.(バイル)アカデミーと呼ばれる泥棒の養成所で生活していた。育ちの島を出てからはV.I.L.E.の悪事を暴くこと、そしてV.I.L.E.の壊滅を目的に泥棒として活動する。また、カルメンのサポートを行うプレイヤーやアイビーなどの仲間達も登場する。シーズン4に渡り、世界中をまわるため、世界地理をテーマにしている番組でもある。

普段はパソコンの向こう側からカルメンをサポートするプレイヤー。しかし、カルメンが養成学校にいたころから彼女をサポートしており、カルメンにとって古い友人の1人である。カルメンが彼に初めて会ったシーン。プレイヤーは「画面で見るよりもカルメンが大きい」と話している。

シーズン4の第4話のワンシーン。カルメンはV.I.L.Eの本拠地でグラハムを探すが、グラハムは泥棒として、クラックルとしてこれから生きていくことに決め、カルメンにもうV.I.L.Eに関わらないように忠告する。カルメンはグラハムとの仲を断つことに決め、本拠地を後にした。昔の友をなくしたカルメンは養成学校時代からのもう1人の友人・プレイヤーに会いに行く。プレイヤーは学校に通い始めたが、結局親の指示で自宅学習に戻ることになったと報告する。カルメンは友人を失ったことからショックを受けていたが、プレイヤーは「自分はこれからもカルメンと一緒だ」と伝える。今までは画面を通してでしか話したことがなかったカルメンとプレイヤーが、初めて生身で会ったにもかかわらず、昔からの友人であることを確認する感動的シーンである。

カルメン「正義のために闘って。2人が大好き」

カルメンがアイビーとザックの前からいなくなった2年後に、V.I.L.Eが再び動き出す。現場に駆け付けたA.C.M.E.のメンバーの中にはアイビー(奥)とザック(奥から2番目)の姿がある。正義のために闘うアイビーとザックの前にカルメン・サンディエゴが現れ、物語は幕を閉じる。

シーズン4第8話のラストシーン。シャドーから怪盗以外の新たな道を勧められカルメンは怪盗を辞めることになる。アイビーとザックが家を空けている間に、カルメンは手紙を残して姿を消した。手紙には「正義のために闘って。2人が大好き」の言葉と共にカルメンの名前が添えられていた。アイビーとザックは手紙のそばに置かれたA.C.M.E.のペンに気づく。この2年後、A.C.M.E.のメンバーとしてV.I.L.Eを追うアイビーとザックの前に赤いコートと帽子の怪盗が現れる。2人はV.I.L.Eを捕まえに現れたカルメン・サンディエゴの姿を見て微笑む。

長い間共に世界中を旅していたアイビー、ザックとカルメンの別れのシーン。アイビーもザックも正義感が強く、仲間思いの優しい心の持ち主である。作戦で失敗することも少なくないが、カルメンはそんな2人を気に入っていた。普段は感情を表に出さないカルメンが、はっきりと思いを伝えている。短い文の中にカルメンの思いがつまっていることが分かる。

『カルメン・サンディエゴ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作のカルメンは悪

前作アニメのカルメン。作画ももちろん違うが、ストーリーやキャラクターの設定も違う。

Netfliex版のカルメン・サンディエゴは悪の組織V.I.L.Eに対抗する正義の泥棒として物語が進んでいく。しかし、1985年から2015年までに発売されたゲーム『Where in the World Is Carmen Sandiego?』シリーズや1994年から放送された前作アニメ『Where on Earth Is Carmen Sandiego?』に登場するカルメンは全くの悪であるV.I.L.Eの首領として登場する。さらに、過去は探偵としてA.C.M.E.に所属していた。Netfliex版でカルメンと敵対している2つの組織は原作のカルメンに最も関わりのある組織であることが分かる。

インタラクティブ作品『運命のミッション』

選択肢が登場し、自分の選んだ先のストーリーをみることができる。

『カルメン・サンディエゴ』のNetfliex版には本編の他にも『運命のミッション』というインタラクティブ作品が存在する。この作品は、物語を進めるにあたって、視聴している人物がストーリーの先を決定することができる。そのため、選択によって物語は違うものが完成する。視聴者もカルメンの仲間として作戦を遂行できる楽しさを味わえる。

カルメン・サンディエゴ復活

カルメンが自分の過去と母親の情報を手に入れた後、アイビーとザックに手紙を残して姿をくらました。手紙には「正義のために戦うように」との内容が書かれていた。

シーズン4のラストエピソードでカルメンは自分の過去と母親の情報を全て知り、母親のいる孤児院へ向かう。アイビーとザックには「これからも正義のために戦ってほしい」という手紙を残し、行方をくらました。シャドーもV.I.L.Eにいたより前の元の自分に戻り、カルメン達の任務は完全に終わりを告げたと思われていた。しかし、それから2年後V.I.L.Eの連中が再び盗みを行うようになる。A.C.M.E.として活躍するチェイスとジュリア、アイビー、ザックの前に赤いコートと帽子の女性が現れ、V.I.L.Eを捕まえてその場から立ち去っていく。

目的が達成され、もう任務を行う必要がなくなったカルメン達はそれぞれの道に進むことになった。しかし、2年後再び動き出したV.I.L.Eのメンバーを捕まえるためにアイビーとザックはA.C.M.E.として活動し、カルメンは泥棒として新たに活動していることが判明している。泥棒を辞めたカルメンに、プレイヤーが「僕はいつでもここにいる」と話していることから、2年後のカルメンのサポートも彼が行っていることが容易に推測できる。

『カルメン・サンディエゴ』の主題歌・挿入歌

主題歌:Eusong Lee, Manddy Wyckens, Kevin Dart 「Theme Song」

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