イカゲーム(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『イカゲーム』とは、Netflixでシリーズ配信されている韓国発のサバイバルホラードラマ。全世界視聴ランキング1位を維持し、史上最長の1位継続記録を達成した。人生逆転をかけて、勝てば大金を手にできる奇妙なゲームへの参加を申し込んだプレイヤーたち。しかし、彼らを待ち受けていたのは、昔ながらの遊びを取り入れたデスゲームだった。タイトル名が日本語流行語大賞にノミネートされるほど人気作となった本作は、全世界でも爆発的な人気を博し、各国の有名メディアに「全世界的社会現象」とまで評されるようになった。

日本語吹替:土井美加
ソウル大卒の優秀な息子サンウのことを誇りに思っており、市場では「サンウの鮮魚店」という魚店を営んでいる。しかし、彼が横領事件で捜索中どぇあることを警察官に告げられて初めて知り、絶望する。その後、サンウが自分の店を借金の担保に入れていたことが判明したため廃業し、今は露店でたい焼き屋を営んでいる。

『イカゲーム』の用語

ヨンヒ人形

ヨンヒ人形とは、第1ゲームだるまさんがころんだで登場した鬼役の女の子型巨大ロボット。両目の部分に動作感知モニターが搭載されており、振り向いている時にプレイヤーの動きを感知すると、施設の壁に仕込まれた自動銃と連動してプレイヤーを撃ち殺す仕組みとなっている。

カタヌキ

カタヌキとは、カルメ焼きに掘られた図形を針で型通りに掘り取ることができるかを競うゲーム。図形の部分が割れたり、制限時間が切れたりして型通りに抜けなかった場合は脱落となり、進行係に射殺される。第2ゲームとして実施され、開始前にプレイヤーはゲーム内容を知らされないまま丸、三角、星、傘の四つの図形から一つを選択させられた。傘を選んだギフンは苦戦するが、砂糖でできたカルメ焼きを唾液で溶かせることに気づき、接合部分を裏側から舐める方法で何とかクリアした。

イカゲーム

イカゲームとは、最終ゲームとして実施された昔ながらの陣取りゲームで、攻める側と守る側の二手に分かれて行われる。別名オジンオゲームといい、イカのような陣を描いて行われることが名前の由来。攻チームはイカの外側を片足で、守チームは内側を両足で移動でき、イカの腹と呼ばれる狭路部分を攻チームが横断した上で「暗行御使(アオンメサ)」と言うと、両足で移動できるようになり決戦となる。決戦では、攻チームが下側の円形の入口からイカの中に入って頭にある円形部分のゴールを目指す。決戦の際に攻チームがイカの線を踏んだり外側に出てしまうとそのメンバーは脱落となり、守チームは攻チームが一人でもゴールに入ると敗北になるためこれを阻止できるように動く。

『イカゲーム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

だるまさんがころんだ

プレイヤーたちが第1ゲームとして参加することになったのは、誰もが子供時代に経験したことのある「だるまさんがころんだ」である。ゲーム会場は運動場で、プレイヤーたちを挟んだ向かい側には巨大な少女の形をしたヨンヒ人形と進行係の二人が立っていた。この人形が鬼で、鬼が「だるまさんがころんだ」と言っている間だけプレイヤーは前進することができる。この人形の両目にはカメラが仕組まれていて、振り向いた際に動作感知センサーでプレイヤーたちの動きを読み取る仕組みとなっていた。進行係は、動作を感知された者や制限時間である5分以内にゴールラインを越えられなかった者は脱落というルールを説明した。

やり慣れた遊びでクリアは簡単だと意気込むプレイヤーたち。ゲームが開始すると、背番号324番の金髪の男性プレイヤーが運動場の中心に躍り出た。しかし、人形が振り向いた際に体勢を崩して動いてしまう。その次の瞬間、乾いた銃声が響き渡り、この男性は血を吐いて崩れ落ちた。動きを感知した人形と連動した自動銃から放たれた弾丸が、男性の心臓を貫いたのである。これを見た後続の背番号250番の男性が声をかけるが、金髪の男性から返事はなく即死していた。そして怖気づいて逃げようとした250番の男性も同様に射殺される。彼の血を浴びた背番号306番の女性プレイヤーが絶叫したことで、会場内はパニックに陥った。脱落が即ち「死」を意味することを金髪の男性の惨劇を目の当たりにして初めて知ったプレイヤーたちの間には恐怖が広がり、これが女性の絶叫によって臨界点に達してしまったのである。

逃げ出そうとしたプレイヤーは全体の半数に上り、その全員が射殺された。純粋な遊戯だと思っていた第1ゲームが、実は生死をかけたサバイバルゲームだと知って衝撃を受けたプレイヤーたち。その間には、先程までとは異なる緊迫した雰囲気が漂っていた。中断されていたゲームが再開すると、残ったプレイヤーたちも次々と動きを感知され、射殺されていく。制限時間が少なくなるほど人形のカウントは速くなり、焦ったギフンは体勢を崩しかけてしまう。絶体絶命のところで後ろにいたアブドゥルに体を支えられた彼は、何とか急場をしのいだ。そして、制限時間ギリギリでゴールラインを踏み越えた彼の目の前で、脱落となったプレイヤーたちが射殺されていく。簡単そうに思えたものの、参加者456人のうち255人もの死者を出した第1ゲーム。これがきっかけとなって残されたプレイヤーたちの間にはゲームの続行の是非をめぐる論争が生じ、投票が行われることになった。

ジヨン「必ず生きて出てね」

「必ず生きて出てね」とは、ジヨンが第4ゲームのビー玉遊びでセビョクに勝ちを譲った際に放ったセリフ。第4ゲーム開始前に進行係から二人一組になるよう指示があり、同年代で意気投合していたセビョクとジヨンはタッグを組んで協力プレーしようと意気込んでいた。しかし、いざゲームのルールが説明されると、思い描いたような協力プレーではなく、二人のうち勝ち残った一人しか生き残れないという非情なルールであることが判明する。

第4ゲームでは、配布されたビー玉を用いて二人で競い合いさえすればゲームの内容やルールはそれぞれのペアが各自で決めてよいという自由度の高い設定がなされていたが、気乗りしない彼女たち二人は制限時間ギリギリまでお互いの身の上話で気を紛らわしていた。ジヨンは、ゲーム参加前まで刑務所で服役していたことや、牧師だった父から性的暴行を受けており、父が母を殺したこと、その父を自分が殺したことを告白した。セビョクは家族で脱北したがその途中で父は殺されて母は強制送還されたことや、弟の生活を支えるための大金を得るためにイカゲームに参加した事を話した。

話を終えると、制限時間が近づいてきたことからようやくゲームを始めた二人。ジヨンはビー玉を遠くに飛ばすことができた方が勝ちというルールを設定したが、わざと自分の足元にビー玉を落とした。混乱したセビョクがやり直しを求めたが、やはり勝ちを譲るジヨン。彼女は、家族を殺して行き場を失ったことから、死ぬためにイカゲームに参加したことを告白した。そして、自分には生きる目的がないが、セビョクには弟の面倒を見ると言う目的があるのだと涙目のセビョクを励ます。正々堂々勝負してほしいとセビョクは涙ながらに訴えたが、ジヨンは翻意せず、「必ず生きて出てね」とつぶやいた。ジヨンの脱落が決定すると、セビョクは断腸の思いで会場の出口へと向かっていく。ゲーム中にできた唯一無二の親友を失って悲痛な気持ちで去っていくセビョクを最後まで見送りながら、ジヨンは銃殺された。

サンウの死

最終ゲームまで生き残ったギフンとサンウ。最終ゲームであるイカゲームで生き残れるのは二人のうち一人だけであるため、ギフンはゲームを中断して二人で辞退するよう提案した。しかし、多額の借金を返済するため、生きるか死ぬかの大勝負に打って出ていたサンウはこの提案を受け入れなかった。

最終ゲームではギフンが攻める側、サンウが守る側となった。ゴールとされるイカの陣の頭部の部分に踏み入れば攻める側の勝ちとなり、攻める側を陣の外に出せれば守る側の勝ちという以外ルールはなく、暴力も許されていた。二人は前夜のディナー後に進行係から受け取っていたナイフを忍ばせ、最後の決闘を繰り広げる。サンウはギフンを殺しにかかるが、ギフンはこれを何とか躱しながらサンウを戦闘不能の状態にまで追いやった。多額の賞金よりも幼馴染の命の方が大事だと考えた彼は、二人でゲームを辞退しようと再度提案する。しかし、もはやゲームで勝ち残れないと考えたサンウは、最後にギフンに母親のことを託すと、自分の首をかききって自殺した。幼馴染の死にゆく姿に崩れ落ちるギフン。泣き叫ぶ彼の腕の中で、サンウは冷たくなっていった。

最後の生き残りとなったギフンは、亡くなっていった者たちの想いを胸に、ゴールへと足を踏み入れた。

『イカゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

イルナムの正体についての伏線

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