灼眼のシャナのネタバレ解説・考察まとめ
『灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)とは、人を喰らう異世界の住人「紅世の徒」を討つ「フレイムヘイズ」の少女と、両者の戦いに巻き込まれた少年の恋と成長を描いたライトノベル作品。様々なメディアミックスを果たした、2000年代を代表する作品である。
高校生の少年坂井悠二は、ある時不可思議な怪人に襲われ、割って入った小柄な少女から「お前はもう死んでいる」と告げられる。今の自分がかつての己の残滓でしかないと理解した悠二は、家族や友人のために街を守るべく、少女にシャナという名を与えて共に戦う道を選ぶ。
CV:川澄綾子
悠二のクラスメイト。物語開始以前から悠二に想いを寄せており、シャナとの出会いを経て様子が変わった彼を案じる中で、自身もフレイムヘイズや紅世の徒に関わるようになっていく。
「自分はもう人間ではない」との想いから心のどこかで自棄になっていた悠二を人間として愛し、彼から深く感謝される。
親友のゆかりと入れ替わる形でやってきたシャナが悠二に惹かれていることもすぐに見抜くが、恋心というものがなんなのかまったく分かっていない彼女を放っておけずにあれこれと世話を焼く。結果としてシャナとは無二の親友となり、互いに恋のライバルとして認め、正々堂々と決着をつけることとなる。
フレイムヘイズのカムシン・ネブハーウにその素養を見込まれ、彼に協力する形で紅世の徒との戦いにも参加。シャナたちの戦いに少なくない貢献を果たす。最終的に悠二を巡るシャナとの恋の戦いには敗れるも、なお親友として支え合い、物語の最後には「存在の力による世界の修復」という大きな役目を担った。
平井ゆかり(ひらい ゆかり)
CV:浅野真澄
悠二のクラスメイトだった少女。悠二の友人である池に淡い想いを抱いていたが、物語の冒頭で存在の力を紅世の徒に食われてトーチと化す。以降は“平井ゆかり”本人の残滓として短い時を過ごし、悠二に見守られながら消滅。「存在の力を食われる」というのがどういうことなのかを、悠二と視聴者にまざまざと見せつけた。
シャナは彼女の存在に自分自身を割り込ませる形で悠二のクラスに潜入しており、その人間関係も平井ゆかり本人のものを受け継ぐ形となっている。一美と親しくなったのも、彼女がもともとゆかりの友達だったことがきっかけの1つである。
彼女のことは悠二にとってずっと心残りだったらしく、物語の最後に世界を修復した際、シャナからゆかりの残滓を受け取った上で存在の力を補充して復活させている。
坂井千草(さかい ちぐさ)
CV:桜井智
悠二の母親。悠二に似て温和で聡明、留守がちな父親に代わって家庭を守るしっかり者。
シャナと関わるようになってから、様々な少女と交流したり家に連れてくるようになった息子のことをそれとなく案じつつ、彼らの行く末を親の立場から見守り続ける。
悠二に極めて近しい存在ではあるが、フレイムヘイズや紅世の徒についてはまったく知らないままで、「守るべき日常の象徴」としての立場を貫いた。
池速人(いけ はやと)
CV:野島裕史
悠二のクラスメイトで、中学の頃からの親友。学生としての悠二にとっては特に近しい人物の1人だが、フレイムヘイズや紅世の徒のことは最後まで知ることがなかった。
成績優秀で、他人の心を思いやって意見をまとめていく能力に長け、クラスでも中心的な存在。自身は一美に惹かれていたが、ゆかりからも好意を向けられていた。
佐藤啓作(さとう けいさく)
CV:野島健児
悠二のクラスメイト。素行不良で成績不振なため、家族との折り合いが悪い。拠点を探していたフレイムヘイズのマージョリーに目を付けられ、彼女に振り回されつつシャナや悠二の事情や紅世の徒との戦いにも加わるようになる。マージョリーに対しては反発から尊敬を経て1人の人間として愛情を抱くようになり、彼女の力になろうと大きく成長していく。
田中栄太(たなか えいた)
CV:近藤孝行
悠二のクラスメイト。啓作の悪友で、彼と共にマージョリーに目を付けられて舎弟のような扱いを受ける。当初はマージョリーの美貌に惹かれ、彼女に振り回されることにどこか嬉しそうな顔をしていた。
しかし紅世の徒との戦いで中学の頃からの友人で互いに憎からず思っていた緒方真竹(おがた またけ)が大怪我するところを見てから「自分には知り合いが命を落としかねないようなところを見ても戦い続ける勇気はない」と判断して距離を置くようになる。それでも友人として啓作の力になろうと努力を続け、日常と超常の間に留まり続けた。
緒方真竹(おがた またけ)
CV:小林由美子
悠二のクラスメイト。啓作や栄太とは中学生の頃からの悪友。栄太からは「オガちゃん」と呼ばれている。フレイムヘイズや紅世の徒とはまったく関わることのなかった人物の1人。
栄太に恋をしており、いずれ告白するつもりでいたが、彼がマージョリーから舎弟扱いされて鼻の下を伸ばすようになったのを見てそれを早める。一度決めたら恋愛に一切臆さないところがあり、シャナや一美が誰かに恋をしていることにも気付いて2人を応援した。
フレイムヘイズ関連
アラストール
CV:江原正士、大塚明夫(ドラマCD)
シャナと契約した紅世の王。数ある紅世の徒の中でも図抜けた力の持ち主で、祭礼の蛇を滅ぼせる唯一の存在ともされている。普段はシャナの持つペンダントを媒介に現世に接触している。
厳格かつ公正な人物ではあるが、神にも等しい精神性を持つ上に、常に大局的な視点で物事を考える癖があるため、個人レベルの悩みには疎く対応もおざなり。シャナが悠二に恋をしていることについても、フレイムヘイズとしての教育しかしてこなかった彼女にどうアドバイスすればいいのか自分では分からず、一美や千草に支えられて人間らしい情動を育てていく彼女を見守ることに専念していた。
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灼眼のシャナの自在法まとめ
『灼眼のシャナ』(しゃくがんのシャナ)とは、人を喰らう異世界の住人「紅世の徒」を討つ「フレイムヘイズ」の少女と、彼女の戦いに巻き込まれた高校生の少年の恋と成長を描いたライトノベル作品。 自在法(じざいほう)とは、フレイムヘイズと紅世の徒が習得している、森羅万象の根源である「存在の力」を用いて超常的な現象を引き起こす技法。広く一般化されているものを別にすれば一切体系化されておらず、使い手ごとに異なる術を用いる。両者の戦闘では「相手はどんな自在法を使うのか」を見抜くことが重要となっている。
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いとうのいぢさんの描くかわいいイラストまとめ
皆さんはイラストレーターの、いとうのいぢさんをご存知でしょうか?かつて「涼宮ハルヒの憂鬱」や「灼眼のシャナ」などで、類を見ない独特のタッチで大大大人気になった方です。特異となる素晴らしい点は、やはりその描く瞳にあると思われます。そんな、いとうのいぢさんのかわいいイラストを、まとめてみました。
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目次 - Contents
- 『灼眼のシャナ』の概要
- 『灼眼のシャナ』のあらすじ・ストーリー
- 人としての死と超常との出会い
- 芽生える想いと擦れ違う気持ち
- 謀略と大命
- 恋の決着と聖夜の破局
- 久遠の平和と2人で歩む道
- 『灼眼のシャナ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- シャナ
- 坂井悠二(さかい ゆうじ)
- 人間
- 吉田一美(よしだ かずみ)
- 平井ゆかり(ひらい ゆかり)
- 坂井千草(さかい ちぐさ)
- 池速人(いけ はやと)
- 佐藤啓作(さとう けいさく)
- 田中栄太(たなか えいた)
- 緒方真竹(おがた またけ)
- フレイムヘイズ関連
- アラストール
- マージョリー・ドー
- ヴィルヘルミナ・カルメル
- カムシン・ネブハーウ
- 紅世の徒
- 祭礼の蛇
- ヘカテー
- シュドナイ
- ベルペオル
- 『灼眼のシャナ』の用語
- フレイムヘイズ
- 紅世(ぐぜ)
- 紅世の徒(ぐぜのともがら)
- 紅世の王(ぐぜのおう)
- 存在の力(そんざいのちから)
- トーチ
- ミステス
- 宝具(ほうぐ)
- 贄殿遮那(にえどののしゃな)
- 零時迷子(れいじまいご)
- 自在法(じざいほう)
- 仮装舞踏会(バル・マスケ)
- 三柱臣(トリニティ)
- 封絶(ふうぜつ)
- 御崎市(みさきし)
- 『灼眼のシャナ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シャナ「うるさいうるさいうるさい!」
- 一美「今ここにいる坂井君が、人間だってことを、私は知ってます」
- マージョリー・ドー「明日なんて日は来ないわよ。 苦しい今を変えたいんだったら、今、動かなきゃ」
- 悠二「この手で“この世の本当のこと”を変えてやる」
- 悠二「シャナ。君が好きだ。世界を変えてやる、と思えるほどに」
- シャナ「どんな勝手をしようと、私は悪いと思ったら止める。でも、ただ一つ…離れるのだけは駄目」
- 『灼眼のシャナ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 公式パロディ『灼眼のシャナたん』