超時空騎団サザンクロス(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『超時空騎団サザンクロス』とは、タツノコプロが製作し1984年4月15日から9月30日にかけて放映されたSFロボットアニメである。時は人類が宇宙に進出した遥か未来。テラフォーミングが進む惑星グロリエを舞台に、突如現れた謎の異星人「ゾル」と開拓惑星軍「サザンクロス軍」の戦い、そしてサザンクロス軍に所属する3人の女性軍人達の物語が描かれる。「女性が主人公のロボットアニメ」の先駆け的作品であり、独特な設定のゾル人や様々な謎、主人公側と異星人側の恋愛模様などが交錯していく。
本作の舞台。名前の由来は、フランス語で栄光を意味する「Glorie」から。
エリダヌス星系に位置する惑星。サイズは地球とほぼ同じで、大気成分も同様。海と陸地の比率は4対6。だが、自然環境は厳しく冬になると氷河が陸地の半分を覆う。恒星イプシロンの周囲を地球時間の単位で約73年で1周するため、地球と比べると季節の寒暖差はかなり激しい。グロリエ独特の植物や動物の生態系も生息しており、代表的なものが「生命の花」である。ゾル人と関連しているらしき遺跡が発見されている。
惑星リベルテ
プロキシマ・ケンタウリ恒星系に位置する惑星。名前の由来は、フランス語で自由を意味する「liberté」から。
21世紀末、核戦争などで環境汚染が進み地球への居住が厳しくなった人類は、火星や木星を経て太陽系外へ進出した。そこで、人類の新たな居住地として発見されて植民星として開拓される。
生命の花(いのちのはな)
本作の重要な鍵を握る植物。「プロト・ゾル」とも呼ばれており、ゾル人の紋章にも使用されている。ムジカの歌うゾルの歌にも「光り輝く花」として登場する。
第13話「トリプルミラー」で初登場、ドライブに出かけたジャンヌ、ボウイ、サイフリートによって郊外の遺跡に生息しているのを発見された。
見た目は朝顔に近く、1本の枝に3つの花が咲く独特な形状をしている。感情を抑制する作用を持ち、「バイオマス・エネルギー」という特殊なエネルギーを放出しゾル人はこの花のエネルギーを常に補給している。また花自体生きており、危機を察すると反応する。ゾル艦でも栽培されており、サイフリートはゾル艦にいた頃この花を見かけている。ゾル艦で栽培されている方は花が尽きつつあり、そのためエネルギー不足がゾル人内で深刻な問題になっている。
サザンクロス軍関連
サザンクロス軍(Army of the Southern Cross, ASC)
惑星グロリエの警備と守備を担う開拓惑星軍。最高総司令官はクロード・レオン。
「参謀本部」「軍事警察」の2つに分かれ、「参謀本部」はさらに実地部隊である「陸海局」「航空宇宙局」に分かれておりその下には戦略機甲隊をはじめとした分隊がある。軍事警察の下にはラーナが所属する憲兵隊がある。全部隊それぞれ「アーミング・ダブレット」というパワードスーツを装着している。
戦略機甲隊(せんりゃくきこうたい)
サザンクロス軍参謀本部陸海局に所属する軍隊。ジャンヌ達第15分隊メンバーの所属先。
第1分隊から第15分隊まであり、それぞれ約10名編成で構成されている。歩兵プラス戦車隊プラス空挺隊の役割を持つ装甲兵団。どのような戦況でも常に戦闘に備えることが求められているため、特定の作戦行動区域を持たない。必要に応じて、戦いの最前線に投入される。「フラッシュ・クラッパー」という小型バイクを所有している。主力メカは可変型戦闘機の「スパルタス」。
宇宙機甲隊(うちゅうきこうたい)
サザンクロス軍参謀本部航空宇宙局に所属する軍隊。マリー、デニス・ブラウンの所属先。
主な作戦行動範囲は宇宙空間だが、ゾル人との戦いが激化するにつれて大気圏での戦いも多くなった。隊の性格は戦略機甲隊と同様で、他部隊と連携して任務に当たる。宇宙機甲隊のアーミング・ダブレットは、他部隊と比べると気密性が高く、酸素ボンベを内蔵しているという特徴がある。そのため、宇宙空間内で救助を待つことができる。宇宙空間での戦闘がメインとなるため、兵士達は常に死と隣り合わせである。
主力メカは大型ロボットの「ローガン」、「オーロラン」。
憲兵隊(けんぺいたい)
サザンクロス軍参謀本部直属部隊。正式名称は「統合軍事警察(Grobal Military Police、略してGMP)」。ラーナの所属先。
サザンクロス軍全体の監視、兵士の犯罪や軍規違反、戦争で精神に異常をきたしやすい兵士の心理状態のチェックやサポート、捕虜や軍事犯罪者の担当などを担う。前線に出ないため、拳銃以外の火器は所有していない。主力メカは、内部にコンピューターを内蔵し軍規違反を判断する能力を有した「ガルム」。
アーミング・ダブレット(Arming doublet , A.D.)
サザンクロス軍が着用する動力付きのパワードスーツ。戦闘車両などに搭乗する際、必ず装着する。防御に適している。頭部に装着するマスクは、階級ごとに異なるという特徴がある。宇宙機甲隊は宇宙空間での活動がメインとなるため、宇宙空間でも活動できるよう酸素ボンベが内蔵されている。
名称は、15世紀から17世紀にかけて使用された男性向けのフェンシング胴着に由来する。
スパルタス(Spartas)
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目次 - Contents
- 『超時空騎団サザンクロス』の概要
- 『超時空騎団サザンクロス』のあらすじ・ストーリー
- お転婆軍人ジャンヌ
- 謎の異星人ゾル
- ジャンヌと謎の青年サイフリート
- ボウイとムジカの恋
- 『超時空騎団サザンクロス』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジャンヌ・フランセーズ
- マリー・アンジェル
- ラーナ・イザヴィア
- 戦略機甲隊第15分隊のメンバー
- ボウイ・エマーソン
- サイフリート・ヴァイス
- シャルル・ドゥ・エトワード
- ルーイ・デュカス
- アンジェイ・スラウスキー
- サイモン
- ジェラール
- クラント
- エディ
- サザンクロス軍
- デニス・ブラウン
- ロルフ・エマーソン
- クロード・レオン
- アラン・デイビス
- パウル・ノードフ
- マウリ・セキーシマ
- クロムウェル
- ジョージ・ルーカス
- マーカス "エース" グリーン大佐
- コクトー
- ジョー・ヤザワ
- ロシェル・アントワーヌ
- ベケット
- ルドルフ・クリーガー
- ゾル人
- ムジカ・ノヴァ
- ムジエ・ノヴァ/ムゼル・ノヴァ
- デス/デラ/デミ
- ゾスマ/ゾスム/ゾスモ
- ヴィーダ/ヴィーラ/ヴィーア
- ミゲレ/ミゲル/ミゲア
- ファイド/ファイダ/ファイズ
- ジェシェア/ジェシカ/ジェシノ
- ラテル
- その他の登場人物
- ジョルジュ・サリバン
- ミレーネ・サリバン
- ジョージ・ロンバル
- ロバート少佐
- シモーヌ
- ワイアット・モーラン
- ジル・リジーナ
- パイオン博士
- アナウンサー
- 『超時空騎団サザンクロス』の用語
- 惑星グロリエ関連
- 惑星グロリエ
- 惑星リベルテ
- 生命の花(いのちのはな)
- サザンクロス軍関連
- サザンクロス軍(Army of the Southern Cross, ASC)
- 戦略機甲隊(せんりゃくきこうたい)
- 宇宙機甲隊(うちゅうきこうたい)
- 憲兵隊(けんぺいたい)
- アーミング・ダブレット(Arming doublet , A.D.)
- スパルタス(Spartas)
- ローガン(Logan)
- オーロラン(Auroran)
- ゾル人関連
- ゾル人
- バイオロイド
- レーヴェ・フィセル
- 『超時空騎団サザンクロス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジャンヌ「宇宙基地がやられているのに、じっとしちゃいられないわ!」
- スパルタスにウサギの耳を付けて登場するジャンヌ
- マリー「任務完遂まで死ぬ訳にはいかないんだ。宇宙ではね、1秒の差が死に通じるんだよ。これが宇宙戦。これが宇宙なのさ。観光旅行しているんじゃないのよ、ジャンヌ」
- 感情が蘇りつつあるムジカ
- シャルルに抱きつくマリー
- 息子ボウイのピアノに耳を傾けるロルフ
- ボウイ「だけどねムジカ、君は僕の前では“ムジカ”というただの女の子でしかないんだ」
- 『超時空騎団サザンクロス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 打ち切りされなかった場合のその後の物語
- 描くのに苦労したゾル人
- SF大河『ロボテック』シリーズ
- 『超時空騎団サザンクロス』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):鹿取容子「星のデジャ・ブー」
- ED(エンディング):鹿取容子「約束」
- 挿入歌:鹿取容子「WALKING IN THE SUN」
- 挿入歌:影山ヒロノブ「STAR DUST MEMORY」
- 挿入歌:富沢美智恵「恋のサザンウインド」
- 挿入歌:山中のりまさ「Let's GO!SOUTHERN-CROSS」
- 挿入歌:富沢美智恵「私の白い部屋」
- 挿入歌:日髙のり子「MUSICA」
- 挿入歌:日髙のり子「いのちのはな・生命の花/(乙女達)」