今日から俺は!!(今日俺)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『今日から俺は!!』とは、西森博之によるヤンキーギャグマンガである。通称「今日俺」と呼ばれ幅広い年齢層から親しまれている。1988年9月号から『増刊少年サンデー』(小学館)にて連載。千葉県にある典型的なヤンキー学園「私立軟葉高校」に通う不良の三橋貴志と伊藤真司が、他校のヤンキーとバトルしたりと珍事に巻き込まれていく。不良なのに根っからの悪ではない二人の青春物語でもある。各サブタイトルは全て「○○編」と短編なので気軽に読みやすい。アニメ化、ドラマや映画では実写化もされている人気作品。

『今日から俺は!!』の概要

『今日から俺は!!(今日俺)』とは、西森博之によるヤンキーギャグマンガである。通称「今日俺」と呼ばれ幅広い年齢層から親しまれている。1988年9月号から1990年8月号まで『増刊少年サンデー』(小学館)にて連載。1990年40号から1997年47号までは、『週刊少年サンデー』(小学館)に移る。累計発行部数は、4000万部を突破(コミックス版全38巻/ワイド版全19巻/コンビニコミック版全14巻、My First WIDE版/文庫版全18巻)。
千葉県にある典型的なヤンキー学園「私立軟葉高校」に通う不良の三橋貴志と伊藤真司が、他校のヤンキーとバトルしたりと珍事に巻き込まれていく。ヤンキー漫画の割には暴力的な描写は控えめだ。卑怯な三橋と硬派な伊藤の友情や恋愛も描かれていて青春漫画の要素もある。二人とも高校デビューなので根っからの悪という感じでもなく憎めない不良。また各サブタイトルは全て「○○編」と短編なので、深いストーリーというよりは気軽に読んで笑える漫画。
近年では、実写版として三橋役に賀来賢人、伊藤役に伊藤健太郎を起用し、ドラマ化と映画化もされて話題をあつめている。ドラマの主題歌である「男の勲章」は、1982年に嶋大輔が歌っていた曲のカバー。歌っている「今日俺バンド」は、ドラマのキャスト陣で結成されている。曲中のダンスも「今日俺ダンス」と呼ばれ話題になっている。

『今日から俺は!!』のあらすじ・ストーリー

三橋と伊藤の高校デビュー

三橋貴志(みつはし たかし)は、高校一年の時の転校をきっかけに今までのノホホンとした生活と決別することを決意して床屋で金髪パーマにイメチェンする。同じ日に床屋にきていて伊藤真司(いとう しんじ)も同じことを考えており、髪を逆立つ形に整えてもらっていた。
この時は反発していた2人だが、いざ私立軟葉高校に入学するとそろって不良たちに目を付けられる。この危機を協力して乗り越え、自分たちが意外とケンカが強いことを知った三橋と伊藤は、これを機に行動を共にするようになり、無二の親友となっていく。

これが三橋と伊藤の高校デビューにして、「私立軟葉高校の黄金コンビ」の誕生だった。

腐れ縁の仲間たち

三橋と伊藤の評判は学校の外側にも届くようになり、他校の不良たちまでもが名を挙げようと挑戦してくるようになる。これを撃退し、時には自ら乗り込んでケンカを売り、はたまたどうでもいい事件を協力して潜り抜け、三橋と伊藤の周りにはライバルとも友人ともつかぬ仲間が増えていく。

紅羽高校で番長を張る、実力はあるがお人好しな大男・今井勝俊(いまい かつとし)。
今井の子分として三橋や伊藤とも関わることとなる谷川安夫(たにがわ やすお)。
三橋以上にケンカが強い開久高校の番長・片桐智司(かたぎり さとし)。
開久高校のナンバーツーで、目的のためには手段を選ばない相良猛(さがら たけし)。

ケンカに明け暮れる一方、三橋は軟葉高校の優等生で合気道の心得を持つ赤坂理子(あかさか りこ)と、伊藤は青蘭女子高校の元ヤンキー早川京子(はやかわ きょうこ)と親しくなる。バカバカしくも賑やかな日常を過ごしながら、三橋たちは好き放題に高校生活を楽しんでいく。

相良の逆襲

卒業が迫り、それぞれが自分の新たな道を決めていく中、開久高校の相良は今まで散々に煮え湯を飲まされた三橋と伊藤への復讐を画策。ヤクザと手を組み、止めようとした片桐を騙し討ちして病院送りにすると、三橋と伊藤を車で轢いた上で理子を拉致する。
大怪我を負ったまま単身これを追う三橋だったが、理子を人質にされた上に手錠を嵌められて動きを封じられ、相良に痛めつけられる。しかし理子を守るため手の肉を削いでまで強引に拘束から逃れた三橋に慄き、三橋を助けるために重傷の身を押して駆けつけた伊藤によって倒される。

三橋と伊藤のすさまじい気迫と友情に、ついに相良は敗北を認め、ここに彼らの不良生活の因縁は決着するのだった。

卒業式

卒業式を迎え、三橋は理子に、伊藤は京子にそれぞれ別れを告げる。曰く、卒業後は2人で北海道に向かい、これから温暖化で暖かくなるはずだからその前に土地を買い占める計画を立てているという。「向こうで仕事を見つけたらまた連絡する」と告げて、2人は風のように去っていく。

その年の夏、理子は窓の外を眺めながら「明日は会えるね」とつぶやく。それが誰に対して告げたものか、何を意味するものかは曖昧なまま、理子が三橋たちと高校時代に撮った写真を振り返るシーンで物語は終わる。

『今日から俺は!!』の登場人物・キャラクター

私立軟葉高校

三橋貴志(みつはし たかし)

三橋貴志

CV:松本保典
演:三橋貴志(1994年劇場版)/賀来賢人(テレビドラマ版、2020年劇場版)
『今日から俺は!!』の主人公。身長は自称181cm。卑怯でずる賢い金髪パーマのツッパリ。高校1年の時の転校を機に金髪パーマにしてツッパリになることを決意。転校当初は、内心ツッパリを怖がっていた。次第に「金髪の悪魔」と恐れられ、その噂は千葉全土に広まっている。よく「俺は日本一強い」と言う。運動神経もよく、頭の回転もとても速く、ずる賢くピンチを切り抜ける事も多い。「卑怯の天才」とも呼ばれ自他ともに認める卑怯者。いつもは伊藤をからかいながらも、本当は彼を親友と認めている。彼女である理子を大切に想っている。幽霊や祟りなどのオカルトが弱点。

伊藤真司(いとう しんじ)

伊藤真司

CV:堀秀行
演:中倉健太郎(1994年劇場版)/伊藤健太郎(テレビドラマ版、2020年劇場版)
『今日から俺は!!』のもう1人の主人公。身長は自称180cmで、髪も含めると205cm。黒髪でトゲトゲ頭のヤンキー。意外と好青年で真面目で義理堅く、正義感も強い。三橋と同じく高校1年の時の転校をきっかけにツッパることを決意。体力と根性は誰にも負けない。三橋より周りからの人望は厚い。転校初日の初対面の時は三橋とは合わないと思ったが、彼がこっそり自分を助けていたことを知り、和解。それからは親友となる。三橋とは対象的な性格だが、根本が似ていて、たまに彼と一緒になって悪ノリすることがある。実は裕福な家の息子。トゲトゲ頭なので「ウニ」「カッパ」呼ばわりされることが多い。髪の毛のセットに40分かかる。

赤坂理子(あかさか りこ)

赤坂理子

CV:草地章江
演:清野菜名(テレビドラマ版、2020年劇場版)
三橋の彼女的存在で、それなりにかわいい。赤坂流道場の一人娘で合気道が得意。その辺の不良よりは強い。はじめは三橋たちとは別の高校に通っていたが、三橋を好きになり軟葉高校に編入した。三橋とよく一緒にいるので、危険な目にあうことが多い。三橋を抑えられる貴重な存在で、一部からは影の実力者と噂されている。そのため「軟葉の女番長」と誤解され、狙われたこともある。彼女だけ三橋を「三ちゃん」と呼ぶ。

田中良(たなか りょう)

CV:菊池正美
演:明賀則和(1994年劇場版)
理子のことが好き。理子と同じ高校から彼女と一緒に転入してきた。赤坂流の門弟。身長160cmで小柄なことがコンプレックス。伊藤と同じくらい正義感が強く誠実だが、見かけによらず不良並みに気が強く口も悪い。弱い者いじめをみかけると助けに行くが、返り討ちにあうこともある。あまり喧嘩が強くないので、三橋から相手が複数なら小学生にも負けると思われている。三橋と伊藤のことをなんだかんだいいつつ内心では認めている。軟高で三橋を呼び捨てにできる数少ない人物でもある。愛称は「良くん」。

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