堀居姉妹の五月(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『堀居姉妹の五月』とは、漫画家の御徒町鳩が『マンガ・エロティクスエフ』、『ハツキス』にて連載していた漫画作品である。主人公である堀居家の四姉妹、長女・春子、次女・桜子、三女・菜実子、四女・香奈子。長女の春子は離婚するために実家に帰省中、次女の桜子はお見合いをしているが13連敗中、三女の菜実子は恋人に不安を抱えている、四女の香奈子はアイドルを辞めてプロデューサーに片想い中と、それぞれの事情や苦悩を抱えながら、ままならなくて居たたまれない恋愛に翻弄されていく姿を描いた作品。
中島大樹(なかじまだいき)
三流の大学に通っており、実家の近くで一人暮らしをしている。
堀居桜子が教師をしていた高校に通っていたが、その時から桜子のことが好きだった。
同僚の山下からのセクハラにも気付いており、姉に相談したりして陰ながら桜子のことを助けようと日々奮闘していた。
19歳の時に居酒屋で泥酔している桜子と再会するが放っておくことが出来ず、ホテルで一夜を過ごしてしまう。
桜子との関係を真剣に考えて、結婚を前提に交際することを決意する。
就職先が決まって、結婚についての目途が立った時には夜景の見えるレストランで桜子に婚約指輪をプレゼントした。
笹山しげる(ささやましげる)
堀居菜実子と付き合っており、家事全般が得意でオネェ言葉を使うがゲイではない。周りからはシゲちゃんと呼ばれている。
幼い頃から男性集団より女性集団といるほうが楽でついオネェ言葉を使ったところ、しっくりきすぎて逆に男言葉を話すほうが照れてしまう。
大学時代は女子バレーボール部のマネージャーをしていた。
姉が二人いて末っ子で、事あるごとに姉に相談するために実家に帰っている。菜実子とケンカしてしまった時も実家に泊っていた。
好きなタイプは「生まれた性別を間違えたぐらい女の子としてはダメな子」。そんな子をのびのび自由にさせて美味しいご飯を食べさせて、子供みたいな笑顔にさせたい。
初恋は母親に女装させられて行ったお茶会でツーショットを撮ってくれた鷹ノ塚の蒼風りお。その出来事がきっかけでお姫様に強い憧れを抱くようになり、小さい頃は「お姫様ごっこ」が大好きで誰よりもノリノリだった。
菜実子と結婚して、長男の勇介が生まれる。菜実子がすぐに職場復帰したため、勇介の面倒はしげるが見ている。
木下修二(きのしたしゅうじ)
バンドをやっており、メジャーデビューを果たすも大ブレイクまではいかず、将来を危惧したメンバーたちが次々と引退してしまったため、バンドは解散。解散後は親のツテを使って、ラジオの音響として働く。
25歳の時にツインハート学院のライブを見て感銘を受けて、ツインハート学院へ楽曲提供をしたいと言ったところ、楽曲プロデューサーに就任。ほどなくして、楽曲プロデューサー兼プロデューサーになる。
アイドルのプロデューサーは初めてだったが、楽曲のセンスと熱意でオリコン15位と、そこそこの結果を出している。
推しメンは堀居香奈子で、かなりオタクな一面がある。香奈子の猛アタックに「推しが隣で夢台詞言ってる」と茶化していたり、アイドルの香奈子と一般人の香奈子の間でかなり苦悩していた。
彼女はいたが、アイドルのプロデューサーになった時にファンへの配慮から利害関係で付き合い始めたため、香奈子に言われてあっさりと別れてしまう。
香奈子の妊娠をきっかけに結婚をして、娘の木下日菜子が生まれた。
平川健一(ひらかわけんいち)
仕事が完璧というタイプではないが、偉ぶったりせず誰とも打ち解けられる気さくな性格。
堀居春子とは職場で出会い、可愛い顔立ちがタイプで春子の容姿に惚れている。
春子からドリーズランドが好きだと聞き、初めて行ったドリーズランドでプロポーズをして、結婚する。
無自覚で人の意見や価値観を無視して自分の都合の良いように受け取ってしまう所があり、それが原因となり春子と離婚を考えるほどの大喧嘩をしてしまう。
春子に叱られて「人の価値観をバカにするのはよくない」と気付いてからは、無事仲直りして心を入れ替えて自分を変える努力している。
二人で妊活に励んだ結果、平川大樹(ひらかわだいき)を授かる。
『堀居姉妹の五月』の用語
ツインハート学院
堀居香奈子が在籍していたアイドルグループで、愛称は「ツイ学」。
木下修二が楽曲プロデューサー兼総合演出を務めており、オリコンでは最高15位を記録している。
メンバーたちは所属事務所の方針で芸能科のある学校に通っている。
香奈子が卒業してからは、単独武道館ライブ「ツインハート学院文化祭」も成功。初の冠番組『ツインハート学院のときめきツインハート』も放送開始。最初の頃は司会を卒業生である香奈子が担当していたが、現メンバーの佐藤(さとう)に交代する。番組内容は、「箱の中身はなんだろな?」など定番コーナーや歌唱パートなどとなっている。
ドリーズランド
夢の国と呼ばれる事が多い有名なテーマパークで、マスコットキャラクターはウサギの男の子「ドリー」。
ドリーのぬいぐるみやグッズなどを販売しており、限定品は入手困難となることもしばしばある。
「グリーティング」と呼ばれる、着ぐるみと一緒に触れ合って写真を撮影するサービスが大人気。入場料が高いため、年間10回以上遊びたい場合は6万円の年間パスポートの方がお得だ。
アトラクションも人気があり、「ドリームコースター」などが有名だが、絶叫系だと「ウォータースピン」、「ワンダフルクラッシュ」などが人気。
季節やイベントごとに変わるパレードも人気があり、キャラクターや山車、ダンサーなど豪華な演出が見どころとなっている。
鷹ノ塚
笹山しげるが夢中になっている劇団。
ミュージカルやお芝居だけでなく、お茶会といったイベント等も定期的に開催している。
しげるの母親が鷹ノ塚の大ファンで、幼いしげるを女装させてお茶会に連れていったりしていた。
蒼風りお
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目次 - Contents
- 『堀居姉妹の五月』の概要
- 『堀居姉妹の五月』のあらすじ・ストーリー
- 次女・堀居桜子の初恋
- 三女・堀居菜実子の恋愛
- 四女・堀居加奈子の恋
- 長女・堀居春子の結婚
- 『堀居姉妹の五月』の登場人物・キャラクター
- 堀居春子(ほりいはるこ)
- 堀居桜子(ほりいさくらこ)
- 堀居菜実子(ほりいなみこ)
- 堀居香奈子(ほりいかなこ)
- 中島大樹(なかじまだいき)
- 笹山しげる(ささやましげる)
- 木下修二(きのしたしゅうじ)
- 平川健一(ひらかわけんいち)
- 『堀居姉妹の五月』の用語
- ツインハート学院
- ドリーズランド
- 鷹ノ塚
- 蒼風りお
- 『堀居姉妹の五月』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 中島大樹「恋は仕方ないの 建前じゃ成立しないの 本音なの 欲望なの」
- 堀居菜実子「私 シゲちゃんの王子様になりたい」
- 木下修二「若くてかわいい女の子のいちばんいい時をアイドル業に捧げてくれて 俺たちに見せてくれてありがとう」
- 堀居春子「不満を言うなんてみっともないじゃない」
- 『堀居姉妹の五月』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『堀居姉妹の五月』のキーワードは「お姫様」