血と灰の女王(血灰)のネタバレ解説・考察まとめ

『血と灰の女王』とは、『裏少年サンデー』で連載されるバトルホラー漫画。作者はバコハジメ。ヴァンパイアの王を目指す美少女のドミノ・サザーランドが、富士山の噴火により降った灰を浴びた佐神善や、善の親友の兄である狩野京児らとともに戦い成長していく姿を描く。初めは自分が化物であるという事実やヴァンパイア同士の殺し合いを受け入れることが出来なかった善だが、ドミノの覚悟と優しさに触れたことで「僕に守れる命があるから守りたい」と戦いに身を置くことを決意する。

ゴールデンパーム社長でドミノと日ノ元と同じく真祖の一人。緊張と安心を同時に感じさせる人格者。真祖の中では凡才とされるが、準備に時間をかけることで幾多の勝利を掴んできた。貧しい土地の農家に生まれた背景から、飢えのない世界を作るためにヴァンパイアの王を目指す。ヴァンパイア化すると、黄金の鎧を纏った姿となる。能力は稲穂の変型。

火防郷(ひぶせごう)

ユーベンの右腕。飄々としたゴリラのような風貌だが、傭兵時代に身に着けた勘と経験をベースにした戦闘スキルにはユーベンも全幅の信頼を置いている。No.2同士馬が合うのか、京児と談笑することが多い。金で繋がる気楽な関係を気に入りゴールデンパームに加入するが、雇用主のユーベンに対しては特別な感情を持っている様子がうかがえる。ヴァンパイア化すると、アイアンマンのような姿となる。能力は武装。D・ナイトはミサイルランチャーを一斉発射するW・M・D(ウェポンズオブ・マス・ディストラクション)。

阿久津潤(あくつじゅん)

クールながらも好戦的な少年。過去に殺人を犯した際の賠償金を支払うためゴールデンパームに加入。愛想は悪いがユーベンや火防から可愛がられている。同じ広島ファンである健と仲が良い。ヴァンパイア化すると、カラスのような姿となる。能力は降下。自身の羽を刺した相手は大きな重力がかかり動けなくなる。D・ナイトは意識を遅らせる無限降下。

水波魚月(みなみなつき)

離島出身の海洋学者。本名は津川麻耶(つがわまや)。本作では数少ない常識人で、それが故に京児と火防を毛嫌いしている。噴火による離島復興のためゴールデンパームに加入。ヴァンパイア化すると、マーメイドのような姿となる。能力は水の操作。D・ナイトは水龍があらゆる攻撃を防御する九龍(ハイドラ)。

その他

狩野京介(かりのきょうすけ)

善の親友。京児の実弟。京児とは仲が悪く、頻繁に兄弟げんかをしていた。京介が殺されたことをきっかけに善はチームドミノに加入したため、ドミノと善の関係を作った人物でもある。高校生だがタバコを吸っている。

ゴア

ヴァンパイアの王。世界中の政治家はゴアに従っているため、実質世界の王。遥か昔、「炎を越えて海の底からやってきた」とされる。戦闘時は竜となり、圧倒的な火力で全てを灰に帰す。自身の力を得るに値する人間を2000年間探している。ドミノや日ノ元といった真祖はゴアから選ばれた存在である。

『血と灰の女王』の用語

ヴァンパイア

富士山の噴火による灰を浴びたことで人間が化け物になった姿。ドミノ曰く、「誰でもなるわけじゃない」。血を飲むことで一時的に能力値を上げることができるため、人間を襲う。なお、ヴァンパイアは夜の間しか変身することが出来ない。なお、ヴァンパイア同士が人間の姿で日中に殺し合うと灰になって死んでしまう。

真祖

噴火前にヴァンパイアとなった人間。ヴァンパイアの王が自ら選別するほどの傑出した人物で、真祖同士の戦いを制した者が現王と戦うことができる権利を得る。並のヴァンパイアでは決して太刀打ちできないほどの実力を有している。後述する遺灰物を捕食しても能力値は上昇しない。

遺灰物(クレメイン)

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