血と灰の女王(血灰)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『血と灰の女王』とは、『裏少年サンデー』で連載されるバトルホラー漫画。作者はバコハジメ。ヴァンパイアの王を目指す美少女のドミノ・サザーランドが、富士山の噴火により降った灰を浴びた佐神善や、善の親友の兄である狩野京児らとともに戦い成長していく姿を描く。初めは自分が化物であるという事実やヴァンパイア同士の殺し合いを受け入れることが出来なかった善だが、ドミノの覚悟と優しさに触れたことで「僕に守れる命があるから守りたい」と戦いに身を置くことを決意する。

創血式(そうけつしき)

ヴァンパイアの力を増大させる儀式。通常、ヴァンパイアとなった経過日数が長いほど、人間の肉体とヴァンパイアの肉体の適合率が上昇するが、真祖二名の血を対象のヴァンパイアに捧げることにより、適合率を強制的に上昇させることができる。チームドミノは、ドミノとユーベンから創血式を施されたことでパワーアップに成功した。

D・ナイト

真祖以外の強力なヴァンパイアが一夜に一発放つことができる真祖級の一撃。性質上、重要な戦局で使われ、真祖を倒す要因となることが多い。

Re・ベイキング

ドミノが考案した、ヴァンパイアの能力値を1対1の戦闘用に再分配する技。作中では真祖以外のヴァンパイアが使う描写は見られず、真祖特有の奥義であると考えられる。切り札である反面、発動するために溜め時間が必要であるという欠点がある。発動すると、通常のヴァンパイア化した姿とは異なる姿に変化する。

チームドミノ

ドミノを筆頭に善、京児、健、明の5名で構成されるヴァンパイア集団。メンバーがピンチに陥ると必ずドミノが駆けつけるため、ユーベンからは「過保護が過ぎる」と言われている。他のヴァンパイア集団と比較して和気あいあいとしており、部活の延長線上にあるような雰囲気がある。チームワークは作中随一。

燦然党

日ノ元士郎を筆頭に148名で構成されるヴァンパイア集団。主力は日ノ元家だが、士郎の考えに共鳴したヴァンパイアも一部参加している。士郎の命令は絶対で、従わないと殺されてしまう非常にシビアな集団。

ゴールデンパーム

ユーベンを筆頭とした21名のヴァンパイア集団。実態はユーベンが設立した穀物輸出企業であり、チームドミノや燦然党と決定的に異なる点はヴァンパイアを社員として雇用していること。しかしながらドライな関係では決してなく、社員はユーベンの人柄に全幅の信頼を置いており、談笑する描写が度々見られる。社員はユーベンのことを社長と呼ぶ。

『血と灰の女王』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ドミノ「いい関係になったじゃない!」

チームドミノに加入以降、善は人を見下す癖のある京児を嫌っていた。ドミノは真面目な善とサイコパスな京児という、真逆の性格である二人の関係性を憂慮していた。しかし、ドミノが燦然党の素性を探るため長期間留守にしている間、善と京児の関係に変化が現れる。共に強敵を倒したり、修行を行ったりと濃密な時間を過ごしたことで善は京児という人間を理解。京児も善に歩み寄る姿勢を見せ始めた。チームへ戻ってきたドミノは、善と京児の関係性の変化を感じ、二人の成長を見て、「いい関係になったじゃない!」と喜んだ。

阿久津の死

燦然党を無人島におびき寄せ圧倒的優位となったチームドミノとゴールデンパームだったが、民間人を人質にとった日ノ元の無差別攻撃により一気に形勢逆転された。勝ち目がないと悟った阿久津は撤退を決めるが、水波魚月(みなみなつき)をはじめとするゴールデンパームの仲間達の悲鳴を聞き、再び戦いに参戦することを決意。阿久津の日ノ元に対する決死の特攻でチームドミノとゴールデンパームは形勢を再逆転させたが、真祖に接近し過ぎたことで阿久津は消耗し、戦線離脱。身を呈して仲間を守った阿久津は、ユーベンと火防郷(ひぶせごう)に戦況を聞いて安心し、星を見ながら死亡した。誰も信用せずに一人で生きてきたドライな阿久津が、仲間の存在がいかに大切かということに気付き、仲間を守るために最後の最後に変わったことが描かれた名シーンである。

『血と灰の女王』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ドミノの絵心

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